倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

復旧・復興の大変さ =石川県能登地方を震源とする地震=

2023-05-07 | 日記

最大9連休にもなった 今年のゴールデンウィーク(GW)も最終盤を迎えました。

GWの前半は全国的に好天に恵まれ、そこに〝コロナ規制(自粛)明け傾向〟も手伝い 全国の行楽地は「コロナ以前」を思い出させる賑わいをみせていました。

ここ長野市においても、観光名所の善光寺に多くの参拝客が訪れていました。

 

 

 

歩行者天国となった中央通りでは、かつて「インフィオラータ」として歩道をチューリップの花びらで飾ったイベントが「ながの花フェスタ」と形を変え、通りを散策する人の目を楽しませていました。

 

 

 

まさに行楽にうってつけのGW。列島の各地で穏やかな休日が満喫されていたのでした。

 

 

 

 

ところが、です。

(先日も触れましたが)GWの まさに最中(さなか)の5日午後、石川県能登地方を震源とするマグニチュード6.5に及ぶ地震が発生してしまったのです。

 

 

 

 

自然とは かくも容赦の無いものでしょうか。

思い起こせば、2014年9月27日のお昼頃 これも行楽の秋の好日に発生した御嶽山噴火(水蒸気爆発)も、多くの登山者で賑わう山頂に猛威を振るうことになり、大自然の猛威を思い知らされたものでした。

 

 

 

 

地震発生後、各地で被害の模様が報じられ 地震の怖さが改めて内外に伝えられました。

人的被害が出たほか、社会インフラにも大きな支障が生じる被害が報じられています。

 

 

 

 

で、今回 地震が起こった能登半島は、そこで日常生活を送る人たちがいる一方 多くの観光客が訪れる行楽地でもありました。

多くの観光客を受け容れる商店の品々が棚から無残に落ち、割れる被害。

 

 

 

コロナ禍から3年が経過し、そのうえで迎えたGW。

各ご関係の方々は、おそらく「ようやく」との思いを胸に このGWを迎えたことと思います。

その いわば経済的復興を心中に期して臨んだGWの中盤を、よりによって地震の野郎はとんだ邪魔をしてきたのでした。

聞けば こちらの能登半島は、そのそも地震が起きやすいプレートの上にあり 3年前から地震が頻発していたそうですが、よりによって このタイミングで起きなくても…と思ったのは 私だけではないでしょう。

この日は2度に亘って大きな揺れを観測し、鉄道などインフラに支障が出る中 JR金沢駅前で途方に暮れる観光客たちが映し出されていました。

 

 

 

珠洲市内のすし店でも 板前が大きく崩れるなどの被害が出て とても営業できる状態ではなくなってしまいました。女将さんは「正直 きょう予約していたお客さんもいたし、出前の注文もあったけど、みなさん観光客だったので『すいません、このまま帰ります』という電話が何件かあったり、出前もキャンセルになりました。私たちも作れる状態ではありませんでした。去年の地震以降 あまり大きな地震はなかったので、これで終わったのかなと思っていたところに、また こんな大きい地震が来たので、正直、心折れます。」との心痛極まりない声が聞かれていたのでした。

 

 

 

平穏な気候の中で送られていたGWを襲った またもやの地震。今回の揺れによって及ぼされた被害は、非常に多岐に亘るものになってしまいました。

今後、一定期間に亘って余震が懸念される中 起きてしまった被害を受け止めながら、当地の人たちは「復旧・復興」に取り組まなければなりません。

そして、それは 決して簡単なものではないと思います。

私たち長野市民も さきの東日本台風の際の復旧・復興に大きな苦難を強いられてきた(いる)ように、これからの能登域内の方々のご心労は いかばかりかと拝察するところです。

GW終盤には まとまった降雨にもなったことから、今後の余震の程度によっては 新たな土砂崩壊などの恐れもあり、予断を許さない状態が続くことになっています。

また 前掲のように、崩れ・壊れた店内・宅内の片づけも容易ではなかろうことと存じ、どうか当地の方々におかれては 二次災害や怪我に充分注意しながら作業に臨んでいただきたいと思います。

 

何度も繰り返しますが、大自然の猛威と その発生のタイミングの無常さを実感させられ、一方で私たちは それらにどのように対峙すべきかを改めて考えさせられた、GWの終盤でありました。