8/1 Sat.
暦は8月に入りました。本来であれば 学校は夏休みに入り、また お盆を控え、地域のそこここで「夏祭り」などが盛大に行なわれる時節を迎えたところであります。
長野市においても、例年であれば 市内の目抜き通りを多くの市民が踊り楽しむ「びんずる祭り」が盛大に行なわれる予定でありました(写真は2018年)。
ところが…長野市の恒例イベントである大祭も コロナ禍の影響は避けられるハズもなく、今年は中止を余儀なくされています。
いち長野市民としては寂しい限りではありますが、何をおいても市民の健康が第一。いつの日かこの疫病が収束する日が来ることを期して、今はただ コロナ回避の基本行動に努めるばかりであります。
◇南国「沖縄」ローカルエリアの環境に潜む危険が感じ取られます。
梅雨が明け 8月の盛夏に入った日本列島ですが、一説には〝暑さに弱い〟とされた新型コロナウィルスは、そんな(暑さに伴う収束の)様子も見せないまま、感染は拡大の一途を辿っています。
1日は 東京都で472人・大阪府で1955人・愛知県で181人・福岡県で121人の感染が新たに確認されるなど、37の都道府県と空港の検疫で 合計1,536人の感染が発表されました。
(表は7/31時点)
長野県エリアにおいても、29日に感染者が確認された小諸市内の理容店を訪れた80代男性と、車で長野県を移動中に体調を崩し その後陽性が判明した埼玉県の40代男性会社員2名のコロナ感染が報告され、これで長野県内の感染者は合わせて113人となったことが伝えられています。
長野県においては、2/25に 松本保健所管内で初の陽性感染者が確認されて以降、約4ヶ月で(陽性感染者が)3桁の大台を大きく超えることになってしまっております。
コロナ禍が全国に飛び火している状況に鑑み、ここ信州においても 今後も(感染者は)増えることを覚悟しながら、その都度 適時適切な対応を講じることが求められるところであります。
ところで、コロナ禍においては、東京などの大都市圏での(陽性感染者の)大量発生が注目されていますが、そんな中 私は「沖縄県」の厳しい状況に注目せざるを得ないところであります。
沖縄県は1日、新型コロナウイルスに県内で新たに58人が感染したと発表、沖縄県内の累計感染者は453人となり、こちらは500人/日が時間の問題となっています。
沖縄県の〝悪しき特徴〟は、直近1週間における「人口10万人あたりの感染者数」が あの東京都を超えて全国ワーストワンになっている点であります。
これは、狭い島内で 次々に感染者が発生している〝感染の連鎖の強さ(速さ)〟を物語っており、このことについては 従前にも触れましたが、まさに〝島内クラスター〟が起きてしまっていることを裏付けるものとなっています。
沖縄県においては 第一波であった4~5月に 一旦ピークが過ぎてから、7月に入って〝第二波〟ともいえる感染者の急増が起こっています。
この背景には 沖縄駐留のアメリカ軍基地でのクラスターや、那覇市内での いわゆる〝夜の街クラスター〟さらには『GoToトラベルキャンペーン』に伴う来県者の増加など 実にさまざまな複合要因が考えられるところであり、まさに 小島(しょうとう)沖縄は 昨今の新型コロナウィルス禍の象徴的な場所になってしまいました。
沖縄県における 8/1現在の(治療を要する)患者数は302人。自宅療養中の1人を除いた301人が入院や宿泊施設での療養が必要となっており、病床利用率は114%に悪化しています。さらに入院待機中の患者は約80人も居(お)り、早くもパンク状態に陥っています。
この沖縄県の状況は、遠く離れた場所の出来事に済ますことはできないと思います。
私自身、首都圏のみならず 地方における感染拡大の怖さを懸念している者の一人でありますが、この沖縄県のケースを〝極端な事例〟と捉え、似たような状況(被害)は、私たちの済むエリアでも容易に起こり得ることを心(こころ)しなければならないと思っています。
つい この間まで「信州はコロナ感染者が少なくて安全だ。」との評判により 移動の規制が緩和されたら、環境の良い信州へ出かけたいという人が多くいることが伝えられていました。
さらに (これも従前に触れましたが)長野県エリアにおける直近の陽性感染者の多くは「感染経路不明」である事実が。
このことは、長野県内にも コロナウィルスが遍在していることを如実に示していることに他ならず、私たちは 沖縄県を対岸の火事とせず「明日は我が身」と自覚(自戒)しながら日々の生活を送るべきと強く認識するところであります。
そのうえで 私は今後も、他の自治体の状況も見守り(参考にしながら) 如何に自衛・対応してゆくべきか 考える機会としたいと思っております。
◇地域の少年野球大会が「コロナ対応」のうえで開催される
この日、地域の少年野球大会が 梅雨明けを迎えたすがすがしい陽光の下で行なわれました。
本来であれば 4月下旬に行われるハズであった大会でしたが、コロナ禍の影響で この日にズレ込むを余儀なくされてしまいました。
大会運営も〝コロナ対応版〟となっており、開会式は割愛・試合前後の整列もナシ。
迎えた決勝戦、試合開始時には 審判団だけが本塁上に立ち、選手はベンチ前に並んで礼を行なっていました。
ひとたびゲームが始まれば、選手たちは互いに全力を尽くします。
力投するピッチャー、迎え撃つバッター。
バットの芯で捉えた打球は 左中間へ。果敢に次塁をめざしてひた走ります。
二塁上では クロスプレーも展開されていました。
新型コロナウィルス禍は、何の落ち度もない少年少女のスポーツなどの活動にも大きな影を落とすことになってしまいました。
大人の世界では さまざまな価値観の中で、やや きな臭い話しが跋扈(ばっこ)しているところですが、こと 子供の健全育成においては、まさに〝ウィズ・コロナ〟を どのように実践してゆくべきか を考えてゆかなければなりません。
子供たち(若年層)への感染を防ぎながら、同時に 学習・運動・遊びなど 子供の成育に欠かせない要件を満たしてゆく努力を重ねてゆくことが求められています。
そのうえで、今を生きる子供たちにおいても この「コロナ禍」が それぞれの二度と無い人生・二度と無い青春の中で、結果として 何らかの「糧(かて)」となってくれればと強く念じるところです。
新型コロナウィルス禍の中で 私たち大人が為(な)すべきこと。
厳しい社会状況だからこそ、その責任は重大であると申せます。
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