8/8 Fri.
この日「長野市議会 令和2年臨時会」が招集され、予算総額57億3,555万円の臨時補正予算案を中心にした議案や専決処分・報告事項について審査・議決・承認が行なわれました。
この日、主たる議案として提出されたのが「長野市プレミアム付き商品券~ながのビッグプレミアム商品券~」です。
これは、新型コロナウィルス禍により落ち込んだ 長野市の社会経済を再び活性化につなげるため、市民向けに発行する「特典付き商品券」です。
この手の〝商品券事業〟については、さきに『推し店プラチナチケット事業』として、市民が個店さんの応援を兼ねて 商品券を購入した店で消費活動を行なっていただく新事業が実施されることになっております。
そのうえで 今議会に上程された『ながのビッグプレミアム商品券』は、いわば〝第二弾〟として発行されるものであります。
さきの『推し店プラチナチケット事業』は、商品券の使用を発行した店に限定することにより、市民の人たちが コロナ禍で疲弊した常連店さんを支援することを主目的に据えて実施されるところですが、今回の『ながのビッグプレミアム商品券事業』は (商品券が)使用できる店を限定せず(後日募集/若干の制限アリ)、広く市民のみなさんに(商品券を活用して)消費行動を高めて(広めて)いただこうというものです。
事業(メニュー)の概要は下記のとおり。
・購入できるのは、長野市に住民票のある方。
・商品券の種類 → ① 購入金額¥10,000で、¥15,000 使用できるもの
② 購入金額¥5,000で、¥7,500 使用できるもの の2種類
※ 但し、総額の一部は、市内の中小店舗に使用を限定
・購入金額には上限があります → 上限10万円
・申込期間 → 令和2年 10/1 ~ 10/31
・利用期間 → 令和2年 12/1 ~ 令和3年 3/31
・利用できる店舗 → 9月に募集・応募した市内の店舗の全て
今回の事業を初め、ここのところ 長野市が打ち出した〝商品券事業〟は、いわば 加藤市政の、コロナ禍に立ち向かう積極姿勢の表れと観測できます。
列島全体が 新型ウィルスに翻弄され、疲弊を余儀なくされる中、で あるからこそ下を向かず、みんなで前を向いて歩んでゆこう。そのために市は 事業を通じて市民の元気(経済活動)を支援してゆきたい。
第一弾『推し店プラチナチケット事業』は、当初の予定を大きく上回る 個店さんからの申し込みがあり、今後の(チケットの)活用に期待が寄せられています。
そのうえで この日上程された『ながのビッグプレミアム商品券事業』においても、多くの市民の方々に活用していただき、長野市経済のさらなる向上に資されることを期待いたすところです。
但し 後の議案審査(討論)の場で、無所属のK議員から「この手の事業は、経済的に余裕のある人が利用できるもので、生活困窮に喘(あえ)ぐ人たちは その原資にすら手が出ない。不公平感が拭えない事業だ。」との反対討論が出され、私自身 その視点は重要であると認識させられました。
この事業の利点は認めつつ、一方で コロナ禍の中で困窮する方々が遍在していることも常に心に留め、伸ばすとことは伸ばす・救うべきところは救う との〝多面的行政〟が肝要であることを再認識いたしたところです。
なお 併せてこの日は、公共料金のキャッシュレス払いを推進するための事業が上程され、私は 建設企業委員会の場で「水道料金・下水道使用料キャッシュレス決済導入事業」の予算(システム改修費)について審査に臨みました。
これは、社会に浸透しつつある「キャッシュレス払い」を 公共事業にも導入しようというもので、いわば 居ながらにして公共料金等の支払いを行なうことができる〝便利ツール〟と申せます。
この議案の審査(建設企業委員会)にあたり、私の方からは「(キャッシュレス決済の)市民の利便性向上を進めることの中に「収納率の向上」の視点を盛り込み、手軽に支払える=不払い・延滞の防止 につなげることに努めるべき」との意見を述べさせていただきました。
その他の歳出事項として、
・新型コロナウィルス感染症対策資金(貸付)利子補給金事業 (3,872万4千円)
・新型コロナウィルス 制度融資保証料交付金事業 (3億9,967万7千円)
・南長野運動公園体育館空調設備整備事業 (1億3,500万円)
・ながの文化芸術応援事業 (2,303万5千円)
・教育ネットワーク強靱化事業 (6,568万円)
・職員テレワーク環境整備事業 (2,775万3千円)
・庁内キャッシュレス決済導入事業
証明書発行手数料・施設使用料・市税および各種保険料の支払い (3,168万1千円)
・災害弔慰金 (2,000万円)
が 上程され、可決成立しました。
令和2年度も折り返し点に近づき 相変わらず厳しい社会情勢ではありますが、さまざまな取り組みを経て、少しでも長野市(市民)が元気になれるよう 私の立場でも活動を重ねてゆきたいを思いをいたしたところであります。
◇『推し店プラチナチケット事業』が始動しています。
この日の午後、近所の理容店さんから「クラちゃん『推し店プラチナチケット事業』の機材が届いて、さっそく活用が始まっているよ!」との一報をいただきましたので〝取材〟に足を運びました。
こちらの理髪店さん、私のブログの愛読者?でもおられます。
そんな中、私の記事から『推し店プラチナチケット事業』の情報をキャッチし、今回 その取扱店として 名乗りを挙げられたのでした。
店の入り口には さっそく「推し店(チケット)使えます」のポスターが掲示してありました。
店内にも、保健所発行の「新型コロナウィルス対策ポスター」に並んで「推し店ポスター」が掲示されており、チケット取り扱いの第一条件である「コロナ対策」がシッカリと講じられていることがアピールされていました。
オーナーさんによると、機材が届いたこの日 さっそく購入の申し込みがあり、この日だけで10冊近いチケット(冊)が販売されたとのことです。
そして そのいずれのお客さんも、この日 購入したチケットを理髪代金の支払いに充て、残った分は 一旦持ち帰ったうえで、また髪が伸びた頃に持参され 理髪代の足しにされるとのことでした。
この日だけで数十枚のチケットが〝消費〟されたことから、日々の整理を欠かさないようお願いいたしたところです。
私が伺ったときには、店内には まだお客さんがいらっしゃいました。
こちらのお客さんも、精算時に このお得なチケットの話しを聞いて「ほいじゃ、オレも2冊いただいてくワ。」と言いながら「これで今年は このチケットだけで(理髪が)済むな。また来ます。」と笑顔を残してゆかれました。
(既に 何度か触れていますが)この事業は、実質的には お客さんに大きなメリットがあり、個店さんには (補助金などの)いわゆる直接的な実入り〟にはつながりません。
しかし、チケットを購入した人は、また 必ず来店してくれます。
個店さんにおかれては、そんな「顧客のつなぎとめ」を最大のメリットと捉えていただき、さらなる顧客サービスに活用していただければと思うところです。
これから年末に向け『推し店プラチナチケット』を通じて、市内経済に活気が生まれることを期待するばかりであります。