3/25 Mon.
この日は、朝からご関係者の方々に 作業のために時間を割いていただきました。
いずれの作業も、正直いって生産性のないものでしたが、それでも 私の立場を慮[おもんばか]って快く応じてくださり、感謝に堪えない次第です。
こんな、みなさんのご厚情にも報いるべく、最後まで頑張らねばと 思いを新たにしたところでした。
午後には、さきに再開[電話で]を果たした M さんにお声かけいただき、お仲間が集われる拠[ところ]に足を運びました。
そこでは、やはりさきに話題にした 「大賞」 の授賞に向け申請作業の真っ最中。机いっぱいに関係書類が並べられ、関係者からの推薦文の整理が急ピッチで行なわれていました。
そんな中でしたが、M さんらにご歓待いただき 「お久しぶり!」 の声をいただくと同時に、M さんから、大賞の授賞に向け 今までのグループ活動を懐古するうち 「あれ、これって倉野さんの 「今後」 に符合するわ。」 と感じたとして、過去に行なわれたイベントのチラシを見せてくださいました。
そのイベントは、2020年東京五輪大会に協力するために女性が中心となって行なったイベントだったそうですが、M さんが私に強調されたのが、そのイベントのサブタイトル 「共鳴共振 共働共感」 です。
このサブタイトルの狙い[願い]は、小さなひとかたまりの人々[この場合は女性]の活動が、寡黙に活動を継続するうちに やがて周囲の共感を呼び、大きなうねりとなって、当初 当事者たちが想像もしなかった大きな成果を生み出すというものだそうで、過去に長野冬季五輪大会で ボランティアを通じて 「市民力」 を引き出した M さんならではの 「ボトムアップ」 的な考え方なのでした。
そしてその考え方の根拠のひとつとして M さんは 「バタフライ効果」 を伝えてくれました。
「バタフライ効果」 とは、ある場所で蝶[ちょう]が羽を動かしたもの[羽ばたき]が、遠くの地でのハリケーンの要因にもなり得るか、という類いの学説だそうで、やや拡大解釈ではありますが、ときに 「小さな活動の継続が、やがて大きな力になる」 という例えにも引用されることがあるそうです。
喜寿を超えた年齢にもなる M さんですが、とてもそうは見えない バイタリティーにあふれた目で私を見てくれ 「倉野さん、あなたは今は孤独で、いわば一羽の蝶でしかないかもしれないけれど、羽ばたきを止めないでね。それは いつか 「バタフライ効果」 につながると思うから。」 と言葉を継いでくださいました。
正直なところ、今の私の動き[この場合でいえば 一羽のチョウの羽ばたき]が いかほどのものであるか、自分でも懐疑的に感じつつ時間を過ごしているところですが、M さんからの 「バタフライ効果」 のお話しをいただき 「継続は力」 との 励ましをいただいた感しきりでした。
一見 孤独に思える中ですが、心を砕いてくださる方々が確かにいる・・・改めて感謝の思いをいたしたところです。
※バタフライ効果の軌道図/これも蝶に似ている