前方おくに、白い大きな塔が二つ見えます。
あれはいったい何でしょう。
実は、あれは橋なのです。
「市場坂橋」です。
埼玉県南部を流れる黒目川。その新座市地内に架かっています。
1993年(平成5年)、この通り(市場坂通り)の交通量と中・大型車の増加にともなって、それまでより大きな橋に架け替えられました。
新座市から練馬区、和光市方面に抜けることができます。
この市場坂橋、少し離れて横から見ると、上から何本ものロープ(ケーブル)で吊るされた ‘吊り橋(つりばし)’ であることが分かります。*
おそらく鉄筋コンクリートの橋を、ロープで引っ張って補強しているのでしょう。
遠くから塔のように見えたのは、その吊り下げ用のロープの基点となっている巨大な「支柱」だったのですね。
高さは5~60メートルありそう。
実際に橋の上を歩くと、中・大型車が通り過ぎるときに、ユラッと少し揺れるのを感じます。
やはり基本は吊り橋なのです。
♪ 町の 吊り橋(つりはし)ゃ どなたが 通る?
と、もし春日八郎に聞かれたなら(何のことか分からん*)、その答えは、
「車が通る」
です。それも早朝など、荷台が箱型の輸送用トラックが多い。
スーパーの開店前に、食料品を運ぶ車も多いのではないかと想像できます。
この市場坂橋は、「物資の流通」で、地域の経済に貢献しているのですね。
*https://www.youtube.com/watch?v=nbSuqmATyQc 「山の吊橋 春日八郎」
*以下、2020.6.14 追記
記事アップ後ネットで調べると、市場坂橋は「吊り橋」ではなく、「斜張橋(しゃちょうきょう)」という構造の橋であるようです。
吊り橋が岸から岸に渡したケーブルから吊材を介して橋桁を吊っているのに対し、斜張橋は塔(タワー)から斜めに張ったケーブルで、直接橋桁を吊っている構造とのことです。失礼しました。
広い意味では斜張橋も吊り橋であるという見方もあることから、上の記事はそのままにさせていただきます。