興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

湯と酒と人情を味わう旅・・福島県中通り2020 2

2020-11-06 | 散歩、時々旅

福島県中通りへの男4人の一泊車旅。宿は東白川郡塙町の「旅館 谷川(やかわ)の湯」でした。
テレビ番組「ポツンと一軒家」にも登場した宿です。

そこに向かうわれわれの車は、登り道の狭い林道に入りこみ、思わぬ難渋を強いられました。(前回の記事)

しかし運転の友人はベテランドライバー。巧みに悪路を切り抜け、目的の宿にたどり着くことができたのでした。

 

 

 

谷川の湯は、思いのほか大きな建物でした。‘ポツンと一軒’ と思っていたせいもあるかもしれません。

あとで聞くと、舗装された道が別にあって、近くまで来ているのだそうです。
そうでなければ、旅館業など営むことはできないでしょう。

ああ、それを先に知っていれば、林道であんなに苦労しなくてよかったのに・・・。

 

 

 

宿では年配の女性が、笑顔でわれわれを迎えてくれました。

通されたのは玄関わきの大きな部屋。(二間を襖を取り去って使っている)

この日の客はわれわれ4人だけで、二度の食事も夕食後の ‘二次会飲み’ も、ここをゆったりと使わせてもらうことができました。(休んだのは2階の一部屋)

その女性(以下「おかあさん」)の話では、昨年10月に「ポツンと一軒家」で放映されると客が急に増えたけれども、今年はコロナの影響で大きく落ち込んだそうです。

ここにもコロナは影を落としていたのですね。

 

 

 

お風呂。

 

 


夕食。

久慈川でとれた鮎の塩焼き、野菜たっぷりの豚肉の小鍋、刺身に野菜の天ぷらなど、なかなかの御馳走です。

お膳の真ん中の小皿は、歯触り舌触りからすると、大根おろしのかかったキノコのようでしたが、形状がはっきりせず、なんのキノコか分かりません。(おかあさんに聞けばよかった)
でも箸休めにはピッタリ。山の宿ならではの一品です。

料理はどれも味がよく、美味しくいただきました。

食事のあと、われわれはこたつで数時間 ‘二次会飲み’。

食事のときもビールと酒を少なからず飲んだのに、来る途中スーパーで買って、ここに着いた早々業務用冷蔵庫で冷やしておいてもらった四合瓶の酒が、2本とも空になりました。
友人との旅の醍醐味は、この夕食後の時間にあるのかもしれません。


翌朝の朝食は写真を撮り忘れました。焼いた塩鮭と目玉焼きに納豆・・ご飯も味噌汁もとても美味しかった。




     

この「谷川の湯」、とてもリラックスできた宿でした。

おかあさんもご主人(翌朝会いました)も気がよく、酒の持ち込みもOKという寛容さと大らかさがあり、遅くまでの  ‘二次会飲み’ もそっとほっといてくれました。

料理にも手間と心がこもっているのを感じました。翌朝発つときには、なんとお土産にと、一人二個ずつのおにぎりまでいただきました。

「湯と酒と人情」を求めて、秋ごとに福島の各地を巡ってきた9年目のわれわれの一泊旅、どの宿も ‘外れ’ はありませんでしたが、今回も ‘大当たり’ でした。


今回の「福島県中通りの旅」は、前半と後半に分けて書くつもりでしたが、宿の描写が長くなってしまいましたので、ここでいったん終え、2日目を「湯と酒と人情を味わう旅・・福島県中通り2020 3」にまわしたいと思います。(後日アップします)

2日目は棚倉町の都々古別神社2社、棚倉城跡(亀ケ城公園)などを訪れます。

https://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/6fdc7160b10458f68dc371da176c6a2f

写真協力:Y.T.氏