通常、企業の業績は年次により変化する。
業績は利益で示され、効率は利益率で示される。
利益率はROI,ROIC,ROE,ROA等で表わされる。
利益率は変動する。
利益率と株価は正の相関性があるように思われる。
利益を軸に株価が計算されている場合はなおさらだ。
利益率が向上すればそれだけ株価は上がる。
利益率が下落すればそれだけ株価は下がる。
しかしながら利益率と株価の変動は常に同じだけ動くわけではない。
個別銘柄、それぞれの今後を反映したり、期待や不安が入り混じった中で交錯する。
期待が高ければ高い程、利益率が落ちた時にショックが大きい。
期待が低ければ低い程、利益率が落ちた時のショックは小さい。
期待率とは端的にPBRで表わされると思う。
PBR別に、利益率の変動と株価変動(≒PBR変動)をグラフにしてみた。
*基準年は2006年~2007年(理由はマクロ経済的にこの期間は結構落ち着いてたから)
*銘柄数は1000社位
*ROA3%以上
低PBRは業績変化に対して弾力性が低い。高PBR銘柄の半分~3分の一程度。後、PBRの違いで業績が悪化し易いとか、そう言うのはなさげ。さらにデフォルトで株価上昇のおまけが付いてくる。これは端的に、業績が思ったより悪くならなかった為株価が底上げされたものと解釈出来る。尚、市場全体が下がっていた為PBR変化率は概ねマイナス値となっている点も忘れてはならない。