要となる智を継ぐもの

株式投資についてつらつらと書くブログ(走り書き)。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でしてください。

値決めは経営

2019-11-23 11:12:03 | 事業日記
①利幅の薄い主力製品の価格を1割上げると利益率が数倍変わる⇒②利益成長につられて株価上昇⇒③利益成長率によりPER水準も上向き⇒④株価は相乗効果で上がる。

まぁ希望的観測だけども。①⇒②というのは結構ありがちな話かなと。



上記の"利幅"というのは営業利益率ベースの事なので、ちょっと以下の例えは正確ではないけども…

例えば自分の手持ちの商品A。販売価格は一時期6000円だった。当時の(粗利)利益率が15%程度。何故安値で売っていたか。それは競合対策で低利益水準にしていた。
万が一、仮に競争が激化した場合は価格を5000円まで値下げする気でいた。5000円はレッドゾーンスレスレ(利益率2.5%)。
そして現在の販売価格は8000円。利益率は31%。競合がいなくなったからので値上げした。と思ったら。まだいた。でも販売数量は堕ちていない。

買い手は価格のみで購入を決定しているわけではない。様々な要因が絡み合っている。なので、単純な値上げによる離散率って少ないんじゃないかと思う。
とにかく、なんらかの優位性&独自性とスイッチングコストを上げる試みをしていくといいんじゃないかと思う。

これ、普通の会社でも同じことが言える。怖くて値上げできない。値上げして客が消えるかもしれない。消えてから値下げしても客が戻らないかもしれない。怖い。
この仮定が正しいかどうかは、やってみないと分からない。なので、小出しにやってみるといいんじゃないかと思う。駄目ならロールバック(未来工業的思考)。


例えば上の例で言えば、"何らかの理由"でレッドゾーンに突入しているところで、その"何らかの理由"が取り払われた時、一気に利益率は上向く。上の例で言えば2.5%⇒31%。
市場がこの利益変化を愚直に評価した場合、12.4倍の株価上昇が見込める。また、この変化が複数年に跨っている場合、成長率換算で30%ー50%が複数年続くことになる。
となると、死んでいたPER倍率が20倍とか50倍とかになる。ま、そんなうまい話見たこと無いけどね。


稲盛和夫だったかな。値付けこそが経営と。そりゃそうだ。まぁ僕の会社は仕入原価ありきの小売業なので、順序(値決め⇒製造努力)が逆だけどね。
以下抜粋。


"
値決めは、製品の価値を正確に判断した上で、製品一個当たりの利幅と、販売数量の積が極大値になる一点を求めることで行います。またその一点は、お客様が喜んで買ってくださる最高の値段にしなければなりません。
こうして熟慮を重ねて決めた価格の中で、最大の利益を生み出す経営努力が必要となります。その際には、材料費や人件費などの諸経費がいくらかかるといった、固定概念や常識は一切捨て去るべきです。仕様や品質など、与えられた要件をすべて満たす範囲で、製品を最も低いコストで製造する努力を、徹底して行うことが不可欠です。
値決めは、経営者の仕事であり、経営者の人格がそのまま現れるのです。
「第21回盛和塾世界大会(2013年7月18日)」要旨"
この記事についてブログを書く
« 不動産投資の表面利回りは、... | トップ | 習慣は好きには勝てない »

事業日記」カテゴリの最新記事