チャリンコでブラブラしててふと閃いた。ピッカーン!
『PBR1倍以上は本質的にはバブルだ!』とね。
PBR1倍以上は全て今後の利潤を担保にした信用であり、
バブルそのものであった。
何故ならばPBR1倍以上は実体が無く、
PBR1倍を超えた分の払い戻しが出来ないから。※1
しかし実体が無いのに価値の余剰が生まれている。
実体と株価の虚構を埋めているものは何か。
それは未来の利潤でありそれが担保となり信用を生んでいる。
でも所詮は虚構。されど虚構。
そう考えると経済システムって良く出来てて凄いよなぁ。。
だってさ、PBR1倍以上って言うのはさ、
増資しやすい環境って事なんですよ。
例えばPBR2倍の企業が100の資本を持ってて、
成長の為にさらに100の資金が必要となるとするじゃないですか。
で公募増資したとしましょう。結果、資本は200になりました。
では利権は半分に希薄化したでしょうか?
これが不思議な事にしないんですね。
と言うのも資産あたりの価値が通常の2倍付いている為、
利権取得費用は2倍かかってくるわけですね。
だから既存株主にとって見れば増資というものは
一株資本の増強に匹敵するというわけです。
上記の例で言えば資本の希薄化は33%程度しか進行しません。※2
よって既存株主にとっては資本が1.33倍に成長した事を意味します。※3
ようするにPBRって言うのは調整弁なんですね。
1倍以上ならば資本増強が有利になり
1倍以下ならば資本増強が不利になる。
とは言っても、投資は資本の為にあらず。
その先にある利益あってこそです。
資本増強した所で利益を生まなければ
何の意味も無い事を忘れてはいけません。
※1 PBR1倍⇒自己資本=時価総額なので
時価総額分の株券を買ったとしても最悪、
時価総額相当の自己資本がどんな形であれ手元に残る為。
ただし売却による資産劣化は想定外。
※2 1/1.5(既存株+増資株)=66%=33%の希薄化
※3 2(資本成長倍率)/1.5(発行済み株券成長倍率)=1.33倍