要となる智を継ぐもの

株式投資についてつらつらと書くブログ(走り書き)。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でしてください。

PBR1倍以上は全てバブル

2010-09-15 10:44:06 | 投資日記


チャリンコでブラブラしててふと閃いた。ピッカーン!

『PBR1倍以上は本質的にはバブルだ!』とね。


PBR1倍以上は全て今後の利潤を担保にした信用であり、
バブルそのものであった。

何故ならばPBR1倍以上は実体が無く、
PBR1倍を超えた分の払い戻しが出来ないから。※1

しかし実体が無いのに価値の余剰が生まれている。
実体と株価の虚構を埋めているものは何か。
それは未来の利潤でありそれが担保となり信用を生んでいる。

でも所詮は虚構。されど虚構。
そう考えると経済システムって良く出来てて凄いよなぁ。。

だってさ、PBR1倍以上って言うのはさ、
増資しやすい環境って事なんですよ。

例えばPBR2倍の企業が100の資本を持ってて、
成長の為にさらに100の資金が必要となるとするじゃないですか。

で公募増資したとしましょう。結果、資本は200になりました。
では利権は半分に希薄化したでしょうか?
これが不思議な事にしないんですね。

と言うのも資産あたりの価値が通常の2倍付いている為、
利権取得費用は2倍かかってくるわけですね。

だから既存株主にとって見れば増資というものは
一株資本の増強に匹敵するというわけです。

上記の例で言えば資本の希薄化は33%程度しか進行しません。※2
よって既存株主にとっては資本が1.33倍に成長した事を意味します。※3

ようするにPBRって言うのは調整弁なんですね。
1倍以上ならば資本増強が有利になり
1倍以下ならば資本増強が不利になる。

とは言っても、投資は資本の為にあらず。
その先にある利益あってこそです。

資本増強した所で利益を生まなければ
何の意味も無い事を忘れてはいけません。


※1 PBR1倍⇒自己資本=時価総額なので
   時価総額分の株券を買ったとしても最悪、
   時価総額相当の自己資本がどんな形であれ手元に残る為。
   ただし売却による資産劣化は想定外。

※2 1/1.5(既存株+増資株)=66%=33%の希薄化

※3 2(資本成長倍率)/1.5(発行済み株券成長倍率)=1.33倍