今月に中国語教室の茶会と中国茶アドバイザーの卒業パーティーを控え、色々と買い物をしなくてはならないのです(焦)
日程の都合で、今日行くしかないので、朝からかっぱ橋へ。
なんと今日から10月14日まで、ちょうどかっぱ橋道具祭りをやっているので、人出がいっぱいでとても賑やかです。
気に入りの店舗何軒かに入り、買いたかったものや、予定外の物もいっぱい買ってしまいました。
やぶきた創亭の入り口。中にいるだけで癒されます。
アンティーク専門のたけのこほり、今回は初めてです。掘り出し物の茶托をゲットできました。
疲れたら、やはり合羽橋珈琲で一休みします。
外観から想像できない木のぬくもりの空間にほっこりします。
抹茶のチーズケーキがしっとりしてとても美味しいです。木苺がはいっているので、たまたまチョイスしたローズヒップともよく合います。
珈琲館の二階は、作家さん達の作品が置かれるショップとなっています。必見です。
店オリジナルの手ぬぐいもセール中でしたので、一枚買いました。
どれを買ったかは内緒です。いつ、どのように使うかも未定です。
抱え切れないほどの買い物をしてしまいました。
やはり、かっぱ橋には、年に一度来たいですね。
かっぱ橋道具まつり
2013年10月8日~14日
銀座線 田原町徒歩3分にほんブログ村

週末に、親子でサントリー美術館に出かけました。
お酒が弱い私ですが、酒器であろうか、茶器であろうか、器であれば興味が湧きます。娘といえば、約半年前に「江戸切子」について色々質問してきた時期がありました。10月5日、6日に限り、江戸切子の制作体験ができると知り、事前に申し込みました。
まずは、予約していた江戸切子の体験イベントに参加しました。

江戸切子の伝統工芸士の指導の元で、江戸切子の基本パターンを紹介して頂きました。

「三番掛け」という工程を体験しました。回転する円盤にガラスのお皿を当ててみると、最初は怖かったです。案外けがしにくいことが分かると、段々楽しくなりました。親子交代で一枚の切子をカットしました。思った以上の仕上がりができて娘も私もとても喜んでいました。
体験会場を後に、本展へ移ります。本展では、人類歴史上、酒器が置かれた様々の情景に着目して紹介するものです。

古来より儀式の際、神や力ある者に「捧ぐ」御神酒にあった盃

結婚や忠誠を「誓う」杯。ダイメングラス ドイツ 17世紀
人々の生活の5つのシーンを通して観賞することができました。
親子で美術館に行く時、いつも最後に、二人でそれぞれ「今日の一番」を挙げるようにしています。場所を美術館のカフェ「加賀麩 不室屋」に移り、カタログをめくりながら、それぞれ「今日の一番」を挙げました。

娘の今日の一番ー脚付杯 西アジア 前4世紀。理由はうまく言えないが、とにかく印象に残ったようです。

私の今日の一番ーリブ装飾碗 東地中海沿岸地域 紀元前1-後1世紀。微妙の色合いが眩しすぎるほど美しい。

現代アーティストの中、ガラス作家中野幹子氏の草花や野菜のモチーフをアレンジしたシリーズも挙げたいぐらいです。器の中では、自然の営みが息づいているようで、長く眺めていました。

ちなみに、カフェで頂いたのは、カフェおなじみの白玉なまふのあんみつ。美味しかったです♪

美術館を出たところ、同じフロアーにある「WISE WISE Tools」という和食器の雑貨屋に、二人がつい足を運んでしまいました。

世界遺産にも登録されるようになった富士山をモチーフしたグラスが店の入口に展示されています。時代にふさわしい、新しい酒器のある情景だなーとふと思いました。
展示会の写真撮影が許されなかったので、カフェに置いてあったカタログに向けてシャッターを押しました。写りが悪いので、器が歪んでいるように見えますが、実物はどれも素晴らしい作品ばかりです。
酒器のある情景展 11月10日(日)まで
サントリー美術館
六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階


街角から、かすかに金木犀の香りが漂ってきたこの時期に、とっておきのお茶を淹れたくなります。
金木犀プーアルのブレンドです。
金木犀の中国名は、桂花gui4 hua1と言います。東洋医学では、桂花は、体の廃水をキレイにする「潤水」効果があるとされています。整腸・健胃効果も期待されています。
それに、まだ飲み頃ではないプーアルの生茶や安いプーアル茶に、金木犀を少し加えることで、味が見違えるほどまろやかになります。
今日は、土産物のプーアル茶膏を用意しました。蓋碗を温めた後に、お湯を注ぎます。プーアル茶のホコリや余分なものを洗い流すため、一煎目を捨てます。



二煎目のプーアル茶をまず、ストレートで頂いてみました。うん、確かに美味しいとは言いがたいですね。
次は、ティースプーンで一さじの金木犀を蓋碗に加えます。小さくて奇麗な黄金色の金木犀は、たったこの一さじで、のちの一杯は魔法がかけられるようになります。


蓋碗から茶海に移し、飲み比べてみました。

(左)金木犀とプーアルのブレンド (右)プーアルのストレート
こんなに味がまとまりになると、頂くたびに金木犀の魔力に感心します。
他に、お薦めしたいプーアル茶のブレンドもあります。
香港の飲茶の席でよく飲まれる菊花とプーアルのブレンド「菊普(ju2 pu3)」。個人的にバラとプーアルの相性もなかなか良いと思います。
それぞれの効用にも注目してください。
金木犀プーアル茶ー体の水分を潤う効果。整腸・健胃効果もある。
バラプーアル茶ーリラックス効果、血液の循環促進。
菊花プーアル茶ー高血圧の方や目が疲れやすい方に良い。
手元にプーアル茶がありましたら、ぜひ楽しみのバリュエーションを増やしてみるといいです。

今朝、近所の花屋さんでハロウィーンに飾るパンプキンを見つけました☆
これでもパンプキン?!と思うような個性的な形や、面白い色合いの勢揃い。思わず手を伸ばしてしまいました。
悩んだ末、サイズといい、ジャコランタンシールの貼り付けやすさといい、写真の三人組を持ち帰ることにしました。
和洋中の組み合わせも案外、絵になります。
まだまだ勉強中ですが、中国茶好きな教室メンバーを囲んで、下記の日程で二つの茶会を行う運びとなりました。若干空きがございますので、ご興味のある方は、どうぞお問い合わせください。
小さいお子さんがいらっしゃる方でも参加できるように、時間は午前中に設定致しました。
近くの方は、ぜひ遊びに来てください。中国語ができなくても大丈夫です。
記
日程:10月22日(火) 10:30-12:30 季節の中国茶・台湾茶を楽しむ会 茶点心・デザート付き
10月27日(日) 10:00-11:30 体調に合わせてオリジナル八宝茶を作ろう 茶請け付き
場所:千葉県市川市南行徳(詳細は要問い合わせ)
KYM中国語教室
youyiyouyi@hotmail.com
Tel:047-704-8952にほんブログ村

「日日是好日ー「お茶」が教えてくれた15のしあわせ」(森下 典子)。
留学をきっかけで、日本での生活は、つい先日で二十一年目に突入する運びとなりました。こんなに長く住みついたのは、100%自分の意志。だって日本大好きだからほかに理由などありません。だけど、実は、いまだに正座が大の苦手。これからもおそらく改善される見込みがないなー(苦笑)。しかし、まだよく分らない茶道の詫び寂びの世界や日本独特な美学に触れると、いつもしっくりくるものがあります。そんな私にとっては、日本の茶道は、神秘的な世界であり、遠くから眺めておきたい世界でもあります。
茶道のやり方や道具の説明を写真付きで書かれている本も多い中、活字のこの一冊に、私はただ感動します。茶道の向こうの世界をようやく覗けた気がします。
タイトルの「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」は唐の時代の名禅師が残した言葉らしい。素敵な言葉とうっとりしています。
著者は二十歳頃茶道の稽古を始め、気がつけば、二十五年間も続いているお方です。
著者の目を通して見た茶道具、茶花、そして掛け軸にまつわる一つ一つのドラマ、稽古の様子や著者ご自身の心境変化も細々書かれています。著者の経験談を通して、読者側は、まるでバーチャル体験をさせてもらったような気分になります。気がつけば、深く引き込まれてしまった自分がいました。
お茶の稽古を通して、人生と重なるところも面白い。
いくつか好きなページを紹介したいと思います。
●がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。「ここにいるだけでよい」という心の安息。雨が匂う、雨の一粒一粒が聞こえる……季節を五感で味わう歓びとともに、「いま、生きている!」
●前は、季節には、「暑い季節」と「寒い季節」の二種類しかなかった。それがどんどん細かくなっていった。春は、最初にぼけが咲き、梅、桃、それから桜が咲いた。葉桜になったころ、藤の房が香り、満開のつつじが終ると、空気がむっとし始め、梅雨のはしりの雨が降る...季節は折り重なるようにやってきて、空白というものがなかった。春夏秋冬の四季は、古い暦では、二十四に分かれている。私にとってみれば実際は、お茶に通う毎週毎回が違う季節だった。
●お茶を習っていなくたって、私達は、段階的に目覚めを経験していくでしょうが。だけど、余分なものを削ぎ落とし、自分では見えない自分の成長を実感させてくれるのが「お茶」だ。最初は、自分が何をしているのかさっぱり訳が分からない。ある日を境に突然、視野が広がるところが、人生と重なるんだ。
●お茶を続けているうちに、一滴一滴、コップに水がたまっていたんだ。コップがいっぱいになるまでは、なんの変化も起こらない。やがていっぱいになって、表面張力で盛り上がった水面に、ある日ある時、均衡をやぶる一滴が落ちる。そのとたん、一気に水がコップの縁を流れ落ちたんだ。そんな瞬間が、定額預金の満期のように時々やってきた。何か特別なことをしたわけではない。どこにでもある二十代の人生を生き、平凡に三十代を生き、四十代を暮してきた。
すぐには分からない代わりに、小さいなコップ、大きなコップ、特大のコップの水があふれ、世界が広がる瞬間の醍醐味を、何度も何度も味わわせてくれる。
写しきれないほど感動的な綴りばかり。そして綺麗な日本語。一気に読み終わりました。時間が取れれば、もう一度、今度は、日本語を重点において読み直そうと思うばかりです。
とても苦くてそして濃い抹茶を一服頂いた気分です。著者にお会いしてみたいなーとすら思いました。
