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茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

圓徳院

2020-10-23 22:49:00 | 街散策・旅行



北政所ねね様が高台寺を建てた際、伏見城での住まいだった化粧御殿とその前庭をこの場所に移築され、余生を過ごされました場所。高台寺 圓徳院。

化粧御殿は残念ながら度重なる戦火で焼失しましたが、お庭は現存しており、「北庭」と呼ばれています。



大名達が自分の地所から選りすぐり、寄進した巨大な天然石が庭の見所。

小堀遠州作庭、秀吉公好みの桃山時代を代表するお庭の良さ、私の写真では伝わらないけれど、見応えがありました。




タルト・タタン

2020-10-23 07:12:00 | 街散策・旅行



伊藤若冲の速い筆勢が印象に残り、細見美術館を後にしました。岡崎エリアの静かな一角に佇むカフェ、どこか懐かしさが漂います。

古いテーブルや椅子の似合う空間が心を落ち着かせます。



注文した後、しばし壁に飾る額を眺めます。店をはじめた初代オーナー「ゆりおばあちゃん」は明治時代の職業婦人らしい人物。当時では珍しく美術学校を卒業した後、フレンチレストランを開業した後今のカフェへと転換しました。



店の名物「タルト・タタン」
この濃いめの焦げをつけ、凝縮したりんごの旨味を引き出すまで、一体どれだけ火入れしたのか、想像してみたくなります。
タルトごとに柔らかく、おばあちゃんの愛情を感じるラ・ヴァチュールのタルト・タタンでした。

万人が認める美味しさのほか、好き嫌いの別れる個性的なものも、自分は好きです。

小食食いしん坊のささやきです。




大原美術館

2020-10-22 20:32:00 | 街散策・旅行



涼やかな風のなか、ピンクの萩の花が乱れ咲きます。
秋晴れの午後、社会見学の小学生や修学旅行の高中学生で賑わう倉敷美観地区に訪れました。人々が少しずつコロナから本来の日常に取り戻ろうとしています。




前回倉敷の美観地区に訪れた時、夕暮れとともにこの街も一日の幕を下ろすことに驚き、ずっと心残りでした。

今回、念願の大原美術館でゆっくり鑑賞できました。
1920年代大原美術館の西洋絵画収集にヨーロッパを奔走したのが、洋画画家の児島虎次郎氏。

彼自身の絵に魅了されました。カメラでしか捉えることのできない人物の表情や決定的な瞬間、古き児島虎次郎の絵に生き生きと存在していたのです。


有隣庵のしあわせプリンと桃ジュース🍹を頂き、旅の相棒のリクエストでペーシェルーナ夕方の開店をひたすら待ちます。



ペーシェルーナの灯りがつくごろ、時計が夕方の六時半に回りました。

旅の疲れ、連日の食べ疲れ、カジュアルイタリアン・ペーシェルーナで吹っ飛びました。

コロナ災を勝ち抜いてほしいです。
ご馳走さまでした。


足立美術館

2020-10-20 21:35:00 | 街散策・旅行



晴天に恵まれ、出雲から車をとばして足立美術館へ

世界一美しい庭園と米国紙に選ばれた足立美術館、枯山水のパロラマ

時間軸から見た横山大観のダイナミックな作品
菱川春草や川合玉堂の日本画
魯山人の数々の陶芸作品
そして美術館創始者で実業家の足立全康の信念と不屈な努力に敬服したのです。


神々が集う地出雲

2020-10-19 00:01:00 | 街散策・旅行



出雲大社を参拝すると、厳かな心持ちになるとともに、どこかミステリアスな気分に包まれます。

神々が集う秋こそ出雲へ。
旧暦十月のことを出雲では、神有月(かみありづき)と呼ばれ、八百万(やおよろず)の神々が、出雲大社の主祭神であるオオクニヌシの下で集い、国の来し方行く末について会議を行うのようです。



出雲大社より東近くの北島国造館、静寂な佇まい、樹木が茂る癒しの滝の近くでタプロームを訪れた時に似たような空気感を感じました。


稲佐の浜にて神話の時代を思わせます。
アマテラスオオカミより国譲りの命を受け、天つ国から降りた二人の神が、オオクニヌシと対話する舞台。


宿にした「草庵」も、オオクニヌシの伝説に登場したヒメが体を癒される場所なのだそうです。

どこもかしこもが、神話と結びつく出雲の地、何故か居心地が良かったです。