8月27日に歌とアコーディオンのミニコンサートが行われました。
鈴木施設長から、くるみの木も10月で開設から一年になろうとしている。この土地と建物を貸していただいた方は、身体は不自由ながら、できることは何でも一人で頑張ってやろうとしていた。その思いを大切にして、これからも運営していきたいとの話があった。
ヴォーカルのSさんが、アコーディオンのTさんの伴奏や、ピアノ弾き語りで、夢で逢いましょう、黄昏のビギンなどを歌い、思いっきり明るいSさんの話と皆さんの手拍子もあって盛り上がった。
Tさんも、アコーディオン独奏でパリの下セーヌは流れる、ラ・クンパルシータなどを弾き、
浜辺の歌と夏の思い出をみんなで合唱した。
終わってから、お茶とお菓子をいただきながら、簡単な自己紹介など楽しく懇談した。
くるみの木にちなんだTさんの話を紹介したい。
昔、Tさんのアコーディオンの先生がイタリアから来た奏者持参のアコーディオンが高音と低音が両立して美しいのにほれ込んだ。当時100万円といえば、家も買えようかという金額だったが、持参のアコーディオンをすべて売り払ってお金を作り、個人輸入など出来ない当時に、つてをたどってイタリアへ注文した。
しかし、お金を振り込んで、待っても待っても何の連絡も無い。
ついにあきらめて、10年経って始めて連絡があった。材料になるくるみの木を植えて、10年経ってようやく切ってアコーディオンが作れるようになったとのことだった。
何回も催促してきた二人の米国人に比べ、ただじっと待ってくれたあなたにそりのこない木の真ん中のところで製作するという話だった。
そして、製作にそれからさらに3年かかり、ついにアコーディオンが送られてきた。しかし、鳴らないので、しかたなく問い合わせると、使い込んで1年しないと十分な音がでないといわれた。
今はもうそんなアコーディオンはどこでも作られていないという。
ちなみに、「くるみの木」には現在は一本もくるみに木はないが、一周年記念の10月3日に庭にくるみの木を植樹することになっている。そして、10年後には??