映画館で観るボリショイ・バレエ。今回は「白鳥の湖」。
2015年1月25日モスクワ公演収録。
DVD、BDも発売されてますよね。
今年の6月にある日本公演もこのバージョンの白鳥。
グリゴローヴィチ版の白鳥は初だったんですが、
どうやら30年越しの新改訂版というものだったらしいです。
(新改訂版初演は2001年ですから、16年経ってますが。)
初演の1969年当時はソ連当局の圧力がかかって結末が違うんだとか。
ロシアの「白鳥の湖」は概ねハッピーエンドで終わるんですが、
今回は珍しくバッドエンド。改訂前はどうだったんでしょう。
ともするとオデット・オディールの添え物のように殆ど踊らない
ジークフリード王子がいたりするんですが、
グリゴロ版は最初のパーティーから最後までジークフリードがガンガン踊ってました。
端正なお顔のロジキンが舞台狭しとバンバン回る~。
ロットバルトは王子に影のようにつきまといユニゾンで踊るという
観たことがないもので、
そのロットバルトを踊ったアルテミー・ベリャコフが光ってました。
ザハーロワは、はい、完璧です。
言う事ないけど、やっぱりデカい白鳥だよなぁw
カメラワークもなかなか良く、
白鳥群舞のフォーメーションがきれいに見える高い位置からの撮影もありで、
こうなってるのかぁと面白かった。
まあ、話の流れをぶった切る途中、途中のごあいさつは
超絶技を魅せるボリショイだからいいけど、
改訂されたという結末が??という感じw
あれはロットバルトがオデットを殺しちゃったの?
チャイコの曲もババーンで終わらず、なんだか尻すぼみ感が…。
今ひとつジークフリードの苦悩が伝わってこないまま、終わってしまった。
毎回思うけど、舞台に登場しているダンサー全員、
高レベルで踊るボリショイ・バレエ。
さすがでございました。
〈主なキャスト〉
オデット/オディール:スヴェトラーナ・ザハーロワ
ジークフリート:デニス・ロジキン
ロットバルト:アルテミー・ベリャコフ
道化:イーゴリ・ツヴィルコ
王妃:エカテリーナ・バリキナ
家庭教師:アレクセイ・ロパレーヴィチ
王子の友人たち:クリスティーナ・クレトワ、エリザヴェータ・クルテレワ