10月30日(土)~11月5日(金)の1週間
高田馬場にある早稲田松竹で《追悼 今 敏》として
『千年女優』 『東京ゴッドファーザーズ』 『パプリカ』の3作品が上映されるそうです。
大画面でみるチャンスです。
名画座映画館なので三本立てで1,300円。
11月1日に行ったら800円です。
行こうかなぁ。
〈追記〉
NHK-BS2 10月3日(日)PM11:50~の『MAG・ネット』で
「追悼 今敏」が放送されます。
同じくBS2 10月4日(月)深夜24:45~(10月5日(火)AM0:45~)
映画『パプリカ』が放送されます。
10月5日までの間、BS2、BS‐hiで『アニ・クリ15』で放送していた
1分アニメ「オハヨウ」を単発的に放送しています。
「トルストイの映画観に文化村まで行ってくるよ。」
「ああ、あの農民の生活が一番だ!とか言って、いい年して家出して野垂れ死んだジジィの話か。」
「…………。」
第二外国語をロシア語専攻している上の娘は文豪の映画かとは言わなかった
「戦争と平和」も「アンナ・カレーニナ」もまともに読んだ事はないし
(バレエ「アンナ・カレーニナ」はすばらしかった)
トルストイがどんな死に方したのかなんて知らなかったけど、
映画は悲喜劇交々で面白かったです。
結婚して半世紀にもなるトルストイ夫妻の愛を
まだ人を愛することがどんな事なのかを知らない青年ワレンチン(ジェームズ・マカヴォイ/
トルストイの秘書)の目を通して観客は見て行くことになります。
自分を雇ってくれたチェルトコフ(トルストイの友人兼トルストイを“消極的抵抗”の
聖者に祭り上げている張本人)から、トルストイ主義運動の最大の敵であるソフィヤの全てを
日記に書きとめろとの指示を受けて、意気揚々とトルストイのもとに向かいます。
しかし、彼は自分の目で夫婦を見つめ、自分の愛を見つけていくことになります。
俳優それぞれがピッタリとはまり、何と言ってもヘレン・ミレンか。
悪妻と名高きソフィヤを心の底から夫としてのトルストイ(クリストファー・プラマー)を愛し、
彼の最期まで寄り添おうとした女性を見事に演じてました。
そして、他人では計り知れない夫婦の絆のようなものを
トルストイの最期のシーンでクリストファー・プラマーとヘレン・ミレンが
演じてみせてくれました。
エンドロールに実際のトルストイ夫妻やチェルトコフの映像が少しですが流れます。
そこに映る本物のトルストイやチェルトコフ、主治医のドゥシャンが
あまりにも俳優さんたちとソックリで(逆か!)面白かったぁ
六本木の森アーツセンターギャラリーで、この夏開催していた
「地球最古の恐竜展~天空の恐竜ミュージアム~」
いよいよ明日が最終日という今日、上の娘と行ってきました
六本木ヒルズには足跡で向かう方向が分かるようになってました。
会場は恐竜が繁栄する以前からすでに繁栄していた
ワニ類や哺乳類の祖先などと並べて三畳紀の生き物の標本を展示してました。
面白かったのは、やっぱり哺乳類の祖先エクサエレトドンかな。
体毛があり、目が顔の前面に付いているので人っぽく見えてまるで人面竜w
ヌイグルミもたくさんあったので、けっこう売りか!
展望台には骨格標本と恐竜BAR
世界初公開の新種恐竜XとYやNHK番組と連動して制作された映像も
ふんだんに映し出されていました。
下の娘のお土産は“柿の種”ではなく“恐竜の爪”とガチャガチャ缶バッチです。
エクサエレトドンは当たらなかった
巡回展は
大阪展 2010年10月9日(土)~11月28日(日) ATCミュージアム
松山展 2011年3月26日(土)~5月15日(日) アイテムえひめ
札幌展 2011年7月2日(土)~8月28日(日) 北翔クロテック月寒ドーム
興味のある方はお楽しみに~
2010年9月22日(水) 19:00開演 すみだトリフォニーホール
マエストロ西本智実、新日本フィルハーモニー交響楽団によるプロコフィエフのロミオとジュリエット
とにかく西本智実がカッコイイ
はっきり言ってそこしか見てませんでした
〈演奏会形式・字幕付き〉と銘うっての公演。
舞台はオーケストラの後ろに両側を階段状にした舞台を作り、
そこで法村友井バレエ団のダンサーたちによるバレエを上演し、両側に字幕を出して
演奏している場面の説明が入ります。
しかし、このバレエがあまりいただけない…
オケの後ろということで狭いし、ダンサーたちはトウシューズも履いてません。
踊るという感じではなかったです。
字幕もシェイクスピアだからか時代掛った言い回しで、う~ん…
バレエのロミ&ジュリを知ってる者にとってはいささか物足りない感じで
途中からオペラグラスでガン見したのは指揮者だけでした
『宿命~ロミオとジュリエット~』は2部構成になってました。
〈第一幕〉
朝のヴェローナの広場
キャピュレット邸の一室
キャピュレット邸の外
舞踏会会場
キャピュレット邸の庭
〈第二幕〉
教会
ヴェローナの広場
ジュリエットの寝室
教会
ジュリエットの寝室
キャピュレット家の地下墓地
バルコニーのパ・ド・ドゥのシーンで一幕が終わり
ロレンス神父の前での秘密の結婚式から二幕が始まりました。
西本智実をTVでは見たことがあったんですが、生で見たのは初めて
ホント、ステキでした
静かな佇まいも良いし、男性には無いしなやかな身のこなしに惚れ々~
テールコートも肩と腰のあたりに黒のレースコードが付いていて美しい~
力強い音が出る瞬間、テールコートの裾が翻る~
DVD欲しいかもぉ
プログラムはクラシックコンサートの物とは思えないくらい豪華なモノ。
躊躇しましたが買ってしまいました
オールカラーで西本さんが指導しているバレエのリハーサル風景がたくさん載ってます。
ポスターにも使われている表紙の絵は
フランク・バーナード・ディクシーの「夜明けのロミオとジュリエット」
部屋の奥で輝いている百合の花は宗教的には確か純潔の象徴。
これは明日には結婚しようと約束をし、バルコニー越しに約束のキスを交わす
一番幸せな時の二人かも。
プログラムをよく読んだら、芸術監督としての西村智実のインタビューが載ってました。
“ダンサーのパフォーマンスはグランド・バレエよりはマイムのドラマ中心で、
音楽と限りなく同時進行して芝居をしてもらう。
字幕はシェイクスピアの戯曲とプロコフィエフがこの作品を作曲した時の台本をも参考にしたもの。”
だそうで、そう考えれば、時代掛った言い回しも、物足りなく感じたバレエも納得か。
まあ、カッコイイ西本智実とバレエオケとは違う厚みのある音が聴けて良かったです。
実在した女性画家の物語――とはいえ、
スクリーンに映し出されたのは既に40代になって家政婦をしながら貧困生活をしているセラフィーヌ・ルイ。
48歳で画商ヴェルヘルム・ウーデと出会い、そこから画家としての人生が始まりますが、
けして幸せな人生ではなく、観終わった後にはそこはかとなく虚無感が…
ストーリーは史実に基づいた内容を淡々と映し出し、
時代に翻弄されている事すら理解できないセラフィーヌを追っていきます。
一番インパクトがあったのは彼女の描く絵とヨランド・モローの演技でしょうか。
公式サイトで16作品を見る事が出来ます。
最初この絵を見た時は、ゴテっとした色使いはあまり好きじゃないなぁと思ったんですが、
映画の後半、第一次世界大戦のためウーデの援助が途絶えた中黙々と描き続け、
再びウーデの目にとまり、大きなキャンパスを手に入れてからの作品群に驚きました。
この大きさだったのか!
植物を描きながらその肉感的な蠢くような画面に圧倒されます。
実際に観たら飲み込まれそうな感じを受けました。
そしてその絵を描く画家としてのヨランド・モローの演技。
懸命に床を磨くセラフィーヌ、自然の中で自由に心を飛ばしているセラフィーヌ、
画家として徐々に世間から認められるようになったセラフィーヌ、
ウーデの援助を切られ、追い詰められ、壊れてゆくセラフィーヌ。
生涯、守護天使からの啓示を疑わず絵を描き続けた彼女を見事に演じてました。
『海月姫 1~5』 東村アキコ 著 講談社コミックスキス 講談社
クラゲ大好きの女の子・倉下月海が暮らすアパートは
男子禁制・ヲタ女子オンリーの天水館。
ある日、月海が溺愛するクラゲ・クララのピンチを救ってくれたおしゃれ女子を部屋に泊めたら……!?
(単行本より)
アニメが始まる前に単行本になってる分は読み終えた~!
今年の講談社漫画賞【少女部門】受賞だそうで、おめでとうございます。
分かりやす~い女子ノリギャグマンガだったんですね。
磨けば光る原石タイプの実に古典的なくらげヲタ女子・月海ちゃん。
性格も引っ込み思案なら、自分を卑下し自分を誤魔化すすべを心得てる。
しかも“メガネっ子メガネをとったら超美人”をしっかり踏まえてます。
他、ヲタの巣窟天水館に住まう個性的な面々も
今のヲタク女子はカワイイ子いっぱいいるよなと思いつつ
分かりやすいからいいよね~。
そして月海の人生にどんどん関わってくるおしゃれ系人間・鯉渕蔵之介(蔵子)
この、もっさりダサい(死語!?)女の子が超お金持ちのきれいな男の子に関心をもたれるという
バリバリの少女マンガ路線!
なのに、上手いんだかヘタなんだかわからない画風とオヤジギャグの連発!
(昔は普通の少女マンガ画風だったような…)
1、2巻あたりまではふ~んと読んでましたが、4、5と緩やかな加速がついた面白さかな。
その昔の少女マンガの差別要因は家が貧乏とか、片親とかでしたが今やヲタク。
イケメンくんの方もただの大富豪ではなく政治家の息子。
主人公のブスっ子がカワイク変身、人も羨む男子が恋心を寄せる、
そのイケメンがお金持ちな上、心根がきれい、
そのお兄様まで30歳にして童貞のカワイイヒト。
お抱え運転手も目が離せないし、お兄様をたらし込もうとするやり手女も実に分かりやすい!
女の子なら誰でも続きが読みたくなるネタで押しまくりですw
少女マンガのセオリーをガッツリ踏襲して
これでもかのベタなネタで読ませるのは、なかなかです。
(巻末に載ってた『ノンフィクション自伝マンガ』はかなり笑えたww)
10/14~のフジテレビ〈ノイタミナ〉アニメ化楽しみですね~
運転手の花森さん、子安ですね~
キモさをバクハツさせてほしいものですw
『主に泣いてます 1』 東村アキコ 著 モーニングCK 講談社
あり余る美貌が故、絶対的不幸に苛まれる美人画家モデル・紺野泉。
涙腺、ゆるゆる。幸せ、ぽろぽろ。あの手この手で非モテ道に邁進する川沿い美人協奏曲開演
(単行本より)
前作の『ひまわりっ』は残念ながら未読です。
巻末のおまけマンガ「不幸美人についての私の考え」を読まずとも
作者の不幸美人によせる並々ならぬ思いがヒシヒシと…ww
ご自身もけっこうな美人さんとお見受けしましたが、OL時代にセクハラ受けてたとか??
でも、セクハラあったとしても「どうせなるなら神田うの」って描いてるくらいだから、
不幸美人じゃなくて、元気美人ですかね。
これも続きを楽しみにしてます
暑さも和らいできたので、まだまだ夏休みの大学生である上の娘と
東京都現代美術館に行ってきました。
清住白河駅から美術館までの深川資料館通りには
かかしコンクールのかかしたちがズラッと並んでました。
ジブリにちなんでトトロとアリエッティです
(以前子供が小さい頃もジブリ展を観に来て、かかし通りを歩いたんですが
まったく憶えてないそうです…そんなもんだろう。)
「こどものにわ」
展覧会概要によると
乳幼児を取り巻く世界観は脳科学や発達心理学の研究により、従来考えられていたような
「大いなる混沌」ではなく、認知的にも感情的にも豊かな世界であることが明らかにされつつあります。
「こどものにわ」は、小さな子どもの認識世界や心象風景に着目して構成する
乳児から大人まで楽しめる展覧会です~云々
要するに全年齢対象の触る、走れる、転げ回れる、展覧会なので
小さいお子さんの展覧会デビューにピッタリ!皆さんどんどん楽しんで~ってヤツです
動画とフラッシュを使わなければ撮影もOK。
もう子供は小さくありませんが、面白かったです。
最初は天井からたくさん玉が下がってる真っ白い部屋。
玉1個々に修正液と水晶の粉で白い花が描いてあります。(これは触っちゃダメでした)
次がポスターにもなってる床一面に色とりどりの顔料で花模様が描かれた部屋のはずが…
…しっ白い!?
良く見ると壁際のほんの数センチばかり花模様が残ってる。
薄ぼんやり花の色が変わる円形の線も残ってる。
これは子供たちが走り回った摩擦で色が抜けちゃったんですね。
会場の最後にこんな写真が飾ってました。
左上が展覧会オープン時の写真、左下が会期18日後の写真だそうです。
行ったのは会期56日目。右はチラシから拝借。こんな風に見えるはずがw
花の輪郭が壊れていき、人々がそこにいた時間が刻まれていく作品なんだそうです。
う~ん、夏休みの間、どれだけ子供がつまってたんだろう
次は衝立がスクリーンのように縞模様を映してる部屋。
これは動画じゃないと面白さが伝わらないです。
縞模様が縦、横、斜めと常に動いていて、衝立の中にしゃがんでると
平衡感覚がダメになります浮遊感があってけっこう楽しい。
次が暗い部屋に光がキラキラ
床はウレタンのようにブニブニしてて中にミラーがはめ込んでありました。
専用スリッパで上を歩くと反射して光が動きます。
専用スリッパの小ささに笑ってしまったw
次は大スクリーンの部屋にTVが2台とクッションだけ。
スクリーンには《ガーデン》という名の乳幼児目線の詩的映像。
TVはこれとは違う誰もいない子供部屋が映し出されていて、
青くてやわらかいドラム缶のような芋虫のようなモノが動いて
散らかってるヌイグルミを片付けてましたw
次は広い空間。
毛虫の木、巨大サッカーボードゲーム、山型黒板、サイクロードゲーム
黒板に落書きをしてサッカーボードゲームで遊んできました。
サッカーは自分が引き出した棒にお腹を打ってグホッとなりますw
最後は細長い部屋。
壁に並んでるのは使った顔料の残り
反対側の壁には
ペタペタ貼って剥がせるカラー素材で遊べるようになってました。
数組の親子連れしかいなくて、祭りのあとっぽい雰囲気もありましたが、
連休はまたいっぱいになるんじゃないかな。
「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」
こちらは当然撮影禁止。
アリエッティ展の方は草一本、まで作り込んであり、なかなかでした。
種田陽平展の方もいままで手掛けた実写映画、アニメーション映画の数々を
美術の視点から紹介してあり、映像関係に興味いっぱいらしい学生が真剣な表情で見てました。
自分は記憶に新しい「ヴィヨンの妻」とかDVDもってる「イノセンス」とか
にゃるほど~と眺めてきました。
戦利品は
ポストカード3枚と
切手型アリエッティポスターです。
この大きさは自分がアリエッティのサイズなら切手はこれぐらいっていう大きさなんだって。
数量限定につられました
両方とも10月3日まで東京都現代美術館で開催してます。
『坂道のアポロン 6』 小玉ユキ 著 フラワーコミックスアルファ 小学館
ちょうど作者の小玉先生が産休に入る直前までの作品が収録されてました。
この後しばらく次が出ないのかぁと思ってたんですが、
無事にお子さん(女の子)を出産なさって、既に連載を再開されてます。
結局、自分の読むスピードにはなんの影響もなかった
隔月で連載開始だそうで、単行本になるには少し時間が掛るかと思いますが、
きっと、自分には調度いいかも
小さいお子さんをもっての仕事再開は大変だと思います。
ガンバっていただきたい!
今回の表紙は再登場の薫ですが、1巻目を飾った表紙の表情に比べると
張りつめた力が少し抜けて、やわらかい表情になってますね。
いろんな経験をして心を通わせることのできる友を得、
ちょっと成長した薫くんです。
カッコイイ淳兄の紆余曲折が描かれた回でしたが、
最後は百合香の手を引いてしまって、グッとくるラブストーリーになってますが、
老婆心が発動してしまった
あの時代、学生運動に関わって大学を中退した男って…
ダメよ、そんな男!お母さんは許しません!!
先には不幸しか見えないじゃない!
ああ~いかん、いかん。百合香の気持ちに寄り添うとこんなにうれしい事はないのに
年は取りたくないものだ…
薫に春はくるかな~
『娚の一生 3』