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好きなことだらけさ…

劇団☆新感線「けむりの軍団」観てきました。

2019年08月23日 | 舞台(演劇・音楽)

2019年8月21日(水) 開演14:00 TBS赤坂ACTシアター

友人に誘われ、当日券で観てきました~。
久々に回らない新感線でしたww
これ古田新太の芸能生活35周年記念公演だったんですね。
そして、いつもの中島かずきではなく
新感線では2作目となる倉持裕脚本作品。
2019年劇団☆新感線39興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎〈亞〉alternative
という長い前タイトルのalternativeは
"もうひとつの"という意味だそうです。
プログラムによると昔はテレビやら舞台やらで頻繁に見ることができた時代劇。
最近ではとんとお目にかからなくなったフツーの時代劇をやってやろうという趣旨らしい。
倉持裕に課せられたお題は
古田新太主演で「隠し砦の三悪人」と「走れメロス」を足したような話ww
それにバディものということで、
映画「ミッドナイト・ラン」要素も入れたと。
ああ、確かにそれらがないまぜになったような話でしたw

〈ストーリー〉
乱世の世。本能寺の変以後、秀吉の小田原征伐以前のいつか。

大名・目良家が統治する、とある国のお話。
軍配士としてさまざまな主君のもとで目良家と戦ってきた真中十兵衛は、
今は仕官する先もなく浪人として暮らす日々を送っている。
ある日、賭場でテラ銭泥棒騒ぎを起こした美山輝親のとばっちりで、
彼とたまたま同行していた十兵衛は子分二人をヤクザに人質にとられてしまう。
五日の間に捕まえて戻らないと子分の命はないと脅され、
仕方なく輝親を探すハメになる十兵衛。

一方、目良家の城内では、同盟を組む厚見家を守るために
当主・則治のもとに正室として嫁いでいた、紗々姫が、
その同盟を反故にされたとして厚見の家臣である雨森源七らと共に目良家を出ようとしていた。
それを阻むのは則治の母であり、目良家で一番の権力者でもある嵐蔵院と、
目良家家臣で侍大将の飛沢莉左衛門。
源七以外の厚見家家臣は莉左衛門らに斬り殺されるが、
紗々姫と源七はなんとか城外へと逃げていく。

とある木賃宿で十兵衛は輝親を発見するが、そこに紗々姫と源七も居合わせたことで、
目良家の追っ手たちと一悶着を起こす。
その場にいた百姓、浪人たちが皆、目良家に恨みを持つ者ばかりだったことも功を奏し、
十兵衛の機転、輝親の口八丁ぶりと無謀な行動で追っ手を追い払うことに成功。
その様子を見た紗々姫から厚見の城まで自分を送り届けてほしいと頼まれ、悩む十兵衛。

その頃、一向一揆を扇動していると言われていた夭願寺では、
厚見家の蜂起を知った住職の残照が、
もともと目良家から目をつけられている自分たちが生き延びるためには
紗々姫を亡き者にするのが得策として、十兵衛たちが潜む酒屋の蔵を襲う。
目良家の兵に変装した僧兵たちが姫に刀を向けることに違和感があった十兵衛は、
村祭りの男衆たちが蔵の裏手に大勢集まっていたことを利用して援軍が来ていると思わせ、
僧兵たちを退却させる。またもや、十兵衛のとっさの働きに感心する紗々姫。

その直後、夭願寺を疑って残照のもとを訪れていた嵐蔵院ら目良家一行。
この時のいきさつを聞いた莉左衛門は、
紗々姫を守っているのは煤煙党ではないか、との考えを口にする。
煤煙党とは目良家に激しい敵意を持つ集団だが、とっくの昔に滅んだはずだと言い、
信じようとはしない嵐蔵院。
互いに腹に一物がありながらも、目良家と夭願寺は共に協力して姫を追うことにする。

無事に城まで姫を送り届けることができれば、
厚見家の軍配士として仕官させると言われて十兵衛の心は揺れ動く。
しかし子分の命の刻限まであまり時間が残されていないため、
すぐにでも輝親をヤクザのもとに連れて行かなければならないのだ。
さあ、どうする、十兵衛!!
(公式サイトより)

若い頃はバレエもタップもやってたという古田。
(昔、舞台上でバレエのマネージュやってみせて笑い取ってたw)
最近はずーっと力抜いたカッコ良さだけで勝負してますよね。
今回は早乙女太一との殺陣シーンが!!
もう何度も同じ舞台に上がってたのかと思っていたら、
なんと古田vs早乙女は初だったんですね~
古田新太の殺陣はガッツリカッコイイのは分かってたけど、
早乙女太一の腕が格段に上がってる~
動きのキレは世代交代を感じたわー。
でも看板俳優としての牽引力はさすがです。

その早乙女太一。
いつもと違うキャラを演じてたー!
クールな切れ者じゃない。
クールな雰囲気は出してるんだけど、口を開くと…www
会場の笑いを取るセリフの数々が、なんか力一杯頑張ってた。
もう東京公演も明日が千秋楽で、もうちょっと
こなれててもいいようなもんなのに、力一杯w
あ、でもそういう演技なのか。
太一くん新感線に揉まれてなんでもできる大物になれよ~。

見えない敵を想定して右往左往する愚かさを
今の国際情勢に重ねて観ることもできるけど、
そこは新感線だから、なにも考えずに「あ~面白かった」でもいい気がする。
なにせ古田新太×池田成志だもん。
安心して笑えるw

〈主なキャスト〉
真中十兵衛・・・・・古田新太
飛沢莉左衛門・・・早乙女太一
紗々姫・・・・・・・清野菜名
雨森源七・・・・・・須賀健太
嵐蔵院・・・・・・・高田聖子
残照・・・・・・・栗根まこと
美山輝親・・・・・・池田成志
目良則治・・・・・河野まさと
千麻の方・・・・・中谷さとみ



『オレスティア』

2019年06月16日 | 舞台(演劇・音楽)

2019年6月12日(水) 開演13:00 新国立劇場 中劇場

〈ストーリー〉
ドクターがオレステスに小さい頃の記憶を尋ねている。
「二羽の鷲と一匹の野ウサギ」。野ウサギのお腹の中には子ウサギがいる
オレステスの父アガメムノンは戦争の勝利のために子殺しの神託を実行し、
幼い娘イピゲネイアは生贄として殺害された。
そして凱旋の日、夫の帰りを盛大に迎えたクリュタイメストラは、
その夜自らの手で娘の仇である夫を殺す。
トラウマのために混乱するオレステスに、ドクターは真実を見るよう促す
ついにオレステスは父の仇である母クリュタイメストラを殺害。
その罪をもって裁判にかけられる。
(公式サイトより)

友人に誘われて行って来ました。

ギリシャ悲劇アイスキュロスの「オレステス」三部作を
英国の作家・演出家であるロバート・アイクが再構成した作品。
平川大作 翻訳、上村聡史 演出。
少し現代風に脚色されていて、ギリシャ悲劇とはいえ、
人間普遍の善悪を問うような形になってました。

2回休憩ありの4幕モノで約4時間半の長丁場でした~。
その間、生田斗真ほぼ出ずっぱり。
1幕はたまにしかセリフはないんですが、
意味あり気に舞台上に存在していなければならず、あれは結構大変ではなかろうかw

神野三鈴に役者魂をみた!!舞台を引っ張ってましたね~。
主役の生田斗真は負けてませんでした。
他の役者さんたちも良くて、全体にムラが無いというか、
セリフも聞きやすかったし、なかなか面白かったです。

1幕でアレ?と思うのがエレクトラの扱い。
ストーリーが進むとそういう事かと気づくんですが、
斬新な解釈だと思いました。

この日は舞台終了後に
「新国立シアタートーク」のイベントありの日だったんですね~。
(知らないで行ってましたw)
出演は音月 桂、趣 里、神野三鈴、上村聡史、小川絵梨子の5人に
司会が中井美穂でした。
この中で音月さんと趣里ちゃんの2役にも、
ちゃんと意味があるって話になるほど~と。
しっかりネタバレされてから、もう1度観ると
また面白いのではと思った次第。
トークの最後に上村氏がオレステスは有罪か無罪かを
客席の観客に挙手で聞いたんですが、半々くらいでした。
自分がどっちに手を挙げたかは秘密ですw

〈キャスト〉
オレステス・・・・・・・・・・・・・生田斗真
エレクトラ/アテネ・・・・・・・・・・音月桂
イピゲネイア/カッサンドラ・・・・・・・趣里
アガメムノン/アイギストス・・・・・横田英司
カルカス・・・・・・・・・・・・・下総源太郎
女医/女・・・・・・・・・・・・・・松永玲子
メネラオス・・・・・・・・・・・・・佐川和正
タルティビウス/撮影クルー・・・チョウ ヨンホ
質問者1/撮影クルー・・・・・・・・草彅智文
質問者2/撮影クルー・・・・・・・・高倉直人
キリッサ/復讐の女神・・・・・・・・倉野章子
クリュタイメストラ・・・・・・・・・神野三鈴



『ハムレット』観てきました~

2019年05月24日 | 舞台(演劇・音楽)
 2019年5月22日(水) 開演18:30 シアターコクーン

今、朝ドラでも活躍中の岡田将生ハムレットと黒木華オフィーリア。
華ちゃんは良かったですねー!!
囁いても、勢いよく喋ってもセリフはハッキリしてるし、感情がのって見える。
さすがです。
何より儚げなかわいさがにじみ出てる!!
岡田くんは一本調子だったかなぁw
でも長~いセリフを力一杯頑張ってました。
この二人のビジュアルは満点だよw

自分的にはオジサンたちがイマイチだったかな。
セリフがよく聞き取れなかった。
このセリフがう~んって感じ。
場所はデンマークでも、時代設定をはっきりさせてないらしく、衣裳が現代的。
モダンな王と王妃。
ジェンダーも意識してるらしく、
ギルデンスターンは女性だし、兵士の中にも女性がいる。
でもセリフが古色蒼然とした言い回し。
ちょっとちぐはぐな感じが拭えず、長ったらしいセリフに飽きるw
シェイクスピアなんだからと言ってしまえばそれまでなんだけど、
回り舞台で階段を巧みに利用して場面を次々入れ替えてて
面白かったんだけど、全体的にまあまあな舞台だったかな。

〈主なキャスト〉
ハムレット・・・・・・・岡田将生
オフィーリア・・・・・・・黒木華
レアティーズ・・・・・・・青柳翔
フォーティンブラス・・・村上虹郎
ホレイシオ・・・・・・・竪山隼太
亡霊・・・・・・・・・・・冨岡弘
クローディアス・・・・・福井貴一
ポローニアス・・・・・・・山崎一
ガートルード・・・・・・松雪泰子



『帰郷』

2019年02月03日 | 舞台(演劇・音楽)

2019年2月2日(土) 開演13:00 俳優座劇場

いやあ~面白かった!!
福岡弁ってだけでこんなに笑えるとはw
初俳優座劇場でした。

福岡弁のコントといえば、NHKのサラリーマンNEOで
入江雅人と田口浩正がやってた「博多よかばい食品物語」。
博多弁丸出しで大好きでした。
(福岡弁と博多弁って違うのかな?その辺はよう分からんw)
その入江雅人が企画・作・演出を手がけるゾンビもの「帰郷」。
期待通りメチャメチャ面白く、さらにジーンとする結末を用意してました。
もっとゾンビうじゃうじゃなのかと思ったら、さにあらず。
青春の日々に思いを馳せる内容。
愛すべきオジサンたち。

出演者6人が全員福岡出身と福岡育ち。ネイティブなやり取りが面白過ぎ~。
そして達者な役者陣。まるで映画を観ているようでした。
小道具はほぼパイプ椅子。
スクリーンでちょいと映像を使ったり、ロッカー使ったりしてますが、
自分たちの動きだけで、その場の情景が思い浮かべられる。
作り込まれた動きってわけではなく、日常の何気ない動作で
長年役者をやっている方々の動きというものを堪能できる仕上がり。

ポスターやチラシのゾンビイラストは松尾スズキ作だそうです。
東北出身の自分は"おきゅうと"がなんだか分からなかった~w

東京公演が終わり、次は地元福岡公演ですね。

〈キャスト〉
川村しげお・・・池田成志
香月ひろし・・・田口浩正
長崎たかし・・・・坂田聡
水田竜彦・・・・尾方宣久
川村のぶこ・・・・岡本麗
向井トオル・・・入江雅人




新感線☆RS『メタルマクベス』disc3 観てきました。

2018年11月25日 | 舞台(演劇・音楽)

2018年11月22日(木) 開演18:00 IHIステージアラウンド東京

『豊饒の海』から中一日で真逆の新感線の舞台ですww
メタルは観る気無かったんですが、
娘が行きたがったので付き合いました。
目当ては柳下大くんだそうです。高杉くんも若干らしい。

2006年公演からの再演、今度は回る360°舞台もキャストを変えてdisc3。

ヘヴィメタがギンギン響く舞台、主役ランダムスターは浦井健治。
ミュージカル界プリンスの一人…浦井健治。
ううう…彼はロックのノリがあんまり得意じゃないかもw
ロックしてないというか、バラード歌ってる時の上手さが無いかも~。
同じ旋律と歌詞でメタルん時とバラードの時があったけど、
バラードはシビレる上手さだったw

ストーリーをグイグイ引っ張ったのは長澤まさみ。
さすが女優さんである。
後半に行くにつれ、ちゃんとマクベス要素を体現して話を盛り上げる。
歌も思ったより上手かった。

柳下大くんが舞台上にいるうちは、隣に座ってる娘が心の中で
「キャーーー!」と言ってるのがわかる感じでww
あ、頑張ってました。
そして高杉く~んw
見た目は綺麗でした~。王子キャラにピッタリ~。
お芝居も普通の若手な感じだったんだけどぉ。
歌が…キビシイ…まあ慣れてないとヘヴィメタ歌うのって大変だろなw

他のオジサマたちは余裕でギャグ飛ばしてましたが、
ラサール石井ってロックもサラッと歌えちゃうんだ、
スゲッwwと思って観てました。

娘は当日券狙いでもう1回観たいって言ってました。
私は遠慮しときますw

〈主なキャスト〉
ランダムスター/マクベス浦井・・・・・・・浦井健治
ランダムスター夫人/ローズ/右近B ・・・長澤まさみ
レスポールJr./元きよし・・・・・・・・・・高杉真宙
グレコ/マクダフ柳下・・・・・・・・・・・・柳下大
グレコ夫人/シマコ/林・・・・・・・・・・峯村リエ
パール王/ナンプラー・・・・・・・・・・栗根まこと
右近/医者・・・・・・・・・・・・・・・・右近健一
エクスプローラー/バンクォー橋本・・・・橋本じゅん
レスポール王/元社長・・・・・・・・・ラサール石井



『豊饒の海』

2018年11月24日 | 舞台(演劇・音楽)

2018年11月20日(火) 開演18:30 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

三島4部作「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」を原作とした舞台を観てきました。
いや~三島文学に造詣無いですから、
行く前にあらすじ読みまくりましたよw
「春の雪」は他の映画にも舞台にもなってるから、まあいいとして、
続く3作はどんどんわけ分からなくなる。
輪廻転生絡みの長い話をどう2時間半にまとめるのか興味津々でしたが、
なるほどね~と唸りました。

最初から最後まで土台を「春の雪」にし、
その上にその後の3部を組み込む形になってました。
第1部の「春の雪」で肺炎で早々に命を絶つことになる松枝清顕が
若い本田繁邦と最後まで登場します。
清顕演じる東出昌大がビックリするくらい美しい~!
東出ってこんなにキレイだったっけ?ってくらいw
清顕が美の象徴なんだから、これくらい綺麗じゃないと成り立たないんだけど、
なんか、それだけで観に来たかいがあったわww

中年出歯亀繁邦を演じた首藤さん、セリフ回し頑張ってましたね~。
インタビューとか聞くと、優し気にふんわりしゃべる人だから、
ボイストレーニングしてんだろうなぁ。
ストレートプレイの世界でもやっていく気なんだろうなぁ。
舞台上でみんなが踊ってる時に躍らせてないのもスゴイw

舞台上の小道具の出し入れも出演者が黒衣になって
独特な動きを見せてくれました。
ステージングのところに小野寺修二の名前があって納得。

長い話をうまくまとめて、最後の月修寺門跡(聡子)の言葉まで持っていってました。
これを言われてしまうと、もう諸行無常しか頭になくなるw
すべては夢、幻。

自分の子供の頃、三島由紀夫はまだ生きていたんだよなぁ。
割腹自殺のニュースは覚えている。
ただ、このニュースが流れるとチャンネルを変えられたのも覚えている。

〈主なキャスト〉
松枝清顕・・・・・・・・・東出昌大
飯沼勲・・・・・・・・・・宮沢氷魚
安永透・・・・・・・・・・上杉柊平
本田繁邦・・・・・・・・・大鶴佐助
    (中年)・・・・・・首藤康之
    (老年)・・・・・・笈田ヨシ
綾倉聡子・・・・・・・・初音映莉子



NODA・MAP第22回公演『贋作 桜の森の満開の下』観てきました。

2018年11月09日 | 舞台(演劇・音楽)

2018年11月6日(火) 開演19:00 東京芸術劇場プレイハウス

1989年夢の遊眠社で初演され92年に再演され、
2001年には野田自身がリメイクして耳男を堤真一が演じ再々演された本作。
今回の耳男は野田の舞台ではお馴染みになった妻夫木聡。
昔の舞台は観たことがなく、今回初です。
俳優陣がメッチャ豪華ですよねww

坂口安吾の「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」を下敷きにし、
若い野田が勢いのある筆で書き上げたものだけあって、
ふんだんに盛り込まれた言葉遊びとセリフ量でスピード感のある舞台でした。

中身を完全に理解できたかと聞かれれば、出来てないとしか言いようがないんだけど、
舞台の美しさは凄かったなぁ。
最後の桜吹雪なんて、最高に幻想的。
たっぷりの花を咲かせた大きな桜の木が舞台中央にあり、
大きな紙を突き破って登場する般若や
カラーのゴムテープを使った空間の仕切りなど、
2階席で上から観いていると使い方が圧巻でした。
主要人物の登場の仕方も空間からふっと出てくるように演出されていて面白く、
何度か観たくなるのですが、NODA・MAPのチケはなかなか取れないw

ストーリーは「夜長姫と耳男」の方がメインなんですね。
そこに満開の桜を持ってきて、
物づくりを生業とする男の苦悩と孤独を表現ってとこでしょうか。
と言っても、鬼がワラワラ出てきて笑かしてくれます。
池田成志、大倉孝二、藤井隆、この辺がもう達者過ぎてwww
天海祐希は男役だったんですね。
なんでもヅカ退団以来、初の男役なんだとかw
いや~カッコイイですよ。
2001年にも夜長姫をやったという深津絵里の不気味なかわいさは
表情が見えない2階席でも十分感じられる迫力がありました。
麦ちゃんは初NODA・MAPだそうで。

満開の桜は人の心をこの世とは別の世界にもっていってしまうのでしょうか。
春になったら満開の桜が見たいところですが、
花粉症が辛いので来年もお花見はしないだろうなぁ。

〈主なキャスト〉

耳男/妻夫木聡
夜長姫/深津絵里
オオアマ/天海祐希
マナコ/古田新太
ハンニャ/秋山菜津子
青名人/大倉孝二
赤名人/藤井隆
エナコ/村岡希美
早寝姫/門脇麦
エンマ/池田成志
アナマロ/銀粉蝶
ヒダの王/野田秀樹




『ゲゲゲの先生へ』を観てきました。

2018年10月20日 | 舞台(演劇・音楽)

2018年10月19日(金) 開演19:00 東京芸術劇場 プレイハウス

佐々木蔵之介のねずみ男が観たくて取ったチケ。
池谷のぶえっ!! コケカキイキイ~ 出色!!!
期待以上でした~wwwww

「イキウメ」の前川智大脚本・演出の新作。
「ゲゲゲの先生」はもちろん水木しげる先生。
"水木しげるの世界観をオリジナルストーリーの演劇として表現。
ある一つの原作の舞台化でも評伝でもなく、
水木しげるの人生観、世界や不思議との関わり方を新しい物語に編み上げる"
というもので、観るまでなんだか分からなかったけど、
小難しい舞台ではなく、おおいに笑わせてもらいました。

〈ストーリー〉
平成六十年。子供が生まれなくなって人口の激減した日本。
人は都市に身を寄せ合い、田舎は打ち捨てられ植物に飲み込まれている。
都市は権力による抑圧的な社会で、貴重な妊婦と赤子は政府の管理化に置かれている。

ある廃村に、根津という男が一人で暮らしている。
根津は半分人間、半分妖怪の半妖怪。かつて村人がいた頃は、彼の周りに妖怪の姿があった。
しかし村人が減り、国中で子供が消えていくのと平行して、妖怪たちも姿を消した。
根津は、なぜ自分は消えないのかと考えつつ、
何かを待つかのように十年以上、独りまどろみの中にいる。

ある日、根津の前に都市からきた若い男女が現れる。
都市は突如現れた謎の怪物によって混乱しているという。
女は妊娠しており、混乱に乗じて逃げてきたのだ。

根津と二人の会話を通じて、根津がなぜ半妖怪になったのか、
なぜ妖怪たちが消えてしまったのか、
そして都市に現れた怪物はなんなのか、次第に明らかになっていく。

そしてその怪物は、三人のいる廃村に向かいつつあった。
(公式サイトより)

この物語の中には水木作品の
「丸い輪の世界」「錬金術」「コケカキイキイ」が出てきます。
それをうま~くストーリーの中に入れ込んで、根津に語らせていきます。

いい具合に力の抜けた佐々木蔵之介の根津、楽しそうに演じてました。
ねずみ男よろしく、半妖で保身や金のためなら平気で人を裏切るし、口臭や放屁は武器。
なんだけど、蔵之介がやるとそんなに汚らしく見えないww
TVアニメの「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくるねずみ男しか知りませんが、
飄々ととした雰囲気はよく出ていました。
それよりも池谷のぶえです!!
「コケカキイキイ」と叫びながらの爆笑演技。
後半、周りを完全に食ってました。

水木しげるのドライなユーモアに包まれた、人間社会に対する批判と寂寥感。
それでもなお残る、生き物や生きてない物に対する優しさは
ちゃんと感じ取れる舞台でした。

〈キャスト〉
根津=半妖怪、詐欺師・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・佐々木蔵之介
花子=妖怪、雪山の精霊/リポーター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・松雪泰子
おばば=妖怪、零落した土地神/庶民・・・・・・・・・・・・・・・・・・白石加代子
山田=都市の権力者、現代社会の妖怪/父、社長、詐欺師先輩、農夫・・・・手塚とおる
青子=子を奪われた母、庶民の不満を食べる新生物/孤児院職員、農婦・・・池谷のぶえ
要=山田の娘/看護師、庶民・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・水上京香
忠=要の恋人/警備員、庶民・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・水田航生
猫山=大病院の院長、山田の協力者/少年時代の根津・・・・・・・・・・・・浜田信也
政吉=警察組織の長、山田の協力者/青年団長・・・・・・・・・・・・・・・・盛隆二
豆蔵=妖怪、家に住み着く精霊/庶民・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・森下創
三太=幼い頃の根津の友達/看護師、青年実業家・・・・・・・・・・・・・・
大窪人衛


 


『レニングラード・ホテル』

2018年07月07日 | 舞台(演劇・音楽)

2018年7月5日(木) 開演19:00 スパイラルホール

去年の7月に公演した舞台の再演です。
たぶん手直ししてるところはなかったんじゃないかな?

─Story─
雪深い山の頂、湖のほとりに佇むレニングラード・ホテル。
優雅で美しい支配人と寡黙なスタッフによりホテルは営まれていた。
外界の混乱はホテルの随所から感じ取れたが、
その美しく静謐な空間は支配人によりなんとか保たれていた。

アル中で退役軍人のドアマン、
新人をいびることだけが生き甲斐のポーター、戦争未亡人のメイド。

湖に張る氷のように、彼らは堅く結束しているかのように見えたのだが…。

"ダンスにマイム、ジャンル無用のフィジカルシアター"と銘うってる
なんとも面白い舞台。
始まりと終わりがサスペンスフルなんだけど、中はコミカルなんだな。
支配人姿のカッコつけた首藤さんがまた観れるんだ!!とチケ取りました。
去年はサイド席だったので舞台を真横から観る状態でした。
正面からのフォーメイションが観れず、ちょっと残念でしたが、
何と今年は真正面の席でした~
それも1列目で、フロアにパイプイス並べてる状態なので、
いやいや、役者さんたちが目の前。観てる方が緊張するわww
カッコ良く動く首藤さんを堪能~。
表情もよく見えて面白かったです。
キャストは去年とほぼ同じ、
ハッサン役が金田一央紀さんからコンドルズの山本光二郎さんに変わってました。

〈キャスト〉
支配人・・・・・・・・・・セルゲイ:首藤康之
副支配人・・・・・・・・・イワノフ:黒田高秋
ポーター・・・・・・・・・ニコライ:藤代博之
ドアマン・・・・・・・ドミトリー:細身慎之介
ページボーイ・・・・・・・アレクセイ:澤村亮
ハウス・キーパー・・・カテリーナ:田中優希子
宿泊客・・・・・・・・ウラディミル:丸山和彰
宿泊客・・・・・・・・・ハッサン:山本光二郎

作・演出:丸山和彰



『ニンゲン御破算』

2018年06月27日 | 舞台(演劇・音楽)

2018年6月26日(火) 開演18:30 Bunkamuraシアターコクーン

あらすじ
頃は幕末。加瀬実之介(阿部サダヲ)は、人気狂言作者・鶴屋南北(松尾スズキ)、
河竹黙阿弥(ノゾエ征爾)のもとへ、弟子入りを志願していた。
大の芝居好きで、成り行きとはいえ、家も侍分も捨て、狂言作者を志している実之介。
「あなた自身の話のほうが面白そうだ」と南北に言い放たれた彼は、
自分、そして自分の人生に関わってくるニンゲンたちの物語を語りだした―。
もともとは元松ヶ枝藩勘定方の実之介は奉行から直々の密命を受けていた。
それは偽金造りの職人たちを斬ること。
幼馴染みのお福(平岩紙)との祝言を済ませた実之介は、偽金造りの隠れ家へ向かい、
職人たちを次々に殺めたのだった。
その様子を目撃していた、マタギの黒太郎(荒川良々)と灰次(岡田将生)の兄弟は
殺しのことは黙っている代わりに自分たちを侍にしてくれるよう、
実之介に取り引きを持ちかけた。
そこへ駆け込んできた娘が一人。
黒太郎たちの幼馴染みで、吉原へ売られていく途中のお吉(多部未華子)だった。
ちょうどその頃、実之介は、同志の瀬谷(菅原永二)や豊田(小松和重)から、
悪事の責任をすべて負わされて切腹を迫られていた・・・・・。
(公式サイトより)

チケット取った後に知ったんですが、
2003年に十八代目中村勘三郎に松尾スズキが当て書きした舞台。
当時 灰次役だった阿部サダヲを主演に再演だそうです。
前回の舞台は観ていませんが、かなり歌舞伎色が強かったんじゃないかな?
阿部サダヲを観ていると勘三郎だったらどう動いたかな?って考えてしまう。
だからといって、面白くないわけじゃない。
いや、かなり面白かった!!
それぞれの役者さんの持ち味を存分に発揮させてて、
場面場面できっちり笑い取ってました。

時代劇なんだけど、そこは松尾スズキ、何でもアリでした。
大人計画の面々とダンスやミュージカル系の役者さんも出てるので、かなりパワフル。
おまけに音楽は例の邦楽ユニット。面白いわ。
俳優さん、結構客席通路通ります。
真ん中くらいに座ってた方はお得だったんじゃないかな?
(自分は後ろの席でした~)

最後どう決着つけるのかと思ったら、ええっ!な展開でした。
それは有りなんですかぁwwww
実之介の母上もあっさり成仏しちゃうしー。
立ち見もいっぱいで会場盛り上がってました。

〈主なキャスト〉
加瀬実之介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・阿部サダヲ
灰次・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・岡田将生
お吉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・多部未華子
黒太郎/番頭・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・荒川良々
田辺健蔵/彰義隊/水屋/足軽・・・・・・・・・・・・皆川猿時
豊田夢之進/新撰組/見世物芸人・・・・・・・・・・・小松和重
ヒュースケン/官軍/ヤクザ/関/幇間(玉助)・・・・村杉蝉之介
お福/婆あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平岩紙
佐野/彰義隊/ぼてふり/役人/取り方(偉)・・・・・・顔田顔彦
安藤小太郎/官軍/武士/提灯持ち・・・・・・・・・・少路勇介
イマ/婆あ/小娘/太夫(花魁)/飯盛り女/夜鷹・・・田村たがめ
有村雄介/彰義隊/武士/若衆/役人/取り方・・・・・町田水城
ボブ/彰義隊/ヤクザ・・・・・・・・・・・・・・・・山口航太
テツ/婆あ/禿/母親/夜鷹/役人・・・・・・・・・・川上友里
録蔵/トム/官軍・・・・・・・・・・・・・・・・・片岡正二郎
ムツ/婆あ/芸人・・・・・・・・・・・・・・・・家納ジュンコ
瀬谷修一朗/新撰組/博徒・・・・・・・・・・・・・・菅原永二
河竹黙阿弥/新瓦版売り/土方歳三・・・・・・・・・ノゾエ征爾
隠し玉/婆あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平田敦子
鶴屋南北/瓦版売り/近藤勇・・・・・・・・・・・・松尾スズキ

作・演出 松尾スズキ