beatitude

好きなことだらけさ…

『ココ・アヴァン・シャネル』

2009年09月30日 | 映画 洋画

今年2本目のココ・シャネル。残念ながら眠かったです。
8月に観たシャーリー・マクレーン主演の方が見応えがありました。



こちらは孤児院に預けられるシーンから成功するまでです。
実は今回の映画の方がより見たかったんですけど・・・

シャーリー・マクレーンの方は母親が亡くなるシーンから、
成功の後、一度ダメになり復活するという長いスパンを138分に詰め込んでますし、
何よりオドレイ・トトゥが若い頃のシャネルのイメージに近いような気がしていたので
ちょっと期待してたんですけど、今一つでした。

世話になる将校のバルサンもあまり魅力的ではないため
ココが押し掛ける理由がわからず、
自分の作った物を世に出したい、仕事をしたいという情熱もはっきりしないまま
話が進んでしまいます。
ボーイへの愛は丹念に描いていたと思いますが、
主眼はそこではないと思うので物足りない感が残りました。

さて、お正月に公開する『シャネル&ストラヴィンスキー』は
どんなココを見せてくれるんでしょうか。






『怖い絵 3』

2009年09月28日 | 

怖い絵シリーズの3巻目。これが完結編だそうです。
もっと続けてもいいのになぁ。
これを読むと世は怖い絵だらけのような気がしてきます。
「絵は――もちろんどんな芸術も同じですが――歴史と無関係ではありえません。」
とあるように、人の歴史は流血の上に成り立っているのだというのを
思い知らされます。



この本と『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』で
目下のマイブームは「ハプスブルク」
うれしい事に国立新美術館で「THEハプスブルク」が始まりました。
目を凝らして見ていた、本に印刷されてた絵の本物が観れるわけです。

時期を合わせたのでしょう。NHK‐BShiでは3回シリーズで
「ハプスブルク帝国」を放送してました。



本を読み、TV番組を見て
歴史は全く頭に入っていないまま、コスチュームモノ好きで
観ていた数々の映画がガガーッと繋がったというか、
あれはそんな時代の出来ごとだったのねぇと。

4度結婚しているフェリペ二世の2番目の嫁がイングランド王女メアリー一世。
彼女の父親がヘンリー八世。
そのヘンリー八世の2番目の妻アン・ブーリン――『ブーリン家の姉妹』
(アン・ブーリンの妹もメアリーですね)
アン・ブーリンの娘エリザベス一世――『エリザベス』
(メアリー一世とエリザベス一世は腹違いの姉妹)
メアリーの死後、そのエリザベス一世が戴冠すると正式に花婿候補に
名乗りをあげるフェリペ二世――『エリザベス:ゴールデン・エイジ』

フェリペ四世の娘マリア・テレサは太陽王ルイ14世へ嫁にゆき――『王は踊る』
オーストリア・ハプスブルク家マリア・テレジアの娘マリー・アントワネットは
御存じルイ16世へ嫁にゆき処刑――『マリー・アントワネット』

ハプスブルク帝国最後の皇帝フランツ・ヨーゼフは
ウィーン分離派結成前のクリムトを重用していて
銀婚式の祝賀行列の装飾壁画や緞帳デザインを依頼。
ブルク劇場の装飾では勲章、旧ブルク劇場の観客席を描いた絵には賞金を
与えています。――『クリムト』
フランツ・ヨーゼフの嫁はあのエリザベート――数々の舞台になってますね。

直接、ハプスブルク家との関わりで作られている映画ばかりではありませんが
時代背景がわかると面白さも倍増します。
もう一度観てみようかという気分になりました。
歴史上の人物は視点を変えると印象がまるで違うなぁと、
あらためて思った次第です。






『ダブルミンツ』

2009年09月25日 | コミック

「ダブルミンツ」 中村明日美子 著 茜新社

中村明日美子の作品は「ばら色の頬のころ」を読んだことがありますが、
あまり好きな作品ではありませんでした。(ファンの方にはごめんなさい)
これは表紙がきれいだなぁと思い、誰か持ってないかなと試しに
下の娘に聞いてみたら、クラスメイトが持ってたので借りてもらいました。



読んでちょっとゲッソリ・・・BLモノが食傷気味です。
作品がどうこうより、またこんなエグイBLかよ・・・と。

てか、これを中二が読んでることの方が問題なのでは!
(ふふっPTAみたい!!)

でもBLだけ描いてるわけじゃないので、明日美子好きなら買っちゃいますよね。



最近はいろんなマンガ家さんがBL描いてますし、
書店でも並べ方が難しいと思います。
作家別にすると、未成年が読んだらマズイだろうの内容も
全部一緒に並ぶことになるし、
ジャンル別にすると同じ作家の作品があちこちに飛ぶことになります。
今はBLに限らず、少女マンガもかなり過激です。
結局、今どきの子は慣れちゃって別に何とも思わないんでしょうかね。
映像関係の方はゲームも含め、暴力や性にキビシイ気がしますが、
コミックは野放し状態だなぁと思います。

自分はマンガ好きなので、やみくもに規制するのは反対ですが、
未成年のうちから何でも読めるというのも、
大人になってからの楽しみが無くなるような気がします。



今の本屋さんはしっかりカバー掛けてて、中身確認できないようになってます。
これは書店員さんに「中身が見たいんですけど。」とお願いすると
ビニールカバーを外してくれます。
確認したあとは、気に入ったらそのまま、開けてもらった本を持ってレジへ。
これは欲しくないと思ったら「ありがとうございました。」と返すことが出来ます。
(書店によるかもしれませんが)
自分はこれで何度か無駄買いを免れました。


中高生の皆さん、
良識を持って、自分が読むべき物を読むべき時期に読みましょう。
大人になると何を読んでも誰も何も言いませんよ、読み放題です。

BLも山ほど読んでるおばさんの一言でした。






『鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人』

2009年09月24日 | 絵画・展示

7月から初台の東京オペラシティアートギャラリーでやっている
『鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人』を観てきました。



ギャラリーの自動ドアを通り、会場の入口の前でまず足が椅子に座っています。



これは隣に座って記念撮影が出来るようになってました。


コンセプトは
「想像力という人間の根源的な力で地球の中心まで旅をする」

会場は4つの部屋に分かれていて、
移動するには幕をくぐって先に進む形になっていました。
そのためそれぞれの部屋は独立した空間を創っていて
先の空間がどうなっているのか、入ってみなければわからない
好奇心を駆り立てる造りになっていました。



入ってすぐに大きな襖絵が口を開けています。
そこから最初の部屋に入ると白い蚊帳のような幕の中に
昆虫標本ケースのような物にに入った、絵本「みみお」の原画(モノクロ鉛筆画)が
渦巻状に並べてあり、順番に観ていくとお話が読み取れます。

壁には強烈な色合いの襖絵。天井には大きなオブジェ。
羽の生えた内臓を思わせる形の中から足だけがのぞいています。
蚊帳の外では「みみお」の初アニメーション映像を観ることができます。

次の部屋は入った瞬間むせかえる百合の香。
中心に大輪の百合が飾ってありました。
四方の壁にアクリル画が壁いっぱいの大きさで4点。
動物の毛の質感には圧倒されます。

次は髑髏の襖絵が正面に、両脇の壁はそれぞれ蝶の体に人の足と
獣(オオカミ?)の体と前足に人の後ろ足という群れの襖絵。
これもまた、なんの違和感もなく人の足が描かれているので驚きます。

廊下のような通路を通り、上を見るとお出迎えの時の足が・・・
角には先程のとは違う「みみお」の映像が、
本の形の上に映し出されていました。
先に続く通路を作品を観ながら進んでいくと
天井から獣の毛皮が吊るしてあるのに遭遇します。

最後の部屋は全体が海(水?)を想定した中に
赤ん坊の顔が回転しながら光を放ち、じっと観ていると
部屋が回っているのか、自分が回っているのかと思わせるぐらいの
浮遊感に襲われます。



作品の展示が終わって出てくると
〈深度図書館〉と題して、鴻池朋子自信がインスパイアされた絵本が
置いてありました。


人間の心を地球という惑星としてとらえ、その深層に旅する。
中心では創造と破壊の産声をあげながら赤ん坊が回転する。とあります。
各部屋が閉じた空間になっているため、子宮内部と捉えられないこともないなと。

襖絵のリアルさ、アクリル画の色遣いの大胆さに比べ、
「みみお」鉛筆画の素朴なかわいらしさが目を引きます。
「インタートラベラー」という言葉は
異なる世界を相互に往還し、境界をまたぐ人を指す、作家による造語
だそうです。アート体感型の面白い個展でした。


27日(日)までやっていますが、動物アレルギーある人は危険らしいです。
10月9日からは鹿児島県霧島アートの森で
『鴻池朋子展 インタートラベラー 12匹の詩人』をやるそうです。






10月からのアニメ☆

2009年09月23日 | アニメ

4月、7月からのアニメもそろそろ終わりますね。
昔のように一年間やるのは珍しいです。(NHKとハガレンはやるか。)

今期1番は『青い花』でした。
続いて『化物語』、『亡念のザムド』が好いです。
『シャングリラ』、『東京マグニチュード8.0』は録るだけ録って見てないし、
『CANAAN』、『かなめも』、『エレメントハンター』は見るのやめちゃいました。
『Phantom』は先が読める!この設定はオカシイだろ!ツッコミどころ多すぎ!と
文句いいながら、なぜか全部見て、あと最終回だけ。
『絶望先生』は子等が見てるからなんとなく流し見。

チェックしても見ないで終わるのが多いです。



10月からのは見たい!ってのが少ないです。

『犬夜叉 完結編』 10/3(土) 深夜26:20~ (日本テレビ)―とりあえず
『秘密結社 鷹の爪 カウントダウン』 10/6(火) 深夜25:21~ (テレビ朝日)―
『ささめきこと』 10/7(水) 深夜26:20~ (テレビ東京)― 一応
『青い文学シリーズ』 10/10(土) 深夜25:20~ (日本テレビ)―堺雅人につられて
『空中ブランコ』 10/15(木) 深夜24:45~ フジTV(ノイタミナ)―
『新・三銃士』 10/12(月) 18:00~ (NHK)―力入ってそう

こんなところかな。
『グインサーガ』、『プラネテス』も録画しながらだいぶ遅れて見てるし、
『獣の奏者エリン』もたまってます。(いつ見るんだろう・・・)






休日TVで映画

2009年09月22日 | TV・DVD

長い夏休みが終わって一週間、また連休です。
とは言え、上の娘は週前半学校へ行き後半休み、
下の娘はカレンダー通りなので、毎日弁当。
そして家には「今日のご飯はなあに?」と酔っ払いオヤジが・・・

家族がゴロゴロしながら家にいるのを幸せな日々というのだろうと。




地上波で『おくりびと』放送になりましたね。
その前に慌てて、WOWOWから録画した
コマーシャル無しの『おくりびと』をやっと見ましたよ。



ああ話題になり、賞を取る映画だな。
どこか伊丹十三の映画のような面白さがあるなと。
本木の困り顔全開ですかね。
チェロを本気で練習してから撮影に臨んだらしいですね。
『ファンシィダンス』も『シコふんじゃった。』も『中国の鳥人』もいい映画でした。
モックンと呼ばれていた時代では興味のない人でしたが
映画やるようになっていい感じです。
普段アニメしか見ない娘等も最後まで見てました。



今日はこれもWOWOW録画の『わが教え子、ヒトラー』を見ました。



どうもいかん、片手を上げて「ハイル、ヒトラー!」を見るとギャグにしか見えない。
この映画自体、大真面目ナチ映画ではないので、
コミカルにしてあるのだと思いますが。
でも、今一つだったかなぁ。ヒトラーの人間味は出ていましたが
主人公グリュンバウムの苦悩はあまり感じられませんでした。
(ゴチャゴチャ家族がいる中で見ていている自分がダメかも)




10月になると、また新しいアニメが始まります。
少しHDDを軽くしなきゃで、せっせとDVDにダビングしてタイトル印刷してます。
(これが結構時間がかかる)
「怖い絵 3」も回ってきて今月中に読んで図書館に返さなきゃ!

25日からは六本木の国立新美術館で「THEハプスブルク」が始まります。
これも是非行きたいと思ってます。





おまけのサブバック&ポーチ♪

2009年09月20日 | ハンドメイド

余った生地で出来ました
(あと、巾着クツ袋が作れるくらい残ってます)





サブバックはA4ワイドサイズの雑誌がすっぽり入る大きさです





ポーチは内ポケットを付けなかったトートバックの持ち手に
引っ掛けられるように合皮の紐を付けました




取り外しが出来て、長さも変えられるので
トートバック、サブバックどちらにでも付けられます





さてさて、インフルが吹き荒れてる中、いつ渡せるかな?

今のところ、上の娘の学校は学級閉鎖なし、
下の娘のところは中学と高校で一クラスずつ学級閉鎖です
自分のクラスはインフルで休んでいる人はいないんだって

連休明けはどうなっているかな・・・






ブログパーツ貼ってみました♪

2009年09月19日 | 瑣末な日々

自分が使っているテンプレートがカスタマイズ可能になったので
ページをちょっとだけいじってみました。



一応ハンドメイドメインのブログのつもりです(?)ので
自分で作った作品のフォトアルバムみたいなモノを貼ってみました。

写真の撮り方も「なんかねぇ」なのが多々あります

こうしてみると、フラフラ遊びに歩いてばかりいて
大した物作ってないなぁと反省
もう少しちゃんとやらなきゃ。



今まで買ってくださった友人、知人には感謝!感謝!
ワンちゃんモノも別に作ってみようかと思っています。

パソコンに強くないので、いささか疲れました






『兵士の物語』9/16東京千秋楽

2009年09月16日 | 舞台(演劇・音楽)

東京公演最後、行ってきました。
何のかの言っても、また暫くクーパーは観れないわけですから、
ストラヴィンスキーの睡魔に負けてはいけません!
掃除、洗濯すっ飛ばし、1時間程寝てから行きました



1回目は二階席、2回目は一階上手より、3回目は下手よりと
今回の公演は席に恵まれました。観ている間も気合い入れてました。
3回目なので字幕は一切見ず、舞台上の4人に集中して来ましたよ(ほほほ・・・)

ウィルの口上から始まりクーパー登場で、ヤヤヤッ!身のこなしが軽いぞ!
肩や足のカクカク感も鋭角的で前2回観た時とは何かが違う。
セリフ回しからヴァイオリンを持っての踊り!
あ~アダム・クーパーだ
その後最後までアダム・クーパーでした。
前2回はともすると、ウィル・ケンプの方がバレエ的なきれいな動きが垣間見え、
そうなのか、どうしようもないのかと・・・今日は違ってました。
彼独特の細部に神経の届いたなめらかな動きと、ジャンプを観ることができました。
くたびれた兵士を踊っても、その動きは実に品のいい美しさです。
ゼナイダと踊るシーンも二人拮抗してました。
こうなると、ウィルのコミカルな動きか強調されて両方引き立ちます。
そのウィルと王女のゼナイダ、楽しさこの上ない。
今日のゼナイダ王女、イッちゃってました。
マシュー悪魔も力入ってたような。最終形態の塗りたくり方がハンパない!

字幕に意識が向かない分なのか、彼らの調子がいいのか
表情や細かい演技もよく捉えることが出来ました。
4人ともタイミングよく踊りながらの流れのいい、楽しめる舞台でした。
(いやぁ~千秋楽だなぁ)



欲を言えばクーパー、まだイケるだろうです。
もっと色艶のある踊りが出来るはずです。
役が兵士なので、その辺を強調して踊るのはやはりおかしいんですが、
“隠しても隠しきれない色気”がまだまだです。
でも、東京最終公演を観ることができて良かったです。
これが無かったら、かなり消化不良のまま終わったような気がします。

大阪公演は9月20日、21日です。
きっと“アダム・クーパー”が観れることでしょう。