『へび苺の缶詰』 河内 遙 祥伝社
書店で平積みされてる中に、真っ赤な表紙で目に留まり
帯には「浅野いにお推薦」の文字。
買っちゃいましたよ。
家の平積みにまぜておいたら、日曜の朝日新聞に
“芸達者な新鋭の驚きの4冊”ってタイトルで紹介してるじゃないですか。
あらら、読まねばです。
河内遙デビュー4社合同フェアという事らしく、
別々の出版社から同時に彼女の単行本が出たみたいです。
その中の1冊がこれ。
新聞にも書いてましたが、04年から08年に発表っした作品集で
「空の箱庭」―長年付き合ったカレシにふられた女の子が
友達ん家に転がり込んだら、そこには親戚と名乗る男がいて
奇妙な同居生活が始まり・・・確かに内容は些か陳腐。
でも、何となく読めちゃいました。
画はそんなに上手いとは言えませんが、ちょっと独特の雰囲気あるかなぁ。
導入の「スクリーン」―なんか普通だな。
タイトルの「へび苺の缶詰」―「空の箱庭」のサイド・ストーリー。
掲載順が「へび~」の方が先なので短編モノだと思って読みました。
これは読んでる途中で「あ!彼はそうなんだ!」と気づき面白いじゃんという感じ。
「ウタカタンス’96」―まさかのバレエ男モノ。
「あさにかえる」―この中では一番古い作品で、
アックスに持ち込みしたモノだそうです。
この画を見た時、ひょっとして高野文子とか好きかなと思いました。
(自分が好きなもので・・・)
そして書き下ろしの「僕の庭」―これも「空の箱庭」のその後で、
視点はずーっと富士郎目線。最後のページだけ第三者目線になっていて
池ノ上くんの気持ちが前面に出るようになってます。
う~ん、上手くなってるかも。
他の出版社から出ている3冊
『ケーキを買いに』 『チヒル』 『ラブメイク』
全部傾向が違う作品らしいので読んでみようかな。
今のマンションに引っ越して14年経ちました。
その時買い換えた電化製品が次々ダメになっています。
2年位前にテレビの映りが悪くなり、
どうせ地デジになるんだからと42型のプラズマを分割で購入。
この時はまだ、まともにボーナスも出ていたよ。
次は冷蔵庫かと思いきや、洗濯機がダメ。
ドラム式の出始めで欲しいなぁと思ったけど洗濯機にこの値段は出せない。
いつもの電気屋さんに「今すぐ持って来れる全自動持って来て!」と
ちょっと前のシリーズのを安く購入。
今度こそ冷蔵庫があやしいので、通電しなくなる前に
買換えた方がいいかなと悩んでいたらエアコンでした。
リモコンが利かなくなり、本体もなんか調子悪い。
電気屋さんに「このエアコン古いからもう部品もリモコンもないよ」と言われ
「エコポイント付くから買換えませんか?」とパンフ貰いました。
どうしようかとパンフをにらんでいたら、給湯のタッチパネルにエラー表示・・・。
電源ボタンを入切して何とかごまかして使ってますが、これはもう時間の問題。
夏にシャワー使えないと地獄ですよね。
ああ・・・先に給湯器だ。
どれもこれも高い買い物・・・
そして今日、プリンターにエラー表示が
これも10年近く使ってるので、いい加減もうダメだろう。
今年はマトモにボーナス出てないじゃん
お姉の夏の予備校代ハンパじゃないぞ
泣けてきた・・・
2009年6月28日(日) 18:30開演 会場:新国立劇場 オペラパレス
初の「コッペリア」です。
ローラン・プティ版ですが、古典の方は観たことがないので比べようもありません。
曲はレオ・ドリープの「自動人形の踊りと音楽」など
タイトルではわかりませんが、聴くとバレエを知らない人でも
聞覚えのあるクラシックです。
会場に行く前に曲を一通り聴いて、ストーリーを頭に入れておきました。
とてもコミカルな振り付け満載で、観ていてとても楽しいです。
馴染みのある曲に、こんな細かく振付てるんだと感心。
スワニルダはこれ見よがしに超絶技巧を披露したりしませんが
なりきって演技しないと面白さが半減しそうです。
タマラ・ロホはさすがでした。気の強そうな女の子やってました。
一番演技力がいるのがコッペリウスかな。
小道具もたくさん使って、演出凝ってます。
舞台美術と衣裳の色合いがとてもすてきでした。
グレーの背景(兵舎)にピンク系の衣装の町娘たちと
ブルーグレーの上着にエンジのズボンの衛兵たち。
全体的にややトーンダウンした配色がきれいでした。
逆にコッペリアの衣装は黒、リボンはサテンの赤とコントラスト強いです。
コッペリウス→スワニルダ→フランツ→コッペリア(スワニルダ)
という図式でしょうか。
コッペリウスはスワニルダが好きでそっくりの人形をつくったんでしょうか。
とれとも単に人形好き?
勝気なスワニルダと陽気なフランツ。一時コッペリアに惹かれますが
最後はスワニルダとめでたし、めでたし。
だがしかしです。
やはり等身大の人形はハッキリ言ってキモイです。
その自分で作った等身大人形に恋する初老の男という設定も
人形しか相手に出来ないオタクを連想してしまいチョット・・・
「コッペリア」の初演が1870年ですから今とは概念が違うと思いますし、
時代背景もまるで違いますから、お人形オタクを考えてはいけませんよね。
まあ、そんな事を考えなければ、楽しい舞台でした。
〈主な配役〉
スワニルダ:タマラ・ロホ
フランツ:ホセ・カレーニョ
コッペリウス:ルイジ・ボニーノ
コッペリア:人形
スワニルダの友人:西山裕子、さいとう美帆、伊東真央、
寺田亜沙子、細田千晶、寺島まゆみ
『怖い絵 2』 中野 京子 著
図書館から借りて読みました。
面白いです!
自分、歴史は大の苦手で、日本史も世界史もチンプンカンプン
それでもおばさんになるまで生きて来ましたから
断片的な話はいろいろ頭には残ってたりしますが、
(興味のある作家、画家、音楽家等々)
時代を追って繋げろと言われると・・・
そんな自分でも面白く読めます。
一見、何処が怖いのか見当も付かないのですが
読んでいくうちに絵そのものが、魅力的に観えてくるんですから。
なにより勉強のために読んでいるのではないというところが
楽しくてしょうがない。(テストなんか無いもん)
感心したり納得したり、時には映画で観たあれはこの事かと
話が繋がると絵を離れ、前後の時代を知りたくなります。
『怖い絵 3』も出てるんですよね。
まだ近所の図書館には入ってないようなので、待ちます。
友人が『名画で読み解く ハプスブルク家12の物語』を貸してくれました。
『怖い絵』の著者 中野京子氏の本です。
夕べ、録画しておいたNHKハイビジョンスペシャル
城 王たちの物語「太陽の宮殿ベルサイユ~ルイ14世」を見たばかり。
ルイ14世の嫁がマリア・テレサ。
これがスペインハプスブルク家 フェリペ4世の娘。
『怖い絵 2』に出ている「カルロス2世」と「ラス・メニーナス」のマルガリータ、
母親は違えど、このふたりもフェリペ4世の子等。
長年血族婚を重ね続けたハプスブルク家の最後の子供たち。
ルイ14世から王位を継いだ孫のルイ16世、
嫁はかのマリー・アントワネット。
元をたどれば彼女もオーストリア・ハプスブルク家の末裔。
『ハプスブルク家12の物語』も面白そう。
押井守の『宮本武蔵』観て来ました。
公開初日の舞台挨拶で西久保監督が
「だまされたと思ったお客さまも多いかと思いますが~」と言ったそうですが
確かに・・・然もありなん
“アニメーション・ドキュメンタリー”だそうで
当の押井氏「脚本を書いた後は何もしてない。僕もだまされた気分(笑)」
それって・・・
とは言え、映画内での解説者に押井氏そっくりの二等身キャラ
“犬飼喜一”を持ってくるあたり(ムムム、『立喰師列伝』)
押井節全開ですか!
理屈、捏ねるは捏ねるは・・・いささか疲れました。
やはり押井作のアニメが観たいのであり、
アニメ映像でどれほど理屈を捏ねようとも(『イノセンス』)
観ていられる自負はありますが
延々とナレーションで説明されるのは別モノというか・・・
今回は『立喰師列伝』ほどではありませんでしたが、テイストはまさにアレですね。
それでも武蔵の剣劇シーンは凄いモノがあり、
押井解釈でいいから、この画でストーリーアニメーションにして欲しかった。
なんかもったいないよ~
資金の出どころが芸術文化庁振興基金助成事業なので
そこはやはり違うのだろうか。
映画館に飾ってたいろいろ
(写メしたので超不鮮明です)
最終日の「手塚治虫展」に行って来ました。
下の娘の美術の課題です。
期末テスト前に何でもいいから展覧会に行って
会場の絵の配置とか展示の仕方を見てきて感想を書くというものです。
漫画でもいいと言うので、最終日はちょっと遠慮したかったんですが行ったところ、
混んではいましたが思ったほどではありませんでした。
(阿修羅展とはちがいますよね)
入口を入るとすぐに手塚全キャラクター集合と思える絵がドーンと展示してあり、
そこから手塚治虫が生まれた頃の写真から小学生の頃の作品へと続き
亡くなる直前の絶筆となった原稿まで
ほぼ年代を追って順番に展示してありました。
くくりとして黎明→革命→開拓→円熟→再生となっていて
再生のところは浦沢直樹の「プルートウ」や各企業の手塚キャラを
を使ったポスターなども展示してありました。
途中アトム、ブラック・ジャック、火の鳥のブースがあり
コアな手塚ファンには各作品の掘り下げ方が物足りないかもしれませんが
なかなか見ごたえがありました。
漫画も然る事ながら、マグマ大使の撮影用レプリカや
大阪万博のジャンケンロボットは懐かしさひとしおでした。
自分は物凄い手塚ファンというわけではありません。
アトムやジャングル大帝、ブラック・ジャックはアニメしか見てません。
どろろや三つ目がとおるは誰かが持ってたのを時々読むくらいでしたし、
ブッダ、火の鳥あたりは高校生になってから読みました。
(COMは休刊直前の2、3冊読んだ記憶があります。)
手塚に触発されて漫画家になった
昭和24年組と呼ばれている少女マンガで育ったクチです。
80年代の頃は大友克洋にかなり入れ込んでいて
手塚の画はもう古くて読む気がしないとほざいていたものです。
それでも亡くなったと報道された時は
一時代が終わったような気がして泣けたものです。
あらためて、60年代の頃のアトム、レオ、リボンの騎士などの扉絵をみると、
構図の斬新さ、ロゴの作り、エアブラシやトーンなど無かった時代の
描き込みの凄さには目眩がします。
絵や見せ方の上手さ、業界に与えた影響などを考えると
「マンガの神様」と呼ばれるのもわかりますが、
自分はこの呼び方は好きではありません。
聞く度に「神様・・・なんか違う気がする・・・」と思ってしまうのは傲慢でしょうか。
板津ぅ、生きていたんだね!
てっきり死んでしまっのかたと思っていたよぉ。
ジュイスがスーパーコンピューターであるのはハッキリしましたが
いったい何処へ?動かした№12とは?
サポーターは誰?
既に死んでいるというMr.OUTSIDE。
ゲームに勝った者だけが会えるというが、いったい何に会う事になるのか。
王様希望が受理された滝沢君は1番でゲームに上がれるのか?
咲のポッケにすとんと入れたノブレス携帯。
その意味するところは?二人の仲は?
映画に繋げてるだけあって
ほとんど何も明かされずに終わってしまいましたね。
これは絶対に劇場に足を運ばねばなるまい。
(まんまと乗せられるのも楽しい)
劇場版では板津大活躍の予感。
羽海野チカさん、ふっくらした男性好きなんじゃないですか?
(3月のライオンにもしっかりいますよね、ふっくら君。)
★2009年11月28日より 「東のエデン 劇場版 I The King of Eden」
★2010年1月より「東のエデン 劇場版 II Paradise Lost 」