1950年代のフランスでは、社会進出しようとする女性たちの間で一番花形の職業は秘書だった。
田舎から出てきたローズ(デボラ・フランソワ)もそんな一人で、
保険会社を経営するルイ(ロマン・デュリス)の秘書となる。
ドジで不器用すぎるため1週間でクビを宣告されるが、
ローズにタイピングの才能を見出したルイは、彼女にある提案をする。
当時秘書の中で、タイプライター早打ち大会で優勝することはステイタスとなっており、
一大競技として人気を誇っていた。
ルイはローズと組んで、タイプライター早打ちの世界大会で優勝を目論んでいた。
地方予選に出場したローズは、初めて触れる試合の空気に飲み込まれあえなく敗退。
ルイは1本指ではなく10本の指を使ったタイピングをするよう矯正し、
難解な文学書のタイプやジョギングなどのハードなメニューを課して、ローズを特訓する。
その甲斐あって地方予選を1位通過したローズだが、
全仏大会には2連覇中の最強の女王が待ち構えていた……
(Movie walkerより)
色使いの素敵な映画らしいかわいいフランス映画でした。
『シェルブールの雨傘』みたいに家具やファッション、小物に至るまで
1950年代のテイストに溢れてました。
主演のデボラ・フランソワの天然ぷりも可愛く、
大会に勝っていくにしたがい、参考にしたというオードリー・ヘップバーンの雰囲気を醸しだして
なかなか小粋な女になっていきます。
タイプライター早打ち大会は、女たちの表情で絵に描いたように面白く演出されていて
昔どこかで観た映画のよう。
ルイ役のロマン・デュリス、どこで観た人だっけ?と最後まで思い出せず、
サイトを見て『ルパン』をやった人だ!と納得した次第。
『マジック・マイク』を観たあと、同じ日に観ただけにカワイさ倍増ですw