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beatitude

好きなことだらけさ…

『スタンリーのお弁当箱』

2013年08月02日 | 映画 洋画

明るい性格でクラスの人気者、スタンリー(パルソー)は、カトリック系の学校に通いながら、
いつも楽しい物語を創作してクラスメートを笑わせている。
ある朝、頬にあざを作って登校してきたスタンリーに、
英語教師のロージー(ディヴィヤ・ダッタ)がその理由を尋ねると、
街で喧嘩に巻き込まれて大喧嘩になったのだとクラス中を楽しませる。
食い意地の張った中年国語教師のヴァルマー(アモール・グプテ)は、
授業中に早弁をしている生徒を見つけて叱りつけるが、自分もお腹がすいてしまい、
教室を抜け出して他の先生の弁当をつまみ食いする。
昼食の時間。クラスメートはそれぞれ持参してきた弁当を並べて皆で食べているが、
スタンリーは家庭の事情で弁当を持ってこられず、
教室をそっと抜け出し、水道水を飲んで空腹を我慢していた。
昼食時間になるといつもいなくなるスタンリーを見かねたクラスメートのアビシェークは、
自分たちの弁当を少しずつわけてあげようと提案。
スタンリーは、ためらいながら恥かしそうに皆の好意を受け入れ、弁当を貰うのだった。
ところがそれを見つけたヴァルマーがスタンリーに
「弁当を持ってこない生徒は学校に来る資格がない」と叱りつけ、
教室から追い出し、スタンリーはその日から学校に来なくなってしまう。
実はスタンリーは、両親がいないため叔父の家に居候しており、
学校から帰ると、毎日飲食店の厨房で夜遅くまで働かされていたのだった……。
(Movie Walkerより)
 
インドお気楽映画を観るつもりで行ったら、少し違ってました。
サイトによると映画撮影としてではなく、ワークショップとして毎週土曜日に子供を集め
脚本の代わりに教科書を与えて、1年半かけて撮影したとか。
子供たちは最後まで映画撮影だと知らなかったとか。
本当に子供たちが自然でした。

4‐Fのクラスというから小学校の4年生なんでしょうか。
日本の小4はもうちょっとスレてる気がします。
先生に取り入ろうとする子がいたり、ネットで誹謗中傷w
彼らはなんとも素直で真っ直ぐな子供たちでした。
お弁当を持ってこないスタンリーを心配し、本気で助けてあげようとします。
そのうち誰かがイジメに回るんじゃないかと思ってましたが、
そんな大人の邪推をはねつけるように最後までクラスメートは仲間でした。
 
でも生徒の弁当にたかる先生って…ありえないw
子供たちの気持は分かります。
大人の言う事はたとえ理不尽だと感じても従おうとします。
ましてや先生の言う事には逆らわないでしょう、素直であればあるほど。
(少し前の日本の子供たちもそんな感じだったと思うんですが、
今は先生の立場、弱いですよね~。親が強過ぎるのかもw
バックに親が付いているもんだから、子供の方も先生をやり込めちゃうんですよね~)

根底にはインドの格差社会が見え隠れしますが、
映画はあくまで弁当を死守する子供たちと滑稽なまでに追う意地汚い教師の追いかけっこw
そして自分を助けてくれるクラスメートにも、気にかけてくれている先生にも
絶対に本当の事を言わないスタンリー。
対等の立場で遊んでいたい、みんなと同じように見てもらいたいスタンリーには言えないでしょう。

自然体の子供たちが主人公なので
唐突に始まる、キラキラ衣装で歌って踊るシーンは無いですが、
バックに流れる歌の歌詞が、場面の説明になってましたw
主役のスタンリーは監督の息子さんで、
食い意地の張った教師が監督自身なんですね。

それにしても料理シーンは美味しそうで、ホントにカレーが食べたくなりました。
夕飯カレーにしようかと思いましたが、
自分で作るカレーだと「これじゃないっ!!」て事になりそうだったので、
イワシを買って帰りましたw