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beatitude

好きなことだらけさ…

最近読んだコミック『竹光侍』

2009年09月15日 | コミック

『竹光侍 1』 画:松本大洋 原作:永福一成 小学館


ビックコミックスピリッツに連載中で、単行本は既に6巻まで出ています。
1巻目は2006年12月に発売。
やっと1巻読みました。思った通り面白い



松本大洋の単行本が書店に並ぶようになって、
大友克洋が好きな自分はずーっと気になってました。
中身も知らず大友の二番煎じかなと、読んでませんでした。
そのうち、結構平積み頻度が高いなとさらに気になり、
でも、読みたいモノが家に平積みになってる身。値段の高い単行本は
中身が自分の好みだとわかっていれば買えますが、それ以外はなかなか・・・

映画『ピンポン』を観て原作が松本大洋と知り、友人に借りて読みました。
大友とは違うじゃん
妙な迫力がいいなぁ、こんなのだったんだ。
もっと早くに読めばよかったと思ったものでした。

そして『鉄コン筋クリート』劇場版アニメ
話がながくなるので止めますが『アキラ』劇場版アニメ以来の衝撃でした。
『鉄コン』公開の頃に『竹光侍』の単行本が出たんですよ。



信濃から出てきて、江戸の長屋に住み着いた浪人、瀬能宗一郎。
剣の達人のようだが、どこか風変わりなこの男と
長屋の隣に住む子供、勘吉との珍妙な日々を描く時代劇です。

話はシュールで面白いし、瀬能のキャラにも惹かれますが、
松本独特の画にメチャメチャ惹かれます。
実にアーティスティック
画の省略の仕方、画面構成、コマの中のアップや引きのもっていき方、
上手いなぁ、惚れぼれする。

渋谷のBOOK・OFでやっと見つけた1巻。家の近所のBOOK・OFには影も形も無し。
2巻目以降はいつ見つかるかなぁ






最近読んだコミック2冊

2009年09月07日 | コミック


「敷居の住人1、2」 志村貴子 著 エンターブレイン

「青い花」のアニメ化で話題になってる志村貴子の
初連載作品の単行本の新装版です。
旧版の全7巻からサイズが大きくなり全6巻に変更です。
カバー画は新たに書き下ろしです。
「青い花」は女の子の話ですがこちらはミドリ頭の男の子が主人公。

髪をミドリに染めた中学生・本田千暁。
授業をさぼるタイプだが不良とも言い難い。
そんな彼がゲーセンで、つかめない美少女・キクチナナコと出会う。
男友達むーちゃん、彼とそっくりな顔の兼田先生登場と、
10代のウダウダモヤモヤな生活を描く。
2巻からは、登場人物に、メガネっ娘の中嶋くるみや
キツめの美少女・近藤ゆかもからんできて、
事態はますます混乱のストーリー。
けだるいけど、新鮮な10代の日常のお話。
(コミック・ビームHPより)

「青い花」とは画が全然違います。デザインチックというか、同人ぽいというか
これはこれで、完成度高いです。
ここから「青い花」に変わっていったんですから、
ある意味スゴイなと・・・どちらも好きです。
話の雰囲気は「青い花」を内包してますね。今一つこなれてませんが
それぞれ内にいろんなものを抱えながら、
先の見えない未来に向かって取りあえず生きてるぞといったところか。
2巻でやっと携帯が出てくるんですが、
12年前の中学生は普通、携帯持ってたりしませんもんね。
時代を感じてしまった。






「恋の話がしたい」 ヤマシタトモコ 著 東京漫画社

BLコーナーに平積みしてたBL本です。
う~ん、これ男女にしたら普通の恋愛マンガですよね。
自分がそっちの人間だと自覚してしまうと
ノンケには手を出せない、言ってもどうせ拒否られるとウダウダ・・・
思いもかけず受け入れられると、それはそれでグズグズ・・・
もどかしさ前面で・・・なんかどうよ。






最近読んだコミック4冊

2009年09月06日 | コミック


「DOROPS」 阿仁谷ユイジ 著 太田出版

朝日新聞で紹介してたので読んでみました。
「マンガ・エロティクス・エフ」に連載してただけに、ややHですが
話は両親のいない5人姉弟のそれぞれの恋愛模様ってとこですか。
5人が5人クセのある設定でなかなか読ませてくれます。
それにしても、上手くない画のおかげで、なんとも肉感的な感じが伝わります。






「やさぐれぱんだとうさぎとかめ」 山賊 著 小学館文庫

前回より面白かったです。
生瀬勝久も堺雅人も好きですが、
やはり「やさぐれぱんだ」はDVDよりコミックだなぁ。






「イルゲネス 03」 原作:桑原水菜×画:石据カチル マッグガーデン

今回は学園ドラマくささではなく、
軍学校にいながら反政府組織発足なんて、学園紛争モノかよ的な展開。
島裏への頻繁な潜入で実態を徐々に理解していくフォン。
次号ではフォンの秘密も明らかになるそうで、買っちゃうんだろうなぁ。






「娚の一生」 西炯子 著 小学館

西炯子作品は4、5年まえの作品あたりから少しだけ読んでました。
上手くなりましたねぇ、画も話も。
画は好みだけどちょっと読みにくいなぁと思ってたんですが
これはなかなかいい。主人公、魅力的です。
そして、おじさん好きにはたまらないかも。






最近読んだコミック「櫻狩り」

2009年09月04日 | コミック

「櫻狩り 上」 渡瀬悠宇 著 (フラワーコミックスペシャル)



渡瀬悠宇は「ふしぎ遊戯」や「絶対彼氏。」で人気ですが、
自分はどれも読んだことがなく
書店に貼ってた「櫻狩り 中」発売のポスターにそそられて衝動買いしました。
でも、1冊1,000円なので上中買う決心がつかず、上巻のみ購入。
読んで中巻も一緒に買えばよかったと後悔してるところです。

中巻はこちら


其れは、大正九年。僕が、数えで十七の春だった。
僕を殺して呉れないか
時は大正九年。一高入学を目指して志高く上京した田神正崇(たがみまさたか)が奇しくも出逢ったのは、謎めいた美青年、
俟爵家の御曹司・斎木蒼磨(さいきそうま)だった。
その時から、正崇の運命が狂おしく迸りはじめる――!! 
愛憎入り乱れる、美しくも悲痛な大正浪漫幻想譚!!

(Amazonから)


これはBLなのか!?
表層だけみると数多あふれるBLマンガぽいけど
読後感が映画を観た時のようでした。
時代の雰囲気、人物の背景、しっかり描き込まれています。
上巻だけだと、まだ田神が斎木の手に落ちるぅぅぅ!!!!ってとこまでなので
これからどんな残酷で耽美な展開になるのだろうと先が読みたい。
上巻発売が2008年4月中巻が2009年3月、じゃあ下巻が出るのは来年か!?

書店のポスターに著者直筆のコメントがあり




なので、ご注意あれ。
本人のブログに映画にしたら「絶対18禁だ」とありました。
下の娘が「渡瀬のマンガだ。読みたい!」と言ったけどダメです






『へび苺の缶詰』

2009年06月30日 | コミック

『へび苺の缶詰』 河内 遙 祥伝社

書店で平積みされてる中に、真っ赤な表紙で目に留まり
帯には「浅野いにお推薦」の文字。
買っちゃいましたよ。



家の平積みにまぜておいたら、日曜の朝日新聞に
“芸達者な新鋭の驚きの4冊”ってタイトルで紹介してるじゃないですか。
あらら、読まねばです。

河内遙デビュー4社合同フェアという事らしく、
別々の出版社から同時に彼女の単行本が出たみたいです。
その中の1冊がこれ。

新聞にも書いてましたが、04年から08年に発表っした作品集で
「空の箱庭」―長年付き合ったカレシにふられた女の子が
友達ん家に転がり込んだら、そこには親戚と名乗る男がいて
奇妙な同居生活が始まり・・・確かに内容は些か陳腐。
でも、何となく読めちゃいました。
画はそんなに上手いとは言えませんが、ちょっと独特の雰囲気あるかなぁ。

導入の「スクリーン」―なんか普通だな。

タイトルの「へび苺の缶詰」―「空の箱庭」のサイド・ストーリー。
掲載順が「へび~」の方が先なので短編モノだと思って読みました。
これは読んでる途中で「あ!彼はそうなんだ!」と気づき面白いじゃんという感じ。

「ウタカタンス’96」―まさかのバレエ男モノ。

「あさにかえる」―この中では一番古い作品で、
アックスに持ち込みしたモノだそうです。
この画を見た時、ひょっとして高野文子とか好きかなと思いました。
(自分が好きなもので・・・

そして書き下ろしの「僕の庭」―これも「空の箱庭」のその後で、
視点はずーっと富士郎目線。最後のページだけ第三者目線になっていて
池ノ上くんの気持ちが前面に出るようになってます。
う~ん、上手くなってるかも。


他の出版社から出ている3冊
『ケーキを買いに』 『チヒル』 『ラブメイク』
全部傾向が違う作品らしいので読んでみようかな。






手塚治虫展

2009年06月21日 | コミック

最終日の「手塚治虫展」に行って来ました。



下の娘の美術の課題です。
期末テスト前に何でもいいから展覧会に行って
会場の絵の配置とか展示の仕方を見てきて感想を書くというものです。

漫画でもいいと言うので、最終日はちょっと遠慮したかったんですが行ったところ、
混んではいましたが思ったほどではありませんでした。
(阿修羅展とはちがいますよね



入口を入るとすぐに手塚全キャラクター集合と思える絵がドーンと展示してあり、
そこから手塚治虫が生まれた頃の写真から小学生の頃の作品へと続き
亡くなる直前の絶筆となった原稿まで
ほぼ年代を追って順番に展示してありました。
くくりとして黎明→革命→開拓→円熟→再生となっていて
再生のところは浦沢直樹の「プルートウ」や各企業の手塚キャラを
を使ったポスターなども展示してありました。

途中アトム、ブラック・ジャック、火の鳥のブースがあり
コアな手塚ファンには各作品の掘り下げ方が物足りないかもしれませんが
なかなか見ごたえがありました。

漫画も然る事ながら、マグマ大使の撮影用レプリカや
大阪万博のジャンケンロボットは懐かしさひとしおでした。



自分は物凄い手塚ファンというわけではありません。

アトムやジャングル大帝、ブラック・ジャックはアニメしか見てません。
どろろや三つ目がとおるは誰かが持ってたのを時々読むくらいでしたし、
ブッダ、火の鳥あたりは高校生になってから読みました。
(COMは休刊直前の2、3冊読んだ記憶があります。)

手塚に触発されて漫画家になった
昭和24年組と呼ばれている少女マンガで育ったクチです。
80年代の頃は大友克洋にかなり入れ込んでいて
手塚の画はもう古くて読む気がしないとほざいていたものです。

それでも亡くなったと報道された時は
一時代が終わったような気がして泣けたものです。

あらためて、60年代の頃のアトム、レオ、リボンの騎士などの扉絵をみると、
構図の斬新さ、ロゴの作り、エアブラシやトーンなど無かった時代の
描き込みの凄さには目眩がします。



絵や見せ方の上手さ、業界に与えた影響などを考えると
「マンガの神様」と呼ばれるのもわかりますが、
自分はこの呼び方は好きではありません。
聞く度に「神様・・・なんか違う気がする・・・」と思ってしまうのは傲慢でしょうか。






『花吐き乙女 01』

2009年05月30日 | コミック

『花吐き乙女 01』 松田奈緒子

表紙と題名に惹かれて買いました。





花吐き病(嘔吐中枢花被性疾患)
片思いをこじらせて苦しくなると花を吐く病気。
有効な治療法は未だ発見されておらず、
両思いになることによってのみ完治する。


裏表紙にこんな説明が載ってたので
面白い事考えるなぁと思い読んでみました。
中の画は開いた瞬間、失敗したかなと思いましたが、
(こんな感じの絵を描くマンガ家さんいっっぱいいるような・・・
そして読みにくかったり・・・)
意に反してストーリーは面白かったですよ。
読み進むうち、上手いとは言えない絵だけど、勢いはあるなぁと。
荒唐無稽な話なので話に合ってる絵だったのかと。
(イケメン設定の種堂教授がどんどんカッコ良く見えてくる)


1回目は花吐き病が発病してしまう女子高生のエピソードで、
この病気がどんなのかをだいたい説明してます。

2回目からは1回目の冒頭に出てきた
病気を研究しているT(トンデモ)大学アジア民俗文化研究所所長
種堂新教授と助手になる大竹ハジメを中心に
登場人物の恋心が錯綜しながら花を吐きながら、進んで行きます。


気になったのが初っ端に出て1回目の話には
しっかり絡んでいた花吐き娘(霊?)
「どうやら あたしは 死んだらしい 花の盛りに 死んだらしい」
と意味深なセリフをふっておいてその後ほとんど現れない。
5回目でやっと教授と関わり出したので
これからコイツも本題に出てくるのかな。





松田奈緒子の他の作品も読んでみたくなりました。
『100年たったらみんな死ぬ』という題も惹かれますよ。
(題の付け方上手いかも






『黒薔薇アリス 2』と『俎上の鯉は~』

2009年05月28日 | コミック

黒薔薇アリス  水城せとな

2巻目、面白くなってきましたね。
アリスの見た目ブリブリモードが少女マンガよんでるぞぉ!という気分にさせます。





波打つ金髪、フリフリの洋服、豪華なベッド、ドレッサー、
少女マンガを読むしあわせってヤツですか。

そして逆ハー設定うふふですね。
もっともいいのが
アニエスカの風貌に菊川梓 28歳 高校教師の中身。
あの顔で、高い理解力と適応力。魅力的です。

レオの寿命、ディミトリの苦悩、櫂&玲二の微妙な野望。
そしてアリスは光哉に対してあくまで
大人として、見知らぬ女の子として振るまえるのか。

期待して3巻目を待ちます。





そして、これ。


俎上の鯉は二度撥ねる  水城せとな


読みましたよ。
エロ度は『窮鼠はチーズの夢を見る』の方が上のような気がしますが、どうでしょう。

先の見えない恋の話ですから、登場人物みんな悩んでますし、
深~く読み込んでいる読者が多そうなので、深い話はそちらに任せて、

恭一カッコ良くないですかぁ!
あとがきで著者自身が「彼なりに出来る範囲で漢(オトコ)にしてやりたい!
という気持ちで、そうなったんじゃないかなと思えるところまで
描き続けてまいりました。」とあります。

充分、漢になってますよね。彼も深淵を覗きイイ男に成長したのでしょう。





自分はBLも好きですが、やっぱり男×男より、男×女の方がいいかな。
画的に綺麗なのがいいな。
(男×男は画が上手ければ上手いほど、
ゴツイ感が出てしまうので美しくはないなぁ・・・と)






『frat 2』

2009年05月26日 | コミック

『flat 2』 青桐ナツ

相変わらずゆるいですが
2巻目は平介の高校生活とあっくんの同年代お友達エピソードですか。
女子は絡んできませんねぇ。(先輩は女子ワクではない)





あっくんは平介の同級生佐藤君の弟虎太郎とお友達になり、
ちちくささからの脱却を図るべく、“はじめてのおつかい”に挑戦。

その佐藤君今回はきてますねぇ。
明るい笑顔でそんな過去を持つ男だったとは・・・





同時掲載で『ふゆめ』が載ってます。
これ、にわとりって・・・
青桐先生、発想が変くないですかぁ。それなりに面白かったからいいけど。




なんか、年寄り(矢野先生、葉太のじいちゃん)とかにわとりとか
描くの妙に上手くないですかぁ。







昨日の続き『失恋ショコラティエ』

2009年04月24日 | コミック

『失恋ショコラティエ』 水城せとな著 フラワーコミックスアルファ

キッチリ少女マンガですね。
初期の頃からきれいな絵でしたが、画力アップしてますよね
チョコレートにはクラクラしました。ヨダレ出そうです。
ただ人物硬くなってませんか?
『黒薔薇アリス』では感じなかったんですが
こちらではちょっと気になりました。


製菓学校に通う爽太(ソータ)は一つ上のサエコと交際中。
4年前の一目惚れから想い続け、去年のクリスマス直前にようやく初キス。
大のチョコレート好きな彼女のため、チョコ作りの腕を磨く日々。
彼女からタバコの匂いがしても、バレンタインのデートを断られても、
全くくじけず挑み続ける爽太だったが…!?



愛と贖罪のスイーツ♥コメディーだそうで、
女子には絶対嫌われるタイプのサエコと天然と思いきや
なかなか侮れない爽太。薫子さん(女子人気高そう)と
個人的にはやっぱりオリヴィエでしょということで2巻に期待。





4月はホント時間とお金が湯水のように出てゆく。
昨日は歯科、眼科、小児科と病院のハシゴ
タンスの衣替えは中途半端。
学費に定期代、予備校代、定額給付金なんか雀の涙じゃわい。
そんなこと言いながらマンガは買うは、バレエのチケ取りしようとしてるは
自分は萌えに生きるノ~天気オタ主婦なのさ