少女マンガ定番のヴァンパイアモノですね。
月刊プリンセスに連載中の水城せとなの作品です。
1巻はまだほんの出だしなので面白いかどうかは未知です。
(自分にとっては年代的にやはりヴァンパイアモノ金字塔は『ポーの一族』ですから)
ただ吸血鬼を吸血樹とし、「我々は――植物です。」と言わせているのが
一味違うか!と思わせ、口からボトボト蜘蛛を吐き出し
血を吸わせていたのが、やるじゃないか!です
前回のプリンセスコミック『放課後保健室』(全10巻)
実は途中までしか読んでないのです。
全巻買ってあるんですが、机の横の平積み図書の中に埋まってます
高校生・一条真白はある日突然、謎の地下保健室に呼び出され、
妖しく激しい「特別授業」に参加させられるのだが…!?
魅惑のジェンダー・ゲーム!
プリンセスでこれはありなのか。『王家の紋章』と一緒に、これもあるのか。
プリンセスはターゲット年齢低いんじゃなかったっけ?
と、おばさんノリで心配してました。
最後まで読んでない者が言っちゃいけませんよね。
水城せとなといえばBLで有名ですが
本来はBL描きたかったわけじゃなく、編集者の方から要望があって描き始め、
人気が出てから何を描いてもいいよとGOが出て
少女マンガに復帰したと、どこかで読んだ気がします。
とはいえ、『窮鼠はチーズの夢を見る』
これが普通に少女マンガの棚に並んでいたのには驚いた。
ジュディーコミックスだし、バリバリのBLなんだもん。
でもこれ、評判高いですね。“読んで損をしないBL”の中に入ってるみたい。
エロシーンうんぬん関係ない!とストーリー自体が評価されてるらしい。
確かにそうかもしれないけど、おばさんは自分の娘に
これ面白いから読んでみ、とは進められないよ
続編の『俎上の鯉は二度跳ねる』は携帯サイトで読めるみたいですね。
5月8日には『窮鼠~』の新装版と続編『俎上の鯉~』のコミックが発売らしいです。
ご存じ『聖☆おにいさん』3巻目読みました。
自宅の最寄り駅前の本屋で購入!
1巻目の時は、ほんのちょっとしか置いてなかったのに
今回は平積み5列でビックリ
「このマンガがすごい!」第1位の威力はすごいなぁ。
中村光も売れっ子漫画家になったなぁ。
『荒川アンダーザブリッジ』から注目してたけど
ここまでヒートアップするとは・・・
マンガをあんまり読まないおばちゃん友達に
面白いから読んでみぃと薦めてたら、読んだ友はみんなハマリ
次はまだかと聞かれてました。
相変わらずのパンチとロン毛、ブッダとイエス笑わしてくれます。
オビに「久しぶりに大移動しました。」とあるように
旅行先の温泉旅館に大天使4人が登場するは、
マーラからのメールやら梵天までも押し掛け
宗教ネタをギャグにしまくってます。
ただやはり3巻目。
私には1、2巻の絶対電車の中じゃ読めない!
と思わせるほどの勢いは無かったです。
まあ、笑いのツボは人それぞれなので、読んでみてくださいませ。
著者の 黒娜さかき はBL畑で活躍していたらしく
はい、このマンガはBLです。
が、BL雑誌ではなく、月刊IKKIに掲載されているせいか、
けっこう読ませる骨太な仕上がりになっていると思います。
相手を女の子に変えれば普通の恋愛マンガと同じか
ただのエロマンガだし・・・というBL本が多い気がする中、
中身ちゃんとあるじゃないと思えるマンガです。
子供じゃない、大人でもない生き物―男子高校生!!
清く正しい童貞・有田青年と深くこゆ~いゲイ・白洲くんの
嬉し恥ずかし青春譜
と、あるようにノンケの有田君が主人公のようで、そこに
同級生でゲイの白洲君、加藤さん(女の子もちゃんと登場します)や
デート商法のキャッチのバイトで引っかけるゲイで詐欺師のオヤジ、
憧れの朝倉美穂子先輩なんかが絡んで
高校生活青春モノになっています。
ありがちなハードシーンもこの2巻まではないですね。
(この後はわかりませんが・・・)
荒っぽい絵もこの内容だと魅力的です。
どうしてもBLは許せない方以外は、面白く読めると思います。
今どきの図書委員はオタクの集まりだそうで
二人の娘にそれぞれ
「図書委員ってオタクばっかなの?」と聞いたら
「当たり前じゃん!何かしらのオタクだよ。」と同じ答えが返ってきました。
(下の娘は図書委員です・・・)
自分が中高時代の図書委員と言えば
勉強は中の上程度出来るんだけど、体育系がいま一つで
学級代表とか生徒会に出るには人気も実力もそれ程でもない
でも、自分の主義主張はそこそこある
といったポジションの子達がなっていたものです。
あ!そうか
自分の主義主張があるってとこか!オタクへ通じる道だよ
自宅の平積みコミックの中に埋まっていた
轟高校(ドロ高)図書委員の面々も、まさに今どきの生徒さん達です。
基本、4コママンガで、3~4話に1回普通のコマ割りマンガが入ってます。
読んだら大爆笑という程ではないので、電車の中で読んでも大丈夫です。
委員長の福家君―天然系でネット趣味(両親がネトゲで知り合い結婚!)
副委員長の三村さん―勉強オタ(図書委員実力者)
会計の由島さん―筋金入りのゲーマー
書記の青山君―唯一真面目で堅物(隠れて一人詩作に耽る)実は目立ちたがり。
黒田さん―容姿端麗、頭脳明晰だが・・・(BL趣味)
木下君―寡黙で無表情だが、優しく思慮深い(超お金持ち)
須藤君―平均普通健全な男子(推理小説好き)
主要メンバーはこの7人。
要するにオタクネタの4コママンガです。
身に覚えがある人にとっては、そこそこ面白いと思います。
絵は元々ヘタではないですが、やはり3巻目では上達ぶりが見えます。
まだまだ続くみたいですね。
『雨無村役場産業課兼観光係』を読んでみました。
『町でうわさの天狗の子』に続き、岩本ナオの作品です。
これは面白かった!
『~天狗の子』が思ったより普通の少女マンガだったので
こちらもそうかなと思ったら、一味違いました。
『~天狗の子』のようなファンタジー要素はぜんぜんなく
日本のどこにでもありそうな田舎の話ですが
“田舎描写で定評のある”と言われる所以がわかりました。
作者の田舎を元に架空の山岡県が舞台です。
東京の大学を卒業し、Uターンの銀一郎と
地元で仕事してる2つ下のメグ、コンビニバイトの4つ下の澄緒。
村で未婚の若者はこの3人だけ。
地元のジジ&ババ達も黙っちゃいない。
メグもよくいる少女マンガ系の女の子キャラではなく
ぽっちゃり型で、子供産んだら絶対肝っ玉かぁちゃんになるタイプ。
過疎化が進む村を何とかしようと、役場で頑張る銀一郎を中心に
ビミョーな三角関係も織り交ぜながら話が展開していきます。
それにしても岩本ナオが描くイケメンキャラというのは
人に対して決然とした態度が取れない、どこか頼りなげな設定ですね。
黙っていればカッコイイのにという、勘違い男は出てきませんねぇ。(ホホホ~)
『イルゲネス~黒耀の軌跡~①、②』 原作:桑原水菜×画:石据カチル
1巻目ジャケ買いしました。
けしてBLではありません中身はリッパなSFです
掲載誌は月間コミックブレイドアヴァルスです。
しかしながら、表紙からも解るように萌え要素満載です
舞台はとある島の軍学校。制服は軍服。
主人公(フォン)は漆黒の髪、ピーコック・アイの持ち主。
高卒から入る軍学校に、2年スキップで入学の17歳(優秀)
寮が同室の同級生はくせ毛の金髪―ジェイクィズ。
高卒後、3年間放浪したのち入学、22歳(それなりに世間を知ってる)
1巻目の表紙二人です。
フォンには両親を目の前で殺された過去があり、
それが原因で精神的にやや不安定。その危うさから目が離せないジェイクィズ。
学校の中はプラティーンと呼ばれる
有名政治家や官僚の二世ばかりがいるクラスと
一般クラスのエルフェンバインに分かれていて
フォンは優秀なゆえ、国の現首相の息子アンドリューから
数々の嫌がらせを受ける。それを後ろで支えるジェイクィズ。
いえいえ、BLではありません
本筋は遺伝子工学技術で国際的に名を馳せたイルゲネス。
裏の顔は量産クローンの温床、闇市場による非合法人造体の
人体売買で莫大な利潤を生み出し続けている
“神に背いたゲネディック・ソドム”
そのイルゲネスを守るための軍であり、軍学校。と設定はハードなSFです。
元は桑原水菜のライトノベルで上下巻で出てます。
コミックの方は小説版の13年前のお話になるそうで
主人公たちの出会いのストーリーだそうです。
(小説版は読んでません)
笑えるくらいクサくお決まりな小道具と展開
これは何かに似ている・・・そう『黒執事』!
黒執事もアニメしか見ていなくてコミックのテイストがどうなのかは
わかりませんが、アニメ黒執事臭がするーー!
(どちらも面白いですよ)
上の娘の友達が小説版を読んで言った一言。
「イルゲネスってSFだったんだね。SFの皮を被ったナニカかと思った。」
大爆笑してしまいました
久々に普通の少女マンガを読んだような気がします
天狗の父と人間の母を持つ主人公・秋姫。
その天狗の父のもとで、修行する狐や狸や猪が当然のように人語を話す。
町の人々や同級生がそれを特異な事とせず、すんなり日常の事として
生活している。お山の天狗様の子は、重宝がられているというか
有難がられているというか、ほのぼのファンタジーテイストになっています。
でもこの話、ちょっとコンプレックスのある(この場合天狗の娘であるということ)
普通の女の子の恋愛モノですね。(3巻目以降の展開はどうなるかわかりませんが)
憧れるのは女子から絶大な人気のあるモテ男・タケル
自分のそばには幼なじみでお山で修行する瞬
この幼なじみがまた、頼れるタイプでそこそこカッコイイ。
秋姫ピンチの時にはキッチリ現れる。
でも秋姫は、あまりにも近くにいすぎてそれに気づいていない。
秋姫自身は周りから自分が、どう見られているか気にし、
好きな男の子から「かわいい」と言われれば舞い上がり、
瞬の傍に女の子が現れると何となく気になりと
「う~~ん、少女マンガだぁ!」と叫びたくなってしまいました。
雰囲気的には海野つなみの作品に近いのもがあるかな。
(「後宮」は読んでませんが・・・)
自分ち平積みコミックから 青桐ナツ 著 『flat1』
ゆるい~ゆるいぞ~好みだぞ~
表紙も白っぽければ中も白っぽい、黒髪と制服のベタが黒いぐらいで
バックの描き込みも殆んどない。この話には合ってるかもです。
出席日数足りなくなりそうなくらい、学校フケてる主人公 平介。
フケて不良してるわけではなく、家帰ってお菓子作りしてる甘党。
そんな平介の家で、保育所のお迎えと夕飯の面倒をみることになった 従弟の秋。
その秋君がわがまま言わない、超忍耐幼児。
傍目には自分のことにしか関心がない平介でも、秋君にとっては憧れのお兄さん。
この二人のエピソードがゆる~く展開していきます。
秋君カワイイし、平介のダルダル感もイイです。
この話がゆる~く進んで行けるのも、秋君のあのリアクションあってのこと、ですが!
おばさん的には「こんな幼児はありえないだいたい幼児っていうのはだなぁ・・・」
まぁ、愚痴ってもしょうがないのでやめます。マンガですから
後半には同じような世界観持ってそうな、後輩の女の子も登場し
ラブレター騒動があり、と今後の展開も楽しみです。
とは言え、この調子でゆるゆる行くのでしょう。
それにしても平介、見た目が『蟲師』のギンコにソックリなんだもん。
自分は友人の鈴木がイイなぁ
釣巻 和(つりまき のどか)の初雑誌連載、初コミックだそうです。
美しい表紙と「世界で一番ふしぎな図書館」という帯に惹かれ、購入。
画力すごいですね。扉のカラーページも綺麗だし、色遣いも秀逸です。
引っ越先である祖父の故郷・栞ヶ浜で本好きの少年が
不思議な〈本の森〉に誘い込まれ、〈森〉を守護する少女と出会い・・・
という幻想ファンタジー。
本好きにはなかなか萌える設定ですが、残念なのはいささか読みにくいです。
目線の流れがスムーズにいかないですね。セリフとモノローグ部分が
入り組んでいて繋がりを追うのに疲れます。
一枚のイラストとして見るとすばらしいのですが
絵の情報量が多く、ストーリーマンガとしては、もうちょっとかな。
全ページカラーであれば見やすいかもです。
登場人物の名前も、やや やりすぎ感があります。
(ファンタジーだからいいんだけどね)
ただ本当に絵はいいのでがんばって欲しいです。
HPにあるイラストは素敵ですよ
今日も自分ちの平積みコミックからです。
それにしても、この表紙・・・男子二人に花・・・
どっから見てもBLにしか見えません。
原作 小野不由美とあるので、絶対にBLではありえないと確信して購入。
(この原作でBLだったら、自分にはかなりウケルと思うが)
はい、『呪われた十七歳』として1990年に出版されているホラー小説が原作でした。
ちょっと調べたら、作画の山本小鉄子はやはりBL畑の人でした。
所々手抜き感はありますが、絵はそこそこ上手いですね。
でも、この方は右向きの人物の方が得意なんでしょうか?普通は左向きの
女の子が一番描きやすいと思うんですが・・・もしかして左利き?
おまけに女の子が、あんまりカワイクないです(サスガBL畑!)
3月。直樹と典子兄妹は、従兄弟の隆の家を訪れた。
ここは、木蓮やあけびなどに埋もれた野草の里。まさに桃源郷だ。
しかし、久方ぶりに会う隆の目は昏かった。
そして、心やさしい隆が母親に冷酷な態度をとるのは何故?
母子に、いったい何が!?
「あの女が、迎えにくる……」隆は、幼い日の冷たい雨の夜を思い出し、
直樹には、あの記憶が甦る。
17歳──少年たち(ふたり)を繋ぐ運命の春が来た。
(講談社BOOK倶楽部から)
そこそこ面白かったです。亡霊の気配とか隆の表情が日々変わっていく様とか
直樹までも取り込もうとして、直樹自身が狂気に陥っていくあたりなんか
絵でちゃんと見せてました。(妹の描き方が、最後までおざなりののような気が・・・)
後半に直樹と隆が二人で打開策を模索するのでホラーとは言え心穏やかに
読めました(なにせ小野不由美の『屍鬼』を読んだときの衝撃がかなりあったので)
読後感はいい方だと思います。
原作を読んでないので、何とも言えませんが
それでも、小説で読んだ方が面白かったような気がします。
(とにかく『屍鬼』は怖いけど先を読まずにはいられない恐怖だった。)
それにしても小野先生『十二国記』の続きはどうなっているのでしょうか。
ホラーよりそっちが読みたいです!