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beatitude

好きなことだらけさ…

『夏雪ランデブー 1』

2010年03月06日 | コミック

『夏雪ランデブー 1』 河内遥 著 FEELコミックス 祥伝社

今回も合同フェア出版のようで、5社リレーフェアとして
2月に出たこのマンガを最初に今月は『関根くんの恋①』(太田出版)
4月は同時に『縁側ご飯』(芳文社)、『はてなの花』(集英社)、
『真空片戀パック』(白泉社)とぞくぞく出版のようです。
スゴイですねぇ。
おまけにそれぞれの帯裏に1コマずつマンガが載ってて
5冊で5コママンガが出来上がると、小技付きです。


目つきの悪い花屋のバイト青年・葉月が一途に恋するのは、店長の六花。
しかし六花の部屋には、彼女が忘れられない男の霊がいた――。

低温一途青年×さっぱり未亡人×草食系執着霊の3者が紡ぐ純情三角関係。
〈Amazonより〉


幽霊のダンナとの三角関係面白かったです。
自分では直接手が出せない分、ダンナ霊の粘着度が上がっていくのは
然もありなんといったところか。
最後のページでダンナ霊が葉月に「体 貸してくれる?」の一言。
体レンタル案に葉月の選ぶ道は!?――と盛り上げて次巻へ!
はい、続き読みたいです。

巻末には六花ちゃんのフラワーアレンジメント講座付き。





それにしてもこの作品群、同時進行でガンガン描いているんですかね。
だとしたらスゴイですね。
前回の3社同時出版合同フェアの時も、それぞれ毛色の違う作品を出しているので
今回もそうだと思われ、パワフルですねぇ。

マンガ本の折り込みチラシに
「私はコレで運を使い果たした気がしています。」と本人のコメントがww






『青い花 5』

2010年03月04日 | コミック

『青い花 5』 志村貴子 著 f×COMICS 太田出版

4巻の最後にふみちゃんの爆弾発言がありで、
わわわっどうなるんだろうと思っていたら、あーちゃんの実に自然な反応。
う~ん、リアルだなぁ。普通の女の子はこんな感じだよねぇ。
ユリブームとか言って安易にHシーンになだれ込むなんて現実にはありえない。

5巻は少し大人っぽくなった井汲さんと一年生の大野春花かな。
みんな少しずつ成長しながら、いろんな感情に戸惑いながら
高校生という年代を生きてます。
1コマだけ登場する杉本先輩髪、延びましたね



昨年の12月にNHK-BS2で放送の第37弾「BSマンガ夜話」に
『青い花』が取り上げられました。
実はこれを見ていて自分、心の中で「違――う!!!!」と叫んでました
(でもファクス送ったりしない小心者です)

案の定、レギュラー陣のおじ様方には入り込めない世界だったらしく
夏目房の介氏は、誰に感情移入したらいいのか分からなかったと言っていました。
そして番組後半、「これはファンタジーだよね」とまとまってきて
4巻目でふみちゃんがあーちゃんにカミングアウトするセリフから
現実味が出てきて、その後どう展開するのか、という具合でした。



いやいや、自分に言わせれば真逆ですよ。
これは女子校生にとってのリアル(現実)です。
いしかわ氏が大人が出てこない、世間から隔絶していると言ってました。
当然です。あの位の年頃では世間は別物、自分たちの世界だけが全てです。
女子校の中でフワフワ暮らしてる時間の中では
自分の親や将来の展望なんか関係ないのですよ。
誰に感情移入するのか、誰にもしません。
読んでいる自分が彼女たちの同級生なのです。

ふみちゃんがあーちゃんに「自分の“好き”とあーちゃんの“好き”は違うの」と
言って5巻目からファンタジーになだれ込むのかと思ったら
あーちゃんの自然な反応に「う~ん上手い!」です。

どちらかというと千津ちゃんの存在がマンガ的(非現実)かな。
現実にはこんないとこ、滅多にお目にかかれないですよ。



たぶん男性陣にとっては『まり†ほり』とか『ささめきこと』の方が
理解しやすいんだと思います。
女性にとってはあの世界こそ“非現実的なユリ世界”ですよ。
女の子が好きな女の子の下着姿を想像して鼻血とか、ありえない~

好きなマンガなもんで、ちょっと語ってしまいました
(1~4巻の紹介はアニメ『青い花』のところにチラッと書いてます。)






最近読んだコミック 3冊

2010年02月28日 | コミック


『大奥 第四、五巻』 よしながふみ 著 ジェッツコミックス 白泉社

2009年第13回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作品『大奥』
いきなり4巻5巻ですが、ちゃんと1~3巻も読んでますよ。
いやぁ~4巻は2008年12月、5巻は2009年9月発売だったので
机の脇で十分発酵されたことでしょう

男女逆転歴史絵巻ですが、よしながふみのつじつま合わせはスゴイですね。
もっとユルイ歴史モノになるのかと思っていたらとんでもない。
かなり骨太な仕上がりになってます。
歴史に疎い自分は本当の話はどうなんだっけと思ってしまいます。

そしていよいよ水野・吉宗編の実写映画化ですか
徳川吉宗―柴咲コウ、水野祐之進―二宮和也とはそそります。
2010年10月1日公開という事で楽しみ~






『雨無村役場産業課兼観光係 2』 岩本ナオ 著 フラワーコミックス 小学館

登場キャラがどこかすっとぼけていて面白いです。
3人ともそれなりに一生懸命で、ちょっとずつ成長しています。
青春ですか~。
巻末に載ってる『しだいに明るむ君の暁』も不思議感のあるいい作品だと思いました。






『乙嫁語り 1』

2010年02月21日 | コミック

『乙嫁語り 1』 森薫 著 エンターブレイン

いやいや発売が2009年10月だったんですね。
4ヶ月も机の脇に温存してました!
(既に発酵にしているマンガ多数

1ページ目から度肝を抜く描き込み
それがどのページも抜かりなく続く・・・すばらしい


中央ユーラシアに暮らす、遊牧民と定住民の昼と夜。
美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。
遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……?
『エマ』で19世紀末の英国を活写した森薫の最新作はシルクロードの生活文化。
馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きるキャラクターたちの物語!

〈amazonより〉


『エマ』の時は画上手いけどちょっと硬いかなぁと思ってましたが
それが無くなりましたね。
生き物の描写といい、おっちゃんの木彫りといい、
『エマ』では描く機会がなかったであろう狩りのスピード感といい、恐れ入りました。
これぞプロマンガ家の仕事!
ライトノベル系のタッチとは真逆ですな。
1ページ仕上げる時間を考えると、けっして読み飛ばしてはいけない。
たっぷり時間をかけてページを堪能しなくては!

画も上手いけどストーリーもいいなぁ。
キャラがそれぞれ魅力的だし、馴染みのないユーラシアを持ってきても
話に引き込まれます。アミルとカルルクがどうなるの続き読みたいです






最近読んだコミック3冊

2010年02月20日 | コミック


『陽のあたる坂道』 吉田秋生 著 flowersコミックス 小学館

海街diaryの3巻目ですね。
吉田秋生の作品はファンですんで、殆ど読んでいると思います。
(知らない作品もあるかも知れませんが・・・)

彼女の作品は大きく2種に分かれると思います。
いわゆるBANANA FISH系と夢見る頃をすぎても系ですかね。
このシリーズは後者の方です。
もちろんBANNA~の方も大好きで、連載当時は大友の亜流じゃね?と
言われたりしましたが、別物です。
自分が思うに、吉田秋生が大友作品を好きなんじゃないかなと。
好きだと影響受けますよね。


相変わらず上手いです。何でもない日常を描きながら
登場人物の感情の動きを丁寧に追ってゆく手法が
小説を読んでいるようだし、女性なら必ず感情移入できます。
この作品の原点である『ラヴァーズ・キス』も発表当時に読んで
いいっ!と思ったものです。今見るとちょっと古い感じがするのは、
あの当時の流行を意識しながらキッチリ描いているからだと思います。

香田3姉妹+すずちゃんは平成の女の子たちです。
10年経って読み返すと、やっぱり古くて懐かしい感じがするのかな。






『きのう何食べた? 2、3』 よしながふみ 著 モーニングKC 講談社

友達から2巻を借りてモタモタしてたら3巻が出てしまった
で、また借りてまとめて読みました。
BLマンガでありながら、必ずあるエグイ会話もベッドシーンも無しで
ゲイの方々が世間の中で暮らしていく中での悲喜交々が、サラッと描かれています。

が、これは1話の中で必ず1食分のご飯を、作り方付きで紹介していて
自分はレシピ本だと思って読んでます。
流行りの自然食とか、貴重な食材とか、なんとかの店じゃなく普通のおうちご飯。
メインのおかずだけでなく主菜副菜もついて、とても便利。
何食べようか思いつかない時にチラッと読むと、ほんと助かる。

実は今日も1品作りました。
2巻に載ってる「厚揚げとニラとキャベツと豚ひきのみそ炒め」
酔っぱらいオヤジには好評でしたw


リアルな料理シーンといい、『愛がなくても喰ってゆけます。』も出してるし
よしながふみはホントに食べることが好きなんですね。






『UOMBS 1』

2010年02月08日 | コミック

 
『UOMBS 1』 白石弓子 著 イッキコミックス 小学館

前作『天顕祭』は2007年文化庁メディア芸術祭マンガ部門で初の同人誌受賞、
出版された本の帯には「上橋菜穂子さん絶賛!」の文字。
迷わず買って読みましたが、期待した分もう一歩という感じでした。
(読んだ後、さっさと売ってしまいました
それでも、画が上手く、原作付きなら深いストーリー物が描けるという
マンガ家さんが多い中、久々に自分で描きたい物を描くという
勢いのある骨太な印象を受けた作品でした。
別の作品を読んでみたいかなと。



最新作『ウームズ』は『天顕祭』よりいいですね。
相変わらずキャラに魅力が無いし、描き分けがうまく出来てなくて
読みにくさは変わらないんですが、続きが読みたいと思いました。


歪な月が空に浮かぶ碧王星。
第一移民“ファースト”と第二移民“セカンド”との間で戦争が続くなか、
新兵のマナ・オーガは特殊転送隊に配属される。
妊娠している雌だけが“飛べる”現地生物ニーバス。
その体組織を自らの子宮に移植し、転送能力を身につける女だけの特殊部隊――
何も知らぬまま、マナは運命の荒波に飲み込まれていく。



この異生物の体組織を子宮に移植すると行為が、なんとも鳥肌もんです
お腹に子がいる感覚が分かるだけにゾワゾワする。
まして、その現地生物の実態をハッキリ描いていないのも
おぞましさに拍車をかけます。
それでもそれを受け入れれば“飛べる”というのがまたやってみたいと思わせます。

まあ、毛色の変わった軍隊モノですが
日本のSF小説を読んでる感覚に近いものがある気がします。
話は始まったばかりなので、これからの展開が楽しみです






最近読んだコミック3冊 再

2010年02月06日 | コミック


『黒薔薇アリス 3』 水城せとな 著 プリンセスコミックス 秋田書店

『失恋ショコラティエ2』と同時期に買って机の上に積んでました
(借りてる分も含め、他にもたくさん・・・山、山、山)
『黒薔薇アリス』はホント非現実的。
ヴァンパイアだし、逆ハーだし、伯爵だし、少女マンガの王道要素たっぷり~
今回はレオ中心で話が進み、ついに望みを果たせないまま
消えてしまいました。ん~っそうでなくっちゃねぇ。ディミトリがねぇ。
レオがいなくなって力バランスが変わってくる4巻目期待させますね。
ディミトリとの絡みはまだ先のお楽しみかな。






『flat 3』 青桐ナツ 著 ブレイドコミックス アヴァルス マッグガーデン

いつも通りにだるだる平介とけなげなあっくん話で
面白くないなぁと思ってたところに
超生真面目高校生・海藤登場でメリハリ付きましたね。
やはり対比するキャラ持ってこないとつまりませんわ。
どうにも好きになれない人間からグッサリ図星をさされて
泣きじゃくる海藤・・・カワエエのうw
でもあのセリフは佐藤君が言ったんだっけ。






『花吐き乙女 2』 松田奈緒子 著 ワイドKCキス 講談社

それぞれの乙女の恋話が、なんだかんだ言ってもハッピーエンドなのは
読後感いいです。
種堂教授の周りの面々は相変わらずゴチャゴチャしてますが、
このへんもそのうち進展するのでしょう。
それにしても、たまに出てくる花びら(霊)は出てくる意味があるのか・・・






最近読んだコミック3冊

2010年02月05日 | コミック


『にこたま ①』 渡辺ペコ 著 モーニングKC 講談社

『ラウンダバウト』が高校生の日常ならこちらは29歳の日常。
9年来同棲中のカレシに子供が出来・・・ってな展開。
でも、そこは渡辺ペコ。主人公を始め、登場する女子が飄々としているので
ありがちなベタドロ昼メロ風にはならないであろう。
話をどう持って行くのか楽しみです。






『坂道のアポロン5』 小玉ユキ 著 フラワーコミックスα 小学館

5巻目でググッと話が進みましたね。
仲たがいしていた薫と千太郎はイイ感じに元通りになりましたが、
千太郎は一足先に大人な失恋を経験か!
ジャズやって、政治活動に片足突っ込んでって淳兄は
1960年代としてはかなりカッコイイ大学生。これには勝てんだろう。
そして薫には春が来るか!?
それにしても丸尾君、ステージ衣装着ると体のパース変わってませんかw
(薫君、ビル・エバンスは超イケメンですぞ!!)






『百姓貴族 1』 荒川弘 著 ウィングス・コミックス 新書館

笑いました。面白いです。
ティストはまあ、エドとアルのギャクシーンのノリです。
牛がカワイイというのはわかる気がする・・・
むか~し、友達の家に遊びに行ったら子牛がいました。
触ってもいいよ、と言うので頭を撫でていたらベロンベロン舐められました
もうベトベトになりましたが、つぶらな瞳を覚えています

若い頃勤めていた会社で、隣の机にいた同僚が「牧場に嫁に行くのが夢だ。」と
言ってました。自分の実家は農家ではありませんが
本家は農業もやっていたので、休みなんてないじゃんと分かっていたので
農家には絶対に嫁ぎたくないと思っていたものです。
その彼女はリンゴ農家に嫁に行き、畑の端っこにデッカイ家を建ててもらってました。
でも、畑を手伝うのはイヤだと言っていた・・・
あれから20年どうしているだろう。






最近読んだコミック3冊

2010年01月11日 | コミック


『虫と歌 市川春子作品集』 市川春子 著 アフタヌーンKC 講談社

表題の「虫と歌」はアフタヌーン2006年夏の四季賞大賞受賞作品、
他「星の恋人」「ヴァイオライト」「日下兄妹」の4編収録。

少し読みづらい気がしましたが、
1話読み終わると「ああ、この感じかぁ」と分かります。
分かってしまえば、あとはすっと入ってくる感じかな。
自分の指から生まれた妹や虫を人間に擬態化するなどバイオ系SFベース。
作品構成は高野文子ですが、
高野の画力とセンスには今一歩届かずといったところか。
自分は3話目の「日下兄妹」が好きかな。






『土星マンション5』 岩岡ヒサエ 著 IKKI COMIX 小学館

今回はわだかまりのあった周囲との進展が描かれています。
特に真さんが軟化したのはめでたい。
ミツの窓ふきとしての腕も一人前になりつつあるみたいです。
足りないのは指導力か。
ソウタが飛ばしてますね。次はこの辺りで何かが起きるか!






『失恋ショコラティエ2』 水城せとな 著 フラワーコミックスα 小学館

登場人物すべて片思いに突入!
ベタベタの少女マンガかと思ってたけど
やってくれるな水城せとな先生、切り口が違うぞ。面白いっす。
チョコへの造詣も益々深く、「爽太 et オリヴィエの~レポート」読んでると
チョコはもういいという気分になります

爽太がどこまでそそる男になれるか楽しみですが、
登場する男子みんなカッコイイ
これだから少女マンガはやめられない






萩尾望都2冊

2009年12月23日 | コミック


『スフィンクス』(Flowers comics シリーズここではない・どこか2 ) 萩尾望都 著 

前回の『山へ行く』はさすがだなぁ、
短編集だけどクオリティ高!と思い読みましたが今回は今一つかな。
表紙の画は原画展に飾ってありました。うん、表紙画は素晴らしい

1、2話はオイディプスの話。
ストーリーの流れを前後させて持ってくるあたり、うまいなと思いましたが、
これは蜷川演出、野村萬斎主演『オイディプス王』のインパクトが強すぎて
(TVで見てもすごかった)ふ~ん、てな感じ。
タイトルがスフィンクスなので主人公はイオカステか。

「海の青」、「青いドア」も女性が主人公。

最後の「世界の終わりにたった1人で」は複雑な人間関係が
段々分かってくるのは面白かったですがちょっと消化不良。
これも中心にあるのは大津ちづの思い。

古今東西の女性を描いたらしいですが、凄いぞと思わせる作品が無かったかな。






『夢見るビーズ物語』 萩尾望都 著 ポプラ社

ビーズにハマりまくっている萩尾望都のコミック・エッセイです。
いや、知りませんでした。先生がこんなにビーズが好きなんて!
「エドガーのバラの帽子」にはマイリマシタ。入れ込んでるなぁ。
ヴォークス・エドガー・カスタマイズドールでドルパに参戦できるではないですか!

自分ビーズは挫折した口です。
あの小さい穴にテグスを通すのが見えない
すでに老眼が来てるのにメガネを持ってなかったのが敗因かと・・・
きれいなビーズアクセを見るとやってみたくなりますよ。
娘等が小さい頃は大っきなビーズで多少はやってたんで
最小限の道具だけはあるんですよねぇ。
今なら老眼鏡持ってるので大丈夫かもw

ビーズを求めて海外に行けるなんてうらやましい限りです。
『スフィンクス』よりこの本の方が面白かったかも。