くろねこの散歩道

日々のつれづれを…違った視点で、のんびり書いていきます。

新北九州空港

2006-03-16 21:49:53 | 交通
こんばんは、くろねこです。

今日は鉄道ネタと思ったのですが、飛行機ネタに急遽差し替えです(笑)。
鉄道ネタは次回に…

 今日、神戸空港に続き、新北九州空港がオープンしました。
正確に言えば、海上に移転です。北九州には、昔から空港はありましたが、海上を埋め立てて移転しました。

だからな~に?と言われればそれまでなのですが・・・

地元企業が資本を出して、新しい航空会社も出来ました。
「スターフライヤー」と言います。東京-北九州線のみの運行です。

スターフライヤー
http://www.starflyer.jp/index.html

新北九州空港
http://www.shinkita.jp/index.html

よく調べると、びっくりします!!ハード面よりもソフト面です。
ポイントは福岡空港と完全に差別化しています。
1日21時間稼動空港です。運行ダイヤがすごいです。
日本で初めて、深夜便と早朝便があります。朝の7時前に東京に着いてしまいます。
東京便は以前、JALが1日5往復だったのですが、スターフライヤーが新規で12往復追加になりました。計17往復です。

この新会社が、また面白いです。
機材もびっくりです。全て小型機です。定員を減らして、全ての座席を大幅にグレードアップしたA320(定員144人)を使っています。A320=エアバス320
通常よりも、座席の前後の間隔(シートピッチ)を12cm~15cm広げています。
機内サービスも他よりもワンランク上です。サイトを見てみてください。
参考までに同じ機材のANAのA320は定員166人です。

戦略が見えてきますね。北海道のAIR DOの失敗を勉強しています。
 JALとANAと競合しないようにしています。大手に出来ない事をしています。
小回りが利く事をしています。便数を増やし、小型機でもさらに定員を減らし高級感を出しています。乗りたいな~と思う内装です。大手だと機材の運用関係もあり路線ごとに合わせた内装には出来ません。標準化せざろう得ません。
 
 価格競争をすれば、中小は大手に負けます。体力が違います。本気出されれば、ひとたまりもありません。
 
 旅行会社用団体枠は値段が非常に叩かれるので、あまり相手にしていないと思います。ただ機材がB767のような中型機(定員約270人)を使用すると、旅行会社団体枠を頼らないと搭乗率を上げられません。

 一番難しかったのは、生命線である羽田の発着枠確保でしょう。喉から手が出るほど欲しいでしょうからね。よく12往復も押さえられたなと思います。ここは政治力でしょう。収益が安定すれば、安全にもお金をかけることが出来ます。

 北九州-羽田に特化していますので、路線のシェアも2/3以上あります。これが、儲かる福岡便にも参入となると、目の色変えて、大手も一気に価格で潰しにかかるでしょう。
 
 大手には大手に出来る事、中小には中小に出来る事があります。マスコミは大手企業に有利な報道をしています。スポンサーですから仕方がありません。マスコミの言っている事を鵜呑みにすると、中小は大ミスにつながることもあると思います。報道されてブームが始まってから、流れに乗っても、時すでに遅しです。
おいしい所は大手がしっかり押さえています。

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