大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

逃避文化

2015年10月28日 | 日々徒然
リーダーシップ理論のなかで「逃避文化」というものが出てきます。
これは企業が倒産する前によく陥る「企業文化」「組織現象」のひとつです。
具体的にはこんな事例です。

物事に関わらないようにする

必要な決定を下すのではなく、何ごともみんなに受け入れられようとする

ほとんどといっていいほどチャンスをものにしない

ものごとを先送りする

難しい問題にはかかわらない

問題が起きたときに、自分が決してとがめられないようにする

人が先に行動するのを待っている

成功に対して報いることをしない反面、失敗に対しては罰を与える


NHK連ドラ「あさが来た」を見ているとこの意味がよくわかります。
主人公「あさ」はどんなことにも前向きでどんどんと挑戦していく若女将。
そんな「あさ」を嫁ぎ先の「加野屋」の皆さんは暖かく見守りながら、助け合って家を守り抜きます。
反対に姉の「はつ」が嫁いだ「山王寺屋」の女将は、「はつ」を苛め抜き、時代の変化を見ようともせずにつぶれてしまいます。
家の格式を重んじプライドだけが高い女将「菊」が牛耳った「山王寺屋」は、典型的な「逃避文化」のお店でした。


ネットでこの「逃避文化」を検索していたら、中国の「人民新聞」の記事を見つけました。
タイトルは「日本の“萌え文化”とその弊害」です。
そこにはこんなことが書かれてありました。

「…しかし、このバーチャルなアニメ・漫画の世界の萌え文化の背後にあるのは、現実や社会から離れようとする消極的な若者だ。
統計によると、ここ10年あまり、日本の自殺者数は毎年3万人を超えている。
青少年の13%は頻繁に抑うつなどの症状に悩まされている。
日本社会全体に「大人になりたくない」という気持ちがはびこっており、複雑な社会や人間関係に向き合う勇気がない人が多いのだ。」

悔しいけれども、一理あるような気がしました。

みなさんの組織は「逃避文化」に陥っていませんか?
「萌え文化」と「逃避文化」の関連、あなたはどう考えますか?