大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

“三方よし”の精神

2014年11月26日 | 日々徒然
世界中が混乱期に突入しています。
今朝の朝日新聞11面全体を見てそう思いました。

世界をリードするアメリカ、中国、欧州のいずれもが、もがき苦しんでいる様がよくわかります。

22日のALWFセミナー終了後、神野先生と親しく話す機会を得ました。
講演も面白かったが、先生の目指す社会像がスウェーデンにあることや、日本人の精神性の豊かさについての話も大変面白くお聞きしました。

例えば、なぜスウェーデンが大の親日国家であるかの話です。
「昔、スウェーデンとフィンランドの間でオーランド諸島の領有権を争っていた。
戦争を避けるために、両国は紛争の調停を求めて国際連盟に駆け込んだ。
国際連盟は両国の主張を聞いた上で、画期的な方法でその問題を解決した。
『オーランド諸島はフィンランドの領土としフィンランドが統治するが、言語や文化風習はスウェーデン方式とする』
この裁定にスウェーデンもフィンランドも大喜び、おかげでオーランド諸島はいまや平和モデルの島となっている。
この解決策を見出したのは、当時の国際連盟事務次長であった新渡戸稲造である。
日本人のこの知恵に両国民は感激し、日本を尊敬するようになった」…という話です。

新渡戸稲造とはあの「武士道」を書いた新渡戸稲造です。
二宮尊徳の五常講や報徳金もそうですし、近江商人の「3方よし」の精神もそうですが、日本人のDNAにはこうした「解決の道」を見出す力があります。
昔を懐かしむわけではありませんが、政治の世界でも経済の世界でも、もっと高いレベルでリーダーシップを発揮してくれるような人物の登場に期待します。