大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

3つのサブシステム

2014年11月25日 | 経済
11月22日に開催されたALWFセミナーで、神野直彦氏の講演をお聞きしました。
演題は「協同組織福祉事業団体と分かち合いの経済学」です。
神野先生の専門である経済学から見た「社会を構成する3つのサブシステム」を非常に面白く拝聴しました。
図で表すとこういうことではないかと整理してみました。
私たちの社会は3つのシステムで成り立っています。
「政治システム」と「経済システム」と「社会システム」の3つです。
それぞれが影響し合っていますが、力関係で上下左右に動きます。

東西冷戦時はある程度バランスがとれていましたが、ベルリンの壁が崩壊し資本主義に対する歯止めがなくなると、次第に市場万能主義にシフトしていきます。
行き過ぎた資本主義は各所に悪影響を及ぼします。
環境を破壊し、家族を解体し、格差を拡大し、社会システムを崩壊寸前まで追い詰めていきます。
富める者はさらに富み、貧しき者はさらに貧しくなっていきます。

このままいけば社会はいつか崩壊してしまいます。
社会主義革命で政府は失敗し、新自由主義で市場も失敗してしまいました。
さてこれからの時代を担うのは誰か、それは社会システムの中の「協同組合」であるというロジックです。

総選挙で政治システムにどの程度の影響があるのかも興味深い問題ですが、まずは我々の覚悟が問われますね。
あまり小さく縮こまらないでダイナミックな発想でチャレンジしていきましょう。