くまえもんのネタ帳2

放置してたのをこちらに引っ越ししてみました。

そろそろ藍染めも

2006-11-17 01:14:37 | ノンジャンル
藍染めって、藍壺に貯めておく染液がアンモニア臭くってねぇ。
だっから、夏のうちは自宅でやる気になれなかったのよね。
でもまぁ、空気もひんやりとしてきたことだし、そろそろ手を出してみようかなと。


先月染めた枇杷染めの六尺、なかなか綺麗で渋い赤が出て気をよくしていたのに、出張やら色々でアップしそびれてました。
鉄と銅のダブル媒染で渋派手な色調に。
よく見ると細かい濃淡の模様が地の色に入っています。



もう1種類はマリーゴールドで染めた物。
よく学校や公共エリアの花壇なんかにいつまでも咲いてる、黄色やオレンジの安っぽいあの花です。
昔のマリーゴールドは臭くてかなわなかったのに、いつの間にか品種改良されて良い香りなんですねぇ。
アルミ媒染したのは花の色そのまんまの黄色に、鉄媒染は濃いめのモスグリーンに(染めてる最中は黒っぽかったんだけどねぇ)、絞り模様の間に黄色が入ってます。
こう言うところが、草木染めをやっててドキドキするところかなぁ。
金属塩との反応が、絞られてるところでは遅くなったために違った色が出たりするんですよね。
この辺はどんな本にも書いて無くて、実際にやってみないとわからないことなんです。

あと、焦げ茶と写真にはありませんが金茶に染まってるのが、銅媒染による物。
これも絞りの所に綺麗な黄色が入ってます。
今回の染めで勉強になったことは、媒染液に入れるタイミング一つでも染め上がりが変わってくると言うこと。
今回は特の濃い色を出してみようと、媒染液の濃度を普段の3倍くらいにしてみたんです。
で、染液で煮立てた六尺を絞って1本ずつ媒染液に入れてかき混ぜるんですが、最初に入れたのは濃く染まって、2本目のはやや薄目の違った色合いが出るんです。
つまり、最初に入れた六尺に染みている染液と媒染液が反応してしまうので、2本目が入った時には既に有効な媒染液の濃度が下がっているからなんですねぇ。
いやぁ~~、微妙な物です。

これだと、浴衣地を染める時はかなり大きな容器に媒染液を用意して、一気に色揚げしなくっちゃダメって事になりますねぇ。


これは、夏に藍染めの講習を受けた時の物。
これが独特の臭いでねぇ、くっさいのよ。