くまえもんのネタ帳2

放置してたのをこちらに引っ越ししてみました。

自粛してました

2007-12-28 08:37:58 | ノンジャンル
いえね、あんまりな話題だったもんでね、
せめて、クリスマス明けまで待とうかと思ってさぁ。

こっ、これって?>汗


えぇ、地下鉄の釣り広告なんですけどね。
思わず固まってしまった、クリスマス前。

今に始まったことではないとは言うものの、こんな報道がまかり通る世の中って、怖すぎる.......。




検索してみたら、ちゃんとあったりなんかして。
<▼洗礼名「ミカエル」馬込家ルーツは「潜伏キリシタン」>

って、このページ、消えちゃうかも知れないので一応コピペしとこっと。
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「家族の迷宮」から乱射された「凶弾」
▼「誘われた親友」が見た「阿鼻叫喚」の銃撃現場
▼倉本さんは「黒魔術」の「生贄」に選ばれた!
▼近所の主婦に「アンタの部屋にはいつでも忍び込める」
▼母・父・息子「家庭内暴力」の連鎖が「崩壊の予兆」だった
▼無職息子に「新車とボート」甘すぎた母親の「盲目の愛」
▼洗礼名「ミカエル」馬込家ルーツは「潜伏キリシタン」
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/backnumber/20071220/
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馬込家ルーツは「潜伏キリシタン」って、だからなに?
にわか神道の僕でも、ちょっとこれはびっくりなタイトルでしたわ。

それでなくてもこの頃の報道って、アブナイ匂いがプンプンするのにさぁ。
例えばこんなのとか。
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<調書流出事件>読売テレビが虚偽報道 報道局長ら5人処分  [ 12月11日 21時26分 ]
http://www.excite.co.jp/News/society/20071211212600/20071212M40.100.html 
 奈良県田原本町で母子3人が死亡した放火殺人事件を巡る調書流出事件で、読売テレビ(本社・大阪市)は11日、虚偽の内容を報道したとして京大医学部の十一(といち)元三教授に謝罪し、本田邦章・取締役報道局長を減俸とするなど報道局員計5人の処分を発表した。

 事件に絡み、奈良地検は9月28日、十一教授の研究室などを家宅捜索。読売テレビや十一教授の代理人の高野嘉雄弁護士によると、同社は昼のニュースで十一教授の映像を実名で報道し、調書から十一教授の指紋が検出されたと伝えた。地検はその後、十一教授の関与はなかったと発表した。

 読売テレビは「総合的な判断で実名報道したが、十一教授にご迷惑をおかけし、おわびした。再発防止に向けて正確な報道に努めたい」としている。十一教授は高野弁護士を通じ「今回の捜査と虚偽報道は、大変屈辱的だった」とのコメントを発表した。【阿部亮介】
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とか、こんなのとか.....
まぁ、軽いと言えばこんなのも。

2007年12月 5日(水)のasahi.comに一瞬掲載されたという記事。
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ペンキで染めた「紅葉」 中国真似る

 ヘリコプターから赤色塗料を散布し、山全体を赤く染める
ことで、紅葉の景色を偽装していたとして、山梨県庁は謝罪
会見をおこなった。県の担当者は「今年は紅葉がなかなか来
ず、観光客を呼び込むために散布した」と行為を認めている。

 塗料の散布がおこなわれたのは、毎年紅葉を見に来る観光
客でにぎわう山梨県大正町。今年の異常気象のせいか、紅葉
が見られる時期になっても、山が染まらないため県の観光課
に相談したところ、赤色塗料3トンを空中散布して、同町の
山全てを赤く染めることになった。
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ある人に教えられて、見に行ったらすでに削除されてたんだけど。
A(^_^;
「ペンキ 紅葉 山梨」で検索したら....
ペンキで染めた「紅葉」 中国真似る
(これは嘘ニュースです)
←この括弧内のコメントは白文字になって隠れてます。
以下全文引用

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 ヘリコプターから赤色塗料を散布し、山全体を赤く染めることで、紅葉の景色を偽装していたとして、山梨県庁は謝罪会見をおこなった。県の担当者は「今年は紅葉がなかなか来ず、観光客を呼び込むために散布した」と行為を認めている。

 塗料の散布がおこなわれたのは、毎年紅葉を見に来る観光客でにぎわう山梨県大正町。今年の異常気象のせいか、紅葉が見られる時期になっても、山が染まらないため県の観光課に相談したところ、赤色塗料3トンを空中散布して、同町の山全てを赤く染めることになった。

 しかし、散布後の景色を観光パンフレットや町のホームページなどに掲載したところ、パンフレットを見た人から、「黄色に染まるはずのイチョウが赤く染まっているのはどういうことか」という問い合わせや指摘があり、紅葉を偽装したことを認めた。

 県の担当者は謝罪会見の中で、「中国が『緑化』と称して、山肌や地面に緑の塗料を吹き付けているニュースを見て、うちもそれで行こうと決めた」と語った。

 県民からは「真似をする国の真似をするからこんなことになる」と厳しい意見も聞かれた。
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で、ページの一番下には
*<必ずお読みください>虚構新聞社より

ってな注意書きが。
A(^_^;
クリックしてみると.....
ちょっと抜粋

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Kyoko Shimbun(虚構新聞)について

 Kyoko Shimbun News(虚構新聞ニュース)は、虚実の狭間を行き交う可能性世界の事件を報道するニュースサイトです。

 当サイトは現実のニュースをパロディにした諷刺・皮肉が開設の目的であり、この記事を通じて元ネタである世の諸事象に関心を抱いていただきたいと思っております。

 当然のことながら、弊社が取り上げるニュースはすべて虚構のものであり、現実の人物・事件・団体とは関係ありません。また、閲覧者を騙して喜ぶ、世間を騒がせるというような悪意も持っておりません。
 まれに弊社の報道を現実のものと誤解される方がいらっしゃるようですが、冷静な判断力を持って記事をお読みになられますよう、厚くお願い申し上げます。
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ってなってます。
ひょっとしてasahi.comが引っかかった?
うひひ
http://www.f7.dion.ne.jp/~moorend/news/2007120501.html


ってかさぁ、大手新聞社のニュースソースが孫引きってのはどうよ?
しかもちゃんと検証しないで掲載って?

んなわけで、この頃の報道機関って、どこぞの共産圏風のプロパガンダみたいで怖いわぁ~とか思うのであった。
汗汗汗汗汗
で、ついでだからこんなのも紹介しちゃおうかと。
怖いわよぉ~!

http://www.excite.co.jp/News/society/20070912160437/JCast_11209.html
朝日からウィキペディア修正820件! 厚労省の8倍の仰天事実  [ 09月12日 16時04分 ]
  J-CASTニュース  
ちょっと抜粋ね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 朝日新聞社内部のアクセスから、「ウィキペディア」日本語版で820件余りにも上る大量の項目修正が行われていたことがわかった。これは、朝日が2007年9月8日付朝刊で報じた厚生労働省の修正の8倍にも当たる。朝日では、J-CASTニュースの指摘を受けて、9月11日、全社員に注意喚起したことを明らかにした。

中略

「ウィキペディア 省庁から『修正』」。2007年9月8日付朝日新聞は、こんな大見出しで、厚労省、宮内庁、法務省から修正が行われていることを新聞の顔となる1面で報じた。そこでは、「役所に都合のよい修正が行われていた」と厳しい指摘がなされていた。その批判にも押されて、宮内庁は9月10日、定例記者会見で、修正を名乗り出た職員を口頭で厳重注意したことを明らかにした。また、庁内パソコンからウィキペディア修正ができないようにシステム設定を変えた。
   しかし、朝日の記事では、この問題に対する自社の対応に触れていなかった。多くの官庁、企業で修正が発覚している中で、朝日だけが例外ということはあるのだろうか。そこで、J-CASTニュースでは、ネット公開のプログラム「WikiScanner」日本語版で、「都合のよい修正」がないかどうか、早速チェックしてみた。このプログラムは、ウィキペディアに残された企業のIPアドレスから、その企業からの修正内容と件数を自動的に検出するツールだ。
   すると、すぐに820件余りもの大量の修正がヒットした。このうち、朝日新聞に関係する項目を見ると、いくつか我田引水らしい書き込みが見られた。

中略

「アルフレッド大王」「石田三成」といった歴史に関する修正が多い
   とはいえ、820件余りの修正の多くは、朝日に直接関係ない項目だ。例えば、「日経ラジオ社」の項目では、05年3月28日、日曜深夜にピンク映画などの音声を流したりポルノドラマを放送したりしていた成人向け番組について
「近隣諸国でも聴取できるため、『国辱もの』との批判もあった。」
と付け加えていた。この表現は、現在も部分的に残っている。

中略

   朝日は、このような点をどう考えるのか。J-CASTニュースが9月11日、広報担当者に連絡して質問メールを送ると、広報部から「社内規定により、社内ネットワークの業務外使用をかねてより禁止しています。おたずねの『ウィキペディア』への件につきましても、本日改めて全社員に注意喚起をしています」とのFAXが返ってきた。「820件余りもの修正を仕事の合間などにできるのか」「『改めて』なら、最初に注意したのはいつか」などと再質問しても、「お気持ちは分かりますが、回答したことがこちらのすべて」と繰り返すばかりだった。
   もっとも、新聞は朝日ばかりではない。読売新聞社は、「WikiScanner」日本語版にプログラム開発者の「お勧め」として名が挙げられており、検索すると朝日より多い850件余りもの修正がなされていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まだある。

内閣府、総務省、NHK 職場で勝手にウィキペディア改ざん
2007/8/31
http://www.j-cast.com/2007/08/31010838.html
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
米CIAやFBIが「我田引水」の改ざんをした疑惑は、すでにメディアに報じられた通りだ。その疑惑をあぶりだしたツールの「WikiScanner」に日本語版ができたことで、日本の官庁や企業の内部からのアクセスによる修正や改ざんが浮かび上がってきた。
   WikiScannerは、米国の研究機関メンバーが、ウィキペディアを書き込み、編集した官庁や企業を突き止め、改ざん防止に役立てようと開発した。ウィキペディアの更新履歴からそれらのIPアドレスを調べる作業を、いわば自動化したツールだ。WikiScannerの日本語版プログラムも、ネット上に公開されており、官庁や企業の名前や場所、IPアドレスで更新履歴を検索できる。

中略

総務省からのアクセスでは、「入国管理局」の項目で05年10月19日、外務省や旧厚生省を揶揄するような表現が挿入された。それは、
「日本政府が難民条約に加盟したことを受けて、日本としても難民(当時はインドシナ難民が主)を受入れることとなったが、外務省・厚生省ともに難民政策という政治的で面倒な割に利権が全くない業務を抱えるのを嫌がり、関係省庁が押し付け合った結果、法務省入国管理局が難民認定業務を執り行うこととなった」
といったような文言だ。
   内閣府、総務省いずれのケースも、事実関係の修正を越えた「改ざん」になっている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ついでにここのもちょっとだけ抜粋ね。
CIAやFBI なぜバレたのか ウィキペディアの修正疑惑
2007/8/20
http://www.j-cast.com/2007/08/20010482.html
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

CIAとFBIの編集「疑惑」を報じるロイター電子版

「嘘を嘘で塗り固めているようなもの」
    一方、ウィキペディアを本人が編集するだけでなく、積極的に批判する人物も現われた。元アスキー社長の西和彦さんは、西さん本人に関する記述を大量に削除し、さらに06年11月には本人だと名乗って「この記事は独断と偏見の固まりです」などとする書き込みをした。この書き込み対し、「都合が悪いからといって、恣意的に編集することも(略)中立的観点からの記述とは言えません」などと批判が寄せられ、激しい議論が続いた。西さんは、11月30日にJ-CASTニュースが報じたインタビューの中で「日本のウィキペディアはカット、コピーペーストしているだけ。嘘で嘘を塗り固めているようなものです」と言い切っている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ぬかるみを歩くときは、それなりの注意が必要ですよね。
さて、何を信じて歩きますか?




柿渋の紫

2007-12-20 13:30:57 | ノンジャンル

残りの六尺が染め上がりました。
東京に戻ってきた2日間で何とか仕上げたわぁ~。
ふひぃ

これからチョイと実家に帰ってきます。
で、戻ったら、すぐさまお正月飾りの準備に取りかからなくっちゃだわ。
なんかね、耶蘇教のお祭り気分になんか浸ってられないっす。


ベージュがかった明るいグレーは銀杏で染めた物。
今回初挑戦です。
イチョウって、こんな品の良い色に染まるなんてしらんかったわぁ。
たまたま、「美の壺」って番組で紹介されてたんで試してみたんですけどね。
たぶん鉄媒染だろうと当たりをつけてやってみたら、ビンゴ!って感じでした。
帰ってきて、気分的に余裕があったら、銅媒染とかも試してみようかな。
どんな色になるんかしらん?

写真ではうまく色が出ていませんが、黒紫のは柿渋鉄媒染。
これまたたまらなく良い色合いに仕上がって、嬉しいわぁ。
柿渋で紫系というのは、初夏だったかに染めたとき偶発的に1度だけできたことがあったんですが、今回やっと紫が出せる条件をつかむことができました。
えぇ、柿渋で紫が出せるなんて、何冊も草木染めの本を調べたけど紹介されてなかったんですよ。

前回紹介した柿渋鉄媒染は利休鼠っぽい仕上がりになりました。

さてと、これから新幹線で~す。
んじゃ


冬の初めの絞り染め

2007-12-17 21:39:02 | ノンジャンル




......なにやらアヤシゲですが
湯船の中でケツを出しているわけではありません。
銀杏の葉っぱをネットに小分けして煮出しているところです。
これで灰色が染められるというので、先日さっそく試してみたんです。

が、今ひとつ発色が弱かったので、2番煎じをして出張から帰ったら続きをするつもりで居るんですよ。
そう、灰色になりはしたんですがね、見方によってはボロぞうきん色ってな風にも見えなくもなかったんで、もう一押ししてゴージャスな色合いにしたいなと思ってね。



で、こちらは柿渋を鉄媒染したもの。
黒紫色に発色してなかなか綺麗!
絞りも、新しい絞り方を試してみたら、なかなか良い感じに仕上がったんでご満悦なんですよ。


絞ったままのピンクの布地は柿渋だけで染めた物。
こっちは帰ったらもう何種類かの染液に浸したりして、もっと凝った模様にしてみるつもり。
少し手描きを加えても良いかも。


さっきの柿渋鉄媒染をもうちょっとアップで。
この絞りの方法をもう少し発展させて、次はもっと複雑な模様にしてみようかな。
うぅ~、楽しみ。
早く帰りたぁ~い!



褌事情よもやま

2007-12-12 16:37:48 | ノンジャンル
どっちがより萌えるか、まだ迷っている。
「キルビルふんどしセット」と「ふんどしUSBケーブル」。
う~ん、どっちもどっち。

「キルビルふんどしセット」の方は、まぁ、説明しなくてもだいたい想像は付くと思うのだけれど、一応引用してみるとこんな感じ。

以下抜粋
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
横紐でハイレグ&セクシーにも関わらず、股間に優しい「デザインふんどし」をぜひお試しください。
きっと、貴女は日本のよさを再発見するでしょう。

また「ふんどしだけでは、コーディネートに困る」という声が多く寄せられましたので、今回は同じ生地で腹掛けをおつくりしました。首元までのびた腹掛けは鳶職人の伝統衣装をイメージしたもの。
セットでお楽しみいただくことで、新しい日本を美を発見できるはずです。

なお「キルビルふんどし」の名称の由来は、もちろん映画「KILL BILL」に由来しております。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
台湾台北県汐止市にこれを作ってる会社があるのねぇ......。
詳しくはもう少し後で。

それよりも気になって仕方がないのが、「ふんどしUSBケーブル」。
説明を読んでも要領がさっぱりつかめない。

以下抜粋
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ケーブルが1メートルでは短すぎる」とご不満をお持ちの兄貴には、これは『絆』確認仕様とご説明いたしております。ふんどしUSBケーブルのコネクタはオスとメス。つまり、ふんどしUSBケーブルの着用者2名が「連結」すれば、2メートルのケーブルとして、4人の兄貴が「連結」すれば、4メートルのケーブルとしてご利用いただけます。これぞまさに男の絆!心行くまで連結をお楽しみください(連結の最大長は、USBケーブルの仕様と兄貴たちの根性に準じます)。

なお「ふんどしUSBケーブル」では、ケーブルは洗濯時に取り外せる仕様となっており、またジャックの「オス・メス」を入れ替えることが出来ます。「攻め」はもちろん、時には「受け」としてもご利用・お楽しみいただけます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


詳しく知りたい方は、こちらをクリック
クリスマスプレゼントには最高!
「キルビルふんどしセット」も見ることができますよ。
うひ






ま、それはさておき。

台湾に行って驚いたことがまだまだあったんだけれど、何となくせわしなかったりでアップしそびれてたのだよね。

その一つが帰りの空港で見つけたこれ。



空港の一角に台湾原住民なんたらかんたらコーナーってのがあって、そこで見かけた写真なんだけど。
ほら、六尺姿!
写真は、台湾の蘭嶼(らんゆう)に住む達悟(たお)族で 、これは伝統的なもの。
ひょっとして、六尺のルーツ?なんて思ったんですけどね。

台湾ってね、九州ぐらいの大きさしかないんだけど、日本と違って20部族以上の先住民族が暮らしてるんですね。


先月僕が行ってきたのは、高雄県から最南端の屏東県、そして台東県をまわって高雄へと戻ってきただけなんですが、途中にいくつか史跡やら特徴的な模様の描かれてある建造物なんかを目にしてきたんです。


これに部族の分布図を重ねてみると、意外に沢山の村を通過してきたんだなぁって、後から思う始末。


ここでちょっと補足を。
原住民とか先住民とか話しがややこしいのでね。

以下「風中日記」から抜粋
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「主要11民族」を「先住民族」と呼んでいる。「先住民族」とは「先にやって来て住み着いた人々」という意味だ。「原住民」は「もとから住んでいた人々」を指す。

「主要11民族」を「先住民族」と呼ぶことで、後から来た「漢人」との立場の差は相対的なものになる。「先住民族」と「漢人」の差は「台湾にやって来た時期の先後」に過ぎない。それに対して彼らを「原住民」と呼ぶ場合には、「漢人」は「後からやって来た人々」、「原住民」は「元から住んでいた人々」となり、その差は絶対的なものになる。

台湾の原住民は、自らを「原住民(ユエヌヅウミヌ)」と呼ぶ。そこにはいろいろな思いが込められているのだと思う。この「日記」では、彼らの使っている用語を採用し、彼らのことを「原住民」と呼ぶ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



道理で、見なれない物を目にした訳なのね。


2007年は、台湾原住民の特別な年でもあったらしいのだけれど、現地の人たちの何となく親日的な雰囲気に乗せられてヘラヘラしていた自分が、今さらながらにちょっと恥ずかしい気がする。

なんて言った舌の根も乾かぬうちに、興味はやっぱり下半身方面へと向かう。
この人達が着けてるのって、やっぱ六尺っぽいよねぇ....。
特別な儀式で身につけてるんだから、きっと正装なんだよねぇ?

でも、常用してる人って居るんだろうか?
他ではみんな服を着てるからわかんないんですけどね。


日本統治下の影響で、案外と越中も浸透してるのかも知れません。
ただし、日本語を話す御年輩の層に限られるかも知れませんが。

ちなみに、六尺と越中のTPOの違いってわかります?
こんな記事があったので、ついでに紹介してみましょう。

以下「頑固親父 禿・髭・越中」から抜粋
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
越中褌と六尺褌の大きな違いは、越中褌はあくまで下着である。ところが六尺褌は、下着でもあるが、仕事着としても通用した。越中褌は、すぐ緩むが六尺は緩まない。だから最小限の仕事着として通用した。神輿を担ぐにしても太鼓を打つにしても越中では困るぞ。明治維新に来日して多くの漫画スケッチを遺したビゴーの中になんと六尺褌一丁の男たちの多いことか(岩波文庫にある)。しかし越中褌一丁の画なんかない。当たり前だ。越中褌はあくまで肉体労働しない男たちの下着なのだ。神道の禊は越中ですることが多いが、禊は本来人に見せるものではない。原型は一糸まとわぬ素っ裸でするもんだ。見物人やカメラマンがいるから仕方なく越中をしているだけだ。衆人環視で禊するなら六尺を締めんさい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
へぇ~っ、僕はそんな違いがあるって知りませんでした。

ってことは、なんですかい?
越中フェチは今で言うリーマンフェチにあたり、六尺フェチはおヨゴレ専ってな事になるんかしらん?

ってことは、なんですかい?
蘇民祭(そみんさい)ですっぽんぽんで禊ぎをした人を取り締まるんでなくて、写真を撮りに押しかけた連中ややれ卑猥だなどと騒ぐ連中をこそ取り締まらなければならないって事ですね、当然の話しながら。
ねぇ?
A(^_^;

そう言えば、南端の自然公園へ行く途中に恒春古城って所を通過したんですが、そこでこんな不思議な建物を見かけたんです。


柱と屋根しかないの。
これ、建造中とかではなくて、これで完成してるんですよ。
通訳の人の話では、六尺姿で男どもがこの柱に登る祭りがあるとか何とか。
詳しく聞けなかったんだけど。


それって、日本にも七日堂裸詣りって、よく似たお祭りがありますよねぇ?


南の島伝いに日本に伝わってきたのは、どうやら六尺だけじゃなさそうですねぇ(って、当たり前か)、民族の移動経路を見ればそれは当然すぎる話だからねぇ。
言ってしまえば、多民族国家日本
A(^_^;

時々思うのよね。
2丁目あたりのバーで呑んでたり電車に乗ってたりするときに。
あぁ、あの親爺、バリ島でよく似たのがいたっけなぁ。
あれはロンボク島だ、台湾にも居たなぁ。
あっちは韓国の釜山で見かけたような。
あの衣笠に似た親爺は、ニューギニアから流れてきたのかな?
たまたま日本列島に生まれ育ってニホンゴ話してるけど、何世代も前には海の向こうからやってきたんだねぇってさ。
かくいう僕も、前に書いたことがあるけど、バリ島の山岳部族にそっくりさんがウジャウジャいたし、台湾の山岳民族にもいるらしいし(とあるお店に入ったときに通訳の子が「この人日本人だよ」って言ったら、お店の女の子が「ウッソ~~ッ!」ってもろ驚いてたくらいだからねぇ)南回りで日本に来た口なんだよね、きっと。
でね、こんな連中が、なんの疑いもなく「日本人です」ってなひとくくりで暮らしてるのが、何とも不思議というか居心地悪いというか、嘘っぽいと言うか。
あはは

ま、それはさておき。>また言ってるし
今回の台湾行きでの収穫はまだ他にもあったのだよ。


この帽子の模様をよく見て欲しいのよね。
なんと、アイヌの模様と同じなの。
ツンッと突き出してるトゲ模様は、梅毒から身を守るおまじないだってアイヌのおばちゃんから教わったんだけどさ、まさか同じ模様がこんな南の端にあるとはねぇ。
縄文文化の名残って訳?


でもまぁ、これだけだと他人の空似とか早とちりの可能性もあるよねって思って調べてみたら、他にもムックリと同じ物もあるって言うから、まず間違いないだろうね。
きゃぁ~、多弁のムックリだって、どんな音がするんかしらん?
ほっしぇぇぇ~~っ!
今度行ったら探してこよっと。


これも同じ部族が作った物だと、ショップのおねぇちゃんが身振り手振りで教えてくれたんだけど、ボタンホールの所がヘビの形になってるからたぶん百歩蛇(ひゃっぽだ)をトーテムとしているルカイ族パイワン族が作ってる物なんだと思うんだ。


それにしても、正式にはいまだに日本との国交がないことになってる国との色んな軋轢みたいなのが、何度も通っていると少しずつ見えてくるような気がするねぇ。
と言っても、主に中国に面している西側半分の話だけどさ。

多くの台湾原住民が暮らす東側では、また違った側面が見えてくる。


最後に、彼らの詩を引用してみようかと思う。
その内容は、以前アメリカインディアンの話(彼らはネイティブアメリカンなどとは呼んで欲しくはないって言ってるんだそうだし)やアイヌの人たちの話を書いたときに紹介した詩のどちらにも何だかよく似ていて、色々考えさせられちゃうのよねぇ~。


僕らの名前を返せ
モーナノン

 「生番」から「山地同胞」へと
 僕らの名前は
 台湾の片隅に置きざりにされてきた
 山地から平地へ
 僕らの運命は、ああ、僕らの運命は
 ただ人類学の調査報告書のなかでだけ
 丁重な取りあつかいと同情を受けてきた

 氾濫する強権は
 祖先の栄誉を押し流し
 卑屈の影が
 社会の端で民族の心を浸食している

 僕らの名前は
 身分証の書類のなかに埋もれてきた
 私欲のない人生観は
 工事現場の足場のうえでゆれうごき
 船舶解体工場から炭坑、漁船へとさまよう
 荘厳な神話は
 テレビドラマのありふれた話となった
 伝統的なモラルはまた
 花柳の巷で踏みにじられ
 男らしい気概と純朴な優しさは
 教会の鐘の音とともに静かに消えていく

 僕らにまだなにが残っているのだろう
 平地で落ちぶれさまよう足跡だろうか
 僕らにまだなにが残っているのだろう
 崖っぷちでためらっている勇壮な志だろうか

 もしもある日
 僕らが歴史のなかをさまようのを拒否したら
 どうか真っ先に僕らの神話と伝説を書いてください

 もしもある日
 僕らが自分たちの土地のうえをさまようのをやめたら
 どうか真っ先に僕らの名前と尊厳を返してください

  下村作次郎編訳
  『台湾原住民文学選一 名前を返せ』草風館より


さて、彼らの詩をここまで読んでみて、同じようなマイノリティーの立場からなどと言うことは、はたして僕たちには可能なのだろうかと、ふと思った。
僕たちは、真っ先に書き留められるべき僕らの神話と伝説を持っているんだろうか?