くまえもんのネタ帳2

放置してたのをこちらに引っ越ししてみました。

冬の梢に種を蒔く

2005-12-31 17:13:54 | ノンジャンル
梢に種を蒔く?

「木によりて魚を求む」とか、そう言うのではないのだ。
クリスマス飾りに使ったヤドリギの種を蒔いてみた。
そう言うことなのだよ。
ふふふ


前に紹介したお店のベランダには、ちょうど目の前に手頃なケヤキの枝が伸びてきているのだ。
そこの花壇の手入れをしてあげることを条件に、ケヤキとトウネズミモチの枝に種を蒔かせてもらう事にした。

人の家のベランダでガーデニングが楽しめて、しかも実験まで出来てしまう。
ラッキ~!


まずは、ケヤキの枝に。
ただ、手の届く枝はどれも今ひとつ細くて、ちゃんと育つのかちょっと心配ではある。
オレンジ色の果肉を取り除いて、木の枝になすりつける。
種のまわりのヌルヌルは、空気に触れるとすぐにかたい糸状にかたまった。
これなら大丈夫でしょうね。
たぶん。


せっかくなので、トウネズミモチでも試してみることに。
ヤドリギはケヤキの木に生えてるのはよく見かけるけど、他の木ではどうなのか、何事も実験ね。
たぶん木との相性ってのがあるんだとは思うのだけれど、あえて試してみることにした。


アップで見ると、こんな感じ。
このまま冬越しして、発芽はやっぱり来春になるんだろうか?
興味津々だ。

と言うことで、この続きはまた来年のお楽しみ。
それではみなさん、来年もどうぞよろしく。

調べてみたけど

2005-12-30 18:08:40 | ノンジャンル
先日の台湾の鳥たちを調べてみたんだけれど、やっぱりわからないのも居たのだね。
とりあえずわかった子たちの名前はこんな感じです。


アカモズ
Lanius cristatus モズ科
日本では夏鳥
環境省レッドリストでは準絶滅危惧種


メジロ
Zosterops japonicus メジロ科
沖縄にはリュウキュウメジロって言うのがいるらしいけど、台湾のはただのメジロのようですねぇ。


シロガシラ
Pycnonotus sinensis ヒヨドリ科
日本では南西諸島に分布


この子たちの名前がわからなかったのだよ。
う~ん、こんなにはっきりした特徴があるんで、間違えようもないというか、
一般的な種なんだと思うのだけれど、台湾で買って帰った図鑑に載っていなかったのだ。

台湾の鳥一覧にも、どうも載っていないようだ。
謎です。
誰か知ってたら、教えてくださいね。


Lullaby of Bird Land

2005-12-27 17:55:42 | ノンジャンル

秋になるとツバメは南の国へ旅立つという。
それは子供の頃から聞かされていたお話。
疑うこともなく信じてはいたのだけれど、それは確かな確信があったからではなく、確かめようのない遠い異国のできごとを、ただ何となく夢想していたに過ぎなかった。
春になり、軒先や池の水面の上を流れるように飛び交う彼らの姿を再び目にした時、「あぁ、帰ってきたんだなぁ」とは思うのだけれど、その遙かな旅路の全貌はとうてい想像さえ出来なかった。

それが今、彼らが飛び交う姿をまのあたりにしている。
ここは、台湾の南端にある高尾の郊外。
養殖池の上を元気に飛んでいる彼らの姿を見て、ホントにこんなに遠くにまで飛んできているんだと、改めて納得するのだった。

ただ知識としてだけ知っているのと、こうして言葉の通じない異境に一人佇んで彼らの懐かしい姿を目にするのとでは、比較のしようもない手応えの違いがある。

とはいうものの、彼らの苦労まではわからない。
だって僕は飛行機の中で、月に照らされた遙か下の雲の塊や、漁船の灯り、街の灯なんかを眺めながら、ほんの数時間うたた寝したりして過ごしただけなのだから。

風の強い日、海面すれすれに彼らの翼で海を渡ってきた、あの小さな体のどこにそんな力が隠されているのかなんて、そこまでは実感することは出来ないのだ。

けれど、ひょっとすると、これもまだ彼らの長い旅程のほんの途中なのかも知れない。
さらに気温の下がる1月には、ベトナムあたりまで飛んでいくんだろうか。
それとも島づたいに、さらに南下するんだろうか?




ホテル前の植え込みで、凛々しくポーズをとるモズ。
はたして、日本のモズと同じ種類といえるのか?
鳴き方が何となく違うのは、台湾なまりなのか?



不意に願い事が叶って半日の自由時間を手に入れた僕は、高尾市内にある流れ沿いの公園を散歩した。
こんな街中の一角でも、のんびり歩いているだけで、自然はその秘密を少しずつ打ち明けてくれる。


ホテルを出てすぐの、車もまばらな中央分離帯から聞き慣れない声がする。
木の下まで行っても、声ばかりで姿が見えない。
と、鳥の飛び立つ気配。
それでやっと、どんな鳥なのか頭が理解する。
で、そう言う目でもう一度探すと、居る居る、黒くて緑色の光沢を持った羽の、ムクドリくらいの大きさの鳥たち。
葉末でじっとしていると、木々の緑にすっかりとけ込んでしまう。
連中もその保護色の効果には相当の自信を持っているらしく、目と目があってもじっと知らん顔をしている。
が、カメラをかまえるとさすがに不安になるらしく、いっせいに飛び立つ。


小さな群れになっている小枝を見つけた。
ここはどうやら、彼らの人気のポイントらしい。
飛び立っても、少しするとまたここに戻ってくる。
よく見ると違う色の鳥も混じっている。


クスノキによく似た街路樹の黒い実をついばんでいる。


どちらも真っ赤な目だし、こうして一緒にいるのだから、オスとメスなのだろうね。
茶色の方がメスなのかな。


木の下で食事をしていた一群れが飛び立ったあとを探してみると、黒い実と種がいっぱい落ちていた。
葉っぱは、クスノキとヤブニッケイとの中間のような形。


ランチの前の一時を、もう少し流れ沿いの散歩に費やしてみよう。


と、また、鳥たちのささやきあう声が聞こえてくる。
見上げると、メジロそっくりな鳥が小さな群れをなしている。
でも、やっぱり鳴き声は日本のメジロとは違うのだね。
どことなく似たさえずりなのだけれど、はっきりと違う鳴き方。
そしてやっぱり思うのだ、あぁ、ここは遠い異国の空の下なんだとね。


散歩道の途中には、小さな野外ステージも着いている、こんな素敵なオープンスペースもある。
ちょっとした食事も出来るようだ。


洒落たラタンの椅子に座ろうかと思ったら、常連さんらしい先客が居た。
時々仲間に呼びかけている。


と、椅子の下をのぞくと、別の常連さんがお食事中だった。
ここは野鳥たちにも人気のスポットだったらしい。

「やぁ、じゃましたね。」
僕は小鳥に話しかけて、そこを離れた。
まわりで休んでいる人たちにも、日本語は通じていない。
だから、気兼ねする必要もないのだ。

ぼくは、ふと「ニューヨークのため息」とよばれたヘレンメリルのLullaby of Bird Landを思い出して、鼻歌混じりにホテルへとあるきはじめた。
無事に日本に帰ったら、しんと冷えた部屋でこの曲を聴くことにしよう。
冬の夜、一人で眠るのに、彼女の軟らかな声に包まれるのは、なかなかいいものなのだ。


Real Japan !

2005-12-26 18:07:35 | ノンジャンル
いわゆるガイジンが日本文化に触れて叫ぶ言葉とされているものの一つに、
以下のような慣用句があげられると思う。

「Oh! Real Japan!」

海外からの旅行客に、この言葉を言わせることの出来る日本人は意外と少ないように思う。
なぜ?
なぜって言われてもねぇ、今の日本は「メリクリ」だし「あけおめ」なので、海外からのお客様が思い描いているような日本の姿がどんなものなのか、僕たちも簡単にはイメージできなくなっている。
昔、とある鉄道の宣伝に「エキゾチック・ジャパン」とか言うのがあったけど、
あれは比喩や例えではなくって、実際僕たちはこの国にとってすでに異邦人でしかないのだよね。

ガイジンのほが日本のことクワシいヨ。


その昔、あるカナダ人に、「チャンコという漢字書けますか?ニホンジンだからシテマスヨネ?」などとバカにされたものだ。
悔しいことに、そやつはキチンと書いて見せたのだ。
やなやつ。

日本の文化、それはどんなものか?
例えば、米米クラブのFUNK FUJIYAMAを参考にしてみよう。

エービバディサムライ スシゲイシャ!
ビューティホーフジヤマ ハッハッハ!
コンニチワサヨナラ コレイクラ!
カミカゼハラキリ ハッハッハ!

スシとビューティホーフジヤマなら何とかなりそうだ。
ビンボ~人の強い味方回転寿司と都庁の展望台がある。
ゲイシャとかカミカゼハラキリはどんな物なのか、まだ食べたことが無いのでよくわからない。
わたし、ニホンニキテ51年なるけど、ソナモンみたことないね。
きと、おいしくないのことよ。


それでも、僕も何度かはこの「Oh! Real Japan!」を叫ばせたことがある。
自慢のウタマロを使えばいいのだ>うそ

それにしても、「カミカゼハラキリ ハッハッハ! 」とはねぇ。
大好きなラベルのミュージカル?の「子供と呪文」からぱくったのかと思いましたよ。
その中に、かわいいChina of China(中国陶器)のティーカップが、
♪キャフキャザ ハラキリ セッスー ハヤカワ ホーホーホー
なんてまくし立てる場面があるんだけど(もちろんデタラメの中国語?のつもりらしい)。
海外から見れば、日本も韓国も中国もごちゃ混ぜなのよね。
連中からすれば、み~んな黄色いサルなのかも知れないなんてちょっと思ったりもしてね。

前置きが長くなった。
なんて事ない話しなのだ。
地下鉄で、すぐ横に座った鷲鼻のガイジン女が読んでいた物を見て、ちょっとビックリしただけの話し。
それを見て色々と連想が止まらなくなっちゃったのよ。
これ、何読んでたと思います。
パツキンの縦ロールが見えるかしら?
彼女が座ってパカッと開いたページにはお蝶婦人が!
あの、エ~スを狙いなさいませってな漫画を読んでたのよ。

Real Japan!
ま、負けたわっっ!
白状すると、いまだに読んだことがないのだ。
ニホンジンとしての教養に欠けてるかしら。

ふぅ。
台湾から帰ったというのに、急ぎの仕事に追い立てられて、メリクリどころじゃござんせんでしたわ。
んもう、気分は「ヤチマイナ!」ってな感じでした。

  *****************

実はねさっき、
♪キャフキャザ ハラキリ セッスー ハヤカワ ホーホーホー

この下りに出てくる「セッスー ハヤカワ」について調べてみたのよ。
途中で寝ちゃったんだけどさ。
「セッスー ハヤカワ」は「雪州 早川」なんだけど、僕はこの雪舟をてっきりあの日本画の人を指してるんだと思いこんでたんだよね。
んじゃ、早川は?と思って「雪州 早川」で検索してみたのだよ。
そしたら、こんなのがでてきた。

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早川雪州
1908年渡米、シカゴ大学に入学。インス、デミルといった製作者・監督に重用され、1915年『チート』で地位を確立した。しかし、世界初のアイドル系映画スターだということは日本ではあまり知られていない。ルドルフ・ヴァレンチノやハンフリー・ボガードが彼に憧れて映画界入りしたといわれているほどである。

中略

『戦場に架ける橋』(彼はオスカーノミネート)が最も一般に知られている作品。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ひょえ~っ、そんな日本人が居たんだ?
『子供と呪文』を調べてみたら1925年が初演だって言うんだから、「セッスー ハヤカワ」は、彼のことなんだと考えた方が良さそうだねぇ。
あたしって、ホントに物知らず。
やぁ~ねぇ~.........

ってことは何かえ?
♪キャフキャザ ハラキリ セッスー ハヤカワ ホーホーホー
の下りは、まるまる日本語って事になるんかい?
あんまりでないかい?
それを中国陶器のティーカップがまくし立てるんだから、やっぱり極東の黄色いサルでくくられちゃってるんだねぇ。

まぁねぇ、プッチーニの「トゥーランドット」でさえ、中国ともどこともつかぬ、怪しげな国の設定だし。
まぁ、あの話しはそれで良いんだけどさ。
あそこで出てくる役人の名前が「ピン、パン、ポン」の3人だとか、適当すぎる名前の付け方だし。
い~かげん~!
とか思ってみると、「蝶々さん」なんかは実際のモデルの人物ってのが長崎にいて、意外に詳しく取材されてたりするあたり、オペラの脚本書く人もてきと~な人からきちんと調べ上げてる人まで、色々なんだなぁなんて思ったのだ。
もっとも、「子供と呪文」も「トゥーランドット」も、ファンタジーなんだから、変にどこと特定できない方が良いんだし、僕の方がイチャモンなわけよね。
「ピン、パン、ポン」の3人だって、そんな名前だから返って良い訳なんだしね。そう、明らかに脱力を狙ってるし、ちゃんと効果を上げてるのだ。
やれやれ。
あさはかなあたし.....