いわゆるガイジンが日本文化に触れて叫ぶ言葉とされているものの一つに、
以下のような慣用句があげられると思う。
「Oh! Real Japan!」
海外からの旅行客に、この言葉を言わせることの出来る日本人は意外と少ないように思う。
なぜ?
なぜって言われてもねぇ、今の日本は「メリクリ」だし「あけおめ」なので、海外からのお客様が思い描いているような日本の姿がどんなものなのか、僕たちも簡単にはイメージできなくなっている。
昔、とある鉄道の宣伝に「エキゾチック・ジャパン」とか言うのがあったけど、
あれは比喩や例えではなくって、実際僕たちはこの国にとってすでに異邦人でしかないのだよね。
ガイジンのほが日本のことクワシいヨ。
その昔、あるカナダ人に、「チャンコという漢字書けますか?ニホンジンだからシテマスヨネ?」などとバカにされたものだ。
悔しいことに、そやつはキチンと書いて見せたのだ。
やなやつ。
日本の文化、それはどんなものか?
例えば、米米クラブのFUNK FUJIYAMAを参考にしてみよう。
エービバディサムライ スシゲイシャ!
ビューティホーフジヤマ ハッハッハ!
コンニチワサヨナラ コレイクラ!
カミカゼハラキリ ハッハッハ!
スシとビューティホーフジヤマなら何とかなりそうだ。
ビンボ~人の強い味方回転寿司と都庁の展望台がある。
ゲイシャとかカミカゼハラキリはどんな物なのか、まだ食べたことが無いのでよくわからない。
わたし、ニホンニキテ51年なるけど、ソナモンみたことないね。
きと、おいしくないのことよ。
それでも、僕も何度かはこの「Oh! Real Japan!」を叫ばせたことがある。
自慢の
ウタマロを使えばいいのだ>うそ
それにしても、「カミカゼハラキリ ハッハッハ! 」とはねぇ。
大好きなラベルのミュージカル?の「
子供と呪文」からぱくったのかと思いましたよ。
その中に、かわいいChina of China(中国陶器)のティーカップが、
♪キャフキャザ ハラキリ セッスー ハヤカワ ホーホーホー
なんてまくし立てる場面があるんだけど(もちろんデタラメの中国語?のつもりらしい)。
海外から見れば、日本も韓国も中国もごちゃ混ぜなのよね。
連中からすれば、み~んな黄色いサルなのかも知れないなんてちょっと思ったりもしてね。
前置きが長くなった。
なんて事ない話しなのだ。
地下鉄で、すぐ横に座った鷲鼻のガイジン女が読んでいた物を見て、ちょっとビックリしただけの話し。
それを見て色々と連想が止まらなくなっちゃったのよ。
これ、何読んでたと思います。
パツキンの縦ロールが見えるかしら?
彼女が座ってパカッと開いたページにはお蝶婦人が!
あの、エ~スを狙いなさいませってな漫画を読んでたのよ。
Real Japan!
ま、負けたわっっ!
白状すると、いまだに読んだことがないのだ。
ニホンジンとしての教養に欠けてるかしら。
ふぅ。
台湾から帰ったというのに、急ぎの仕事に追い立てられて、メリクリどころじゃござんせんでしたわ。
んもう、気分は「ヤチマイナ!」ってな感じでした。
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実はねさっき、
♪キャフキャザ ハラキリ セッスー ハヤカワ ホーホーホー
この下りに出てくる「セッスー ハヤカワ」について調べてみたのよ。
途中で寝ちゃったんだけどさ。
「セッスー ハヤカワ」は「雪州 早川」なんだけど、僕はこの雪舟をてっきりあの日本画の人を指してるんだと思いこんでたんだよね。
んじゃ、早川は?と思って「雪州 早川」で検索してみたのだよ。
そしたら、こんなのがでてきた。
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早川雪州
1908年渡米、シカゴ大学に入学。インス、デミルといった製作者・監督に重用され、1915年『チート』で地位を確立した。しかし、世界初のアイドル系映画スターだということは日本ではあまり知られていない。ルドルフ・ヴァレンチノやハンフリー・ボガードが彼に憧れて映画界入りしたといわれているほどである。
中略
『戦場に架ける橋』(彼はオスカーノミネート)が最も一般に知られている作品。
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ひょえ~っ、そんな日本人が居たんだ?
『子供と呪文』を調べてみたら1925年が初演だって言うんだから、「セッスー ハヤカワ」は、彼のことなんだと考えた方が良さそうだねぇ。
あたしって、ホントに物知らず。
やぁ~ねぇ~.........
ってことは何かえ?
♪キャフキャザ ハラキリ セッスー ハヤカワ ホーホーホー
の下りは、まるまる日本語って事になるんかい?
あんまりでないかい?
それを中国陶器のティーカップがまくし立てるんだから、やっぱり極東の黄色いサルでくくられちゃってるんだねぇ。
まぁねぇ、プッチーニの「トゥーランドット」でさえ、中国ともどこともつかぬ、怪しげな国の設定だし。
まぁ、あの話しはそれで良いんだけどさ。
あそこで出てくる役人の名前が「ピン、パン、ポン」の3人だとか、適当すぎる名前の付け方だし。
い~かげん~!
とか思ってみると、「蝶々さん」なんかは実際のモデルの人物ってのが長崎にいて、意外に詳しく取材されてたりするあたり、オペラの脚本書く人もてきと~な人からきちんと調べ上げてる人まで、色々なんだなぁなんて思ったのだ。
もっとも、「子供と呪文」も「トゥーランドット」も、ファンタジーなんだから、変にどこと特定できない方が良いんだし、僕の方がイチャモンなわけよね。
「ピン、パン、ポン」の3人だって、そんな名前だから返って良い訳なんだしね。そう、明らかに脱力を狙ってるし、ちゃんと効果を上げてるのだ。
やれやれ。
あさはかなあたし.....