今年もタブトゥーラを聞きに行ってきた。
と言っても、今回は無料コンサートだけど。
ま、言わなくてもわかってると思うけど、コンサートはお値段じゃないからねぇ。
タブトゥーラって何?ってひとの方が多いだろうから一応コンサートの案内から抜粋すると、
「古今東西の響きが溶け合う、変幻自在の古楽器バンド」だそうだ。
メンバーはいつもの
つのだたかし(ウード、ラウタ、ビウエラ)田崎瑞博(フィドル)江崎浩司(リコーダー、ショーム)近藤郁夫(パーカッション、ダルシマー)山崎まさし(ビウエラ)。
ちなみに、主催者のつのだたかしは、漫画家のつのだじろう(代表作「うしろの百太郎」「恐怖新聞」など)や歌手のつのだ☆ひろ(代表作「メリー・ジェーン」など)と兄弟なんだってね。
もう23年目の活動になるそうだ。
あ~、もうそんなに経つのねぇ。
当時、YMOの曲とルネッサンスの音楽を古楽器でやったアルバムとか、大好きだったなぁ。
いや、あのアルバムはダンスリーの方だったか。A(^_^;
年をとるわけだよねぇ、あれからもう23年も経つのね。
あ、考えてみたら、僕の2丁目歴と同じじゃん。
年をとるわけだよねぇ。
それはさておき、曲目はこんな感じ。
タルタリア
トロキルス
夜の蟹
風の岡
新しい自転車
夜来る人
ごわごわ
レセルカーダ
とまぁ、オリジナル曲が並んで、最後だけ16世紀スペインの曲。
変拍子の効果的な曲が多くて、聞いていると体がむずむずしてくる。
6拍子なんだけど、はじめの3拍が6/8で後半が3/4で、ここぞと言うところに4/4が割り込んでくるとか、ガムランのリズム体系を旨く取り入れたようなのとか、ワケワカなのが気持ちいい。
そう言えば、アンビエントハウスなんてのも好きだったなぁ。あれって、リズム的には、究極のワケワカじゃなぁい?
A(^_^;
僕の体を流れている一体どの民族の血だか知らないけれど、そう言う錯綜したリズムを聴くと、体が異様に反応してきて手足が裏拍で動き出す、ドキドキうきうきしてくる。
だいたいからして、僕の初めての海外旅行がケニアだったあたりも、そう言う血が錯雑としたリズムの王国へと駆り立てたからなのだった。
ケニアの国立公園内にあったナイトクラブで、クロスリズムぐじゃぐじゃの、おっそろしくノリの良い曲で踊り狂った記憶がよみがえってくる。
腰で4拍子をとりながら、膝では2拍3連譜を、両手は3連譜を、肘が8分音符をと言うけったいな動きで踊ってたら、バンドのメンバーに「おまえ、ミュージシャンだろう?」って、聞かれちゃったり。
あのころは、若かったわよねぇ。
今じゃ、ベビーダンスがやっとだわさ。
とほほ.........
笑ったのが「夜の蟹」。
タイトルを訳すとナイトクラブだそうな。
「海からはい出してきた蟹たちが、夜な夜なナイトクラブで酒をあおり、明け方へろへろになって海に帰っていく」ってな解説をしてくれましたがね、最後の方はもう宴会芸のオンパレード。
リコーダーで救急車のサイレントとかやってるし、フィドルは多調性になってるし。
妖しげな足取りで階段を下りてきて僕の鼻面あたりでキコキコとフィドルをかき鳴らす、リュートをかきむしる。
笑い転げちまいやした。
いつものことなんだけど、「ごわごわ」あたりからお客にいじりが入り始めて「参加型ですから」とか言って合いの手の手拍子をさせられる。
で、だんだんのせておいて「レセルカーダ」では、「これ、スペインのカチャーシーみたいなもんですから、わかりますよね?一層激しく参加型の曲ですから、最前列の人とか特にご協力願いますね。」なんて、結局踊らされてしまう。
仕方がないから踊らされてきましたよ、裏拍の手拍子とってね。w