くまえもんのネタ帳2

放置してたのをこちらに引っ越ししてみました。

朝からベットリと....

2006-07-31 17:12:39 | ノンジャンル
「あぁっ!」
その瞬間、思わず声を漏らしてしまった。
とっさに顔をそむけたおかげで、目には入らなかったけれど、もし入ってたらきっとすごくしみただろうなぁ。
しっかりと握っていたつもりだったのに、スルリと手を抜けて、したたかにしぶきを上げたのだ。

おびただしい量の白濁したそれは、僕の胸から腹にかけてまとわりついている。
おかげで、口の中にはほとんど入らなかった。
「くそっ!」

体にぶちまけられたあまりの量に、眠気もすっかり覚めてしまった。
部屋には臭いが立ちこめている。
どろりとした塊がゆっくりと体をつたって、したたり落ちていく。
あたりをこれ以上汚さないように注意を払いながら、僕は体をゆっくりと動かし、ティッシュで拭き取り始めた。
.....げ、こっちにも飛んでる。
ビックリする飛距離だったが、ちっとも嬉しくない。
あぁ、もう、こんなに......。

ノロノロと立ち上がって、僕はシャワーを浴びた。
....でも、心なしか、お肌に張りが出たような。>おばか
スッキリして部屋に戻ったものの、何だかもうどうでも良い気分。
これからが良いところだったのに、すっかり気持ちがさめてしまった。

.....まぁ、いいや。
僕は散らかったティッシュをけだるい気分で拾い集め、床に落ちているその白い液体の残りをそっと戻した。






冷蔵庫の中に。
なんかさぁ、この頃ホントに凡ミスが多くて嫌になるのよね。
しっかり持ってたつもりなんだけど、ヨーグルトのパックを落としちゃったんだよね。
ドンッ!って床に落ちた反動で、こんなにしぶきを浴びちゃったのだ。



きょうは浴衣の日

2006-07-29 19:32:55 | ノンジャンル
34店舗参加ですってね。
そう言えば、「無らい」さんは、かれこれ10年以上前からこの隅田川花火大会の日にあわせて「浴衣の日」ってのをやってるんだよねぇ。
ってことは、合計35店舗。
何かわくわくするけど、巡回し切れませんね。
貴男なら、手始めにどこに行きます?




さて、先日染めた六尺。
テーマは、「飯場犬」。
ハードなおよごれプレーのイメージです。
茶色い斑点のところをケツの割れ目に合わせて締めてみたり、淡い茶色のシミ部分を前ミツに持ってくると雰囲気が出ます。
疑似介護プレーに使用するのもまた良し。


柿渋を駆使して、現場のペイントヨゴレ風に染めてみました。>凝りすぎ?
ま、冗談はさておき。


越中にするならやっぱ、こっちの繊細な絞り染めの方が良いでしょうね。
これは、前に「くまえもんのネタ帳」で紹介したやつですけど。
このシリーズも、ひろげてみるとかなり印象が違うんですよ。
そう、これも、リバーシブル六尺になってるの。裏表じゃなくて、どっちの端から締めるかで、前ミツに来る模様が変わるようにデザインしてるんです。

越中は、親爺が愛用してたんで、結構馴染みはあるんですよね。
夏の宵、良く親爺ははみキンしてたっけねぇ。
最も僕はずっとトランクスというか猿股だったんで、越中は見てるだけだったんです。でもね、ひょんなきっかけで僕は1本だけ持ってるんですよ、ほとんど締めたりはしないけど。

父が亡くなってから何年か経って、お袋が父の衣類を整理し終わる頃、たまたま実家に帰って手伝っているときに、何を思ったのか母が僕の目の前に細長く巻かれた布切れを差し出した。
「おまえ、これ、持って帰るかい?」
「え?なんで?」
「お父さんに作っといたんだけど、この1本だけは使ってないのよ。他は捨てちゃったんだけど、おまえ、使わない?」
 ....えっ?何言ってるの?アタシにくれるんなら、同じ晒しでも犬印の帯じゃないのかしら(これ、若い子じゃわかんないネタよね) ??.....
何を言い出すのかと、かなりドギマギしたけど、そこはほれ、平静を装って、
「.....ん~、そうだねぇ、これも何かの供養だろうから、じゃぁ、もらって帰ろうかな。」
というわけで、晒しの越中を1本だけ持ってるのだ。


もちろん普段は締めない、浴衣の日とかに締めていくぐらい。
でもね、これはまた結構良い小道具になるのよ。
バーで呑んでてね、若い子がちょっと興味を示してるかなって思ったら、
「今日ねぇ、父の形見の越中を締めてきてるんだよ。」
なんて、さりげなく話すのだ。
「これも何かの供養かと思ってねぇ.....」
たいていは興味を示して身を乗り出してくる。
「ほらっ!」
「わぁ~、なんかやらしいですねぇ」
「そうだね、越中の良いところは、上からさわっても感触がよくわかるし、気が向いたら直接中身をさわるのも簡単だからねぇ...さわってみる?」
「え?良いんですか?」

.......一部映像が乱れている地域があります。しばらくそのままでお待ちください。......

何の供養だか。
親不孝者のア・タ・シ。


やっとできた!

2006-07-28 11:37:02 | ノンジャンル
先日の鍋物?の続きです。
そう、まだやってたんですよ。
結構時間と手間がかかるのよ。


あれから洗濯機で洗ったのを干して、1日日に晒してから、もう少し手を加えてみることにしたんです。
鉄ミョウバンの液を、こうやってハブラシでトントントンとたたきつけていきます。
滲みの偶然性が面白いかなと思ってね。
薄茶色の鉄ミョウバン液をつけると、みるみる色が変わっていく。


発色の頃合いを見て、またまたお洗濯。
で、仕上げにアイロンを掛けます。
熱処理することで、反応が早まって色がはっきりするんだよ。



色々遊んでみました。
これを1週間ほど日光で晒すと、だんだんと色が濃くなっていって、だいたい2~3週間ぐらいで仕上がりです。

六尺は、ひろげた状態よりも、締め込んだときの表情のおもしろさの方が大事なんだよね。
上下逆さまに締めると違った模様が前ミツに出るようにデザインしてるんですよ。
リバーシブル六尺。
バリリバ六尺の方が良いかしらん?>ぼかっ!

今回は、この六尺を仕上げるまでに何回お洗濯したかしらん?
前処理で2回、最初の染めの後で3回め、媒染して4回目、重ね染めして5回目、またまた媒染で6回目、手書きのあとで7回目。
ふぅ。

そういえば、ここの草木染めのサイトでこんな事を書いていたねぇ。
ちょっと抜粋。

***********
染という字は 水+九+木 という構成になっているのは 多分、九回水に漬けなさいということなのかも?
キチンとした手順でやれば、最低九手間かかります。
今回も 1洗→2下染→3洗→4染→5洗→6媒染→7洗→8染め→9洗で、丁度九回になります。
アカネやムラサキなどになるとこの手間をさらに4回から10回位繰り返し行います。
***********

草木染めは手間がかかるけど、布切れ一枚に何度も手を掛けて育てていく感じが面白くってねぇ。
これが化学染料だと、何とも味気ない。
洗濯機の中に染液を入れて、そのまま洗った後、水洗いしておしまい。
何の発見も、驚きも、ミステリアスな出来事もありゃしない。
しかしまぁ、草木染めってのは前から興味があったけど、ここまではまるとは思わなかったねぇ。
いや、おもしろい。

煮物とか鍋物とか

2006-07-26 16:50:11 | ノンジャンル
この季節、シェスタでもしないとぶっ倒れそうになりますよね。
36度とか言っても、スペインとは訳が違う。
空中湿度はベトナムなみと来てるんだから。
昼下がりに野外での仕事なんて時、あともうちょっと、なんて頑張ったりすると命取りにもなりかねません。
血液が沸騰しそうな今日この頃、皆様、どうかご自愛くださいますよう。


ところで、この頃、煮物とか鍋物とかにはまってるんです。
クーラーかけて換気扇回して、ガンガン火をたいてってほどでもないですけど、自宅では裸族の僕でもさすがに暑いです。

え?
何を煮てるのかって?
晒しと洗濯ばさみをヨモギの汁で煮ているところです。
食物繊維は晒しで、食欲増進のためにちょっとスパイシーな洗濯ばさみを(舌とかほっぺの内側をうっかり挟んじゃったときの快感は、きっと貴男を病みつきにするはず)、そして、血中コレステロールを驚異的に下げてくれるヨモギ(これはホント)、これで夏バテ解消もばっちしさ!>ぼかっ!


これ、30分煮込んでから3時間放置したもの。
なんかさぁ、こんな風にグルグル巻にして壊死寸前みたいな格好に見えたりもするんですけど。

作業の途中なんで、これから順次アップしていきます。

さて、続きです。



ミョウバンで媒染(発色させる作業工程)してみたけど、う~ん今一。
鉄ミョウバンでやった方が良かったかも。
染液を作ってから3週間ぐらい経ってるからどうなるかなぁって思ってたんだけど、やっぱりヨモギは新しい染液を使った方が良いのかぁ。
桜なんかだと、少なくとも3日は寝かせないと良い色が出ないんだけどね。


しばらく様子を見てたんだけど、どうにも華やかさに欠ける発色だったんで、薄い柿渋をのせてみました。
流水で洗いながら洗濯ばさみを外していきます。
おおっ、なかなか良い感じ。


むふふ、なかなか良い出来じゃん。

続きはまた後で。

熱視線

2006-07-24 21:10:30 | ノンジャンル


なんで夏になると怪談が取り上げられるんでしょうかねぇ?
全身鳥肌が立って、冷や汗ぐっしょりになるような体験を実際にしたからといって、ホントの所はちっとも涼しくなんかなりゃしないのにさ。

甥っ子が帰国してきてたんで、どこに行きたい?なんて話しになったんだけど、靖国神社はやめようよってな話しになったんだよね。
甥っ子は、かなり本気で行ってみたかったみたいなんだけど、僕の苦手スポットの中ではかな~りランクが上に位置づけられる場所なんで、パスさせてもらったのだ。

なんで苦手なのかって言うとね、こんな体験をしたことがあるのだ。
その昔、知り合いがお茶会を開くというのでお呼ばれして、のこのこ出かけて行ったときのことなんだけど。
あの大鳥居をくぐってすぐ、右側のどこかから誰かがじ~っと見ているような感じとでも言えば良いのかな、いや、もっと執拗な凝視されているような感じがしたんだよ。
その時の感じというのは、何とも言い表しにくいんだけど、ものすごく変わった未知の感覚だったんだ。
気分的には、ダムの上から身を乗り出して遙か下の方をのぞき込んでいるような、恐怖まであとほんの半歩って感じの緊迫感とでも言えばいいのかな。
巨大な目で執拗に狙われている感じ。

それまで僕が行ったことのある神社では、気持ちが安らぐか何も感じないかのどっちかだったんで、その異様さにたじろいだのだった。
だけど、もうすぐお茶会が始まってしまう。
友達といっしょだったんで、何か感じるか聞いてみたけど、何にも感じないって言われて、ものすごく気になったけど、とにかくそこを立ち去ったのだった。

お茶会が終わって帰るとき、やっぱりそのあたりに来ると異様な感覚に襲われた。

こんどは鳥居から外に向かって左側から。
つまり、さっきと同じ方角から、その執拗な視線のような気配を感じる。
で、よせばいいのに僕はその妙な感覚の源を確かめようと思ったのだ。

<好奇心は猫を殺す>
 ..........。

鳥居の前を折れて、進んでいく。
向こうに何か立っていた。
近づいてみると、それは慰霊碑だった。
でも、そこからは何の気配もこなかった。
どこからだ?
と、そのさらに向こうに、何か低めの塀のような物があるのを見つけた。
気配は、どうやらそっちから来るようだ。
歩いていくと、高さ1mぐらいの波打つ塀のような構造物の下の方に、小さな丸窓のような穴があいている。
どうもそのあたりから、異様な視線のような気配が。

吸い寄せられるように、その窪みの所まで歩いていってギョッとして立ち止まった。
そこには石ころが据えられていた。
そこから、僕の眼球を突き抜けて後頭部にまで達するような何かが押し寄せてくる。
と、その石の下になにやら札がある。
顔を近づけてみると、「レイテ島」と書いてあった。
その横の石の下には「ガタルカナル島」、「サイパン島」と続いていく。

.......石に憑くって言うのは本当なんだ。
そんなことを考えながら、ゆっくりそこを立ち去った。