くまえもんのネタ帳2

放置してたのをこちらに引っ越ししてみました。

廈門(アモイ)花博だって

2007-10-30 12:02:10 | ノンジャンル

台湾高雄の仕事を手伝ってくれている業者から、中国の廈門(アモイ)花博の写真が送られてきました。
一緒に見に行かないかって誘われてたんですけどね。


日本の花博は、大阪の花博だけが面白かったってな印象が強くてねぇ。
その後の浜松花博は最悪って印象で懲りてしまってるんで、行くのは遠慮してしまいました。





いわゆる中国の古い庭園と違って、花の種類が多めに仕込まれてる分、親しみやすくなってる印象ですねぇ。
今風の中国の庭って、どんなノリなのかちょっと興味はありますが.....。



この1枚だけは、異様に汚いというか、水路を塞ぐホテイアオイや野放図に茂った岸辺の草で、どうやらビオトープだと言うことがわかるかと思います。
中国でも、生物に優しいと言うことと雑然と汚い仕上がりと言うことが混同されているようです。


そんなこんなで、中国行きを断ってしまったんですが(これこそ日本のガーデニングショーの弊害?)、予想通りの花べったり庭園ですね。
でも、そこはホレ、異国情緒が勝っていて、それはそれでとても魅力的に仕上がってます。
う~ん、その辺も予想はしてたんだけど、やっぱり行けば良かったかなぁ..... 微妙。


あからさまに言ってしまえば、中央分離帯とか駅前の公共花壇なんかは台湾でも日本でも違いはありませんね。
サルビアのどまっ赤、マリーゴールドのどぎついオレンジ、ゼラニウムの蛍光色、ベゴニアのテラテラと下品な葉っぱ。

これがベターっと地面に貼り付いてる様は、東京でも長野でも台湾でも全く同じ。
高雄市内を車で移動してると日本に戻ったのかと錯覚しますし、長野県の佐久平を移動してると中国情緒が満喫できたりします。

考えてみれば、日本人とか言ってみても、高々数千年前に大陸から渡ってきた弥生文化というか新モンゴロイドの感性が基本になってるんですから、そう言う側面では美意識の違いなんて発達してこなかったのかも知れません。

新モンゴロイド・グローバルスタンダードなデザインコンセプトと言っても良いのかも。
無駄な?オリジナリティーや地域性を一切感じさせない規格品(ただの無個性)ですね。
横並び体質花壇と言っても良いかもしれません。

あ、中国の花博のことではないですよ。
あくまでも、公共花壇の話しです。

この辺で、やめにしておきましょう。
大人げないですよね。
A(^_^;


廈門(アモイ)花博の詳しい様子はここここここで見られます。


台湾散歩 昆虫編

2007-10-28 15:45:59 | ノンジャンル

台湾の最南端部、墾丁(ケンティン)国家公園のなかにある南仁 (ナンレン) 山生態保護区 自然散策コースに行ってきました。

ここは台湾にわずかしかない低海抜熱帯雨林で、原生維管束植物は1238種にものぼり、台湾地区の維管束植物の約三割を占めるそうです
植物相が複雑なので、さまざまな野生動物が生息しており、哺乳類が約15種、鳥類が約310種、爬虫類と両棲類が約59種、淡水魚類が約21種、蝶が約216種、及びおびただしい種類の昆虫がいるんだそうです。

今回歩いてみて感じたのは、動植物ともに日本との共通性が意外に多いという点でした。
まぁ、確かに氷河期の頃はこのあたりとも陸続きだったんでしょうから、当然と言えば当然なんですがね、まさかこんな最南端でもとは思っても見ませんでした。


なんていきなり言われても、台湾のどの辺なのかイメージが湧かないでしょうから、赤い印をつけてみました。
で、台湾のだいたいの大きさは、まぁ、九州ぐらいって思えばそんなに違ってない感じでしょうかね。





森林の中を抜けていく小道沿いにできたギャップ(小さな日だまりの草地)が、チョウチョたちのたまり場になって居るんです。

日本だったら、獣道とか、どんどん入って行っちゃうんだけど、ドクヘビがイッパイ居るエリアだから大人しく散策路だけ歩いてました。
「ヘビは約26類、たとえば、ヒャッポダ、アオハブ、タイワンハブ、アマガサヘビ、インドゴブラ、ワモンアカヘビ、過山刀など。前の五つは毒蛇で、その中ではタイワンハブが石灰岩洞窟に出没し、アオハブは多くが森林や灌木帯の樹林を攀じ登っています。」なんて紹介されてたら、やっぱさすがにね。


クリックすると大きくなります。

それにしてもチョウの密度はものすごく、花の香りに釣られて見上げると、こんな風にチョウがどっさり群がってたりするんですよ。
オオゴマダラやタイワンアサギマダラなんかの姿が見えすか?
この木は高さ15mぐらいかな。枝先の感じではウコギ科のフカノキの仲間のようでした。
九州とほぼ同じ大きさの島に約380種もの蝶がいる台湾は、蝶の宝庫と言われているってのも納得。
日本の蝶は約230種ですから、同一面積当たりの種類と個体数、つまり生息密度はおそらく世界一と言われるのも当然でしょうねぇ。


もちろん蝶の他にも、たぶん森林性かなって思われるトンボたちにも出会いました。


が、前回の台湾行きの時に大あわてで高雄で探して買ってきた昆虫図鑑が「昆虫の世界」ってなタイトルだと思ったら「世界の昆虫」だったので、台湾の虫事情がさっぱりつかめないまま今回の訪問となってしまったのでした。
アホよねぇ。
なので、これから登場する虫たちの名前は、もうしばらく不明のままでアップすることになってしまいました。


この子なんか、もう去年から何度も写真に撮ってるんだけど、ネットじゃなかなか正体がわからなくってねぇ。


もちろん、日本に似たのがいるとそれっぽい名前で検索してみて何とか見つけられたりするんだけど、例えばこの子は日本のルリボシカミキリに似てるからって検索してみても、意外に見つからなかったりする。


こっちは200年7月24日に長野県松本市にあるアルプス公園で撮ったルリボシカミキリ。
台湾で見つけた方は、翅の一番下の方にある黒い斑点の中に青い点が入ってるのが特徴ですよね。


この子なんか、日本のオオミスジとかに似てるんだけど、遙かに大ぶりだし模様も違いますね。
シロミスジかな?


こっちはリュウキュウミスジだよねきっと。


これはキミスジ


この羽の裏が派手な豹柄の蝶は、ヒメキミスジ


ほらっ!
羽を開くと三本の筋が。
いやぁ~派手ですねぇ。
こう言うのを見ると、あぁ~ここは亜熱帯なんだねぇって、ホントに思います。


これはリュウキュウムラサキのオスかな。
メスは変異幅が大きくて、色んなタイプがあるんだそうです。
ちょっとここから引用してみましょう。
「リュウキュウムラサキは甘藷(サツマイモ)などのほか、ツルノケイトウ・ゼニアオイなど広範囲の植物を食草としているが、タイプによってはスベリヒユなどのような未知の食草もあり、今後の課題も山積している」


クロタテハモドキ
羽を閉じると枯葉みたいでした。
タテハチョウ科の仲間はこれぐらい。


続いてはマダラチョウ科のコモンマダラ


貫禄のオオゴマダラ
この子はいったんミツを吸い始めると、ちょっとばかし指で触れても全く動じませんでした。


お次は毒蝶のスジグロカバマダラ
これによく似たカバマダラも毒蝶で、この頃北上を続けているツマグロヒョウモンのメスがこの子たちに擬態していますね。


飛んでるときはブルーが綺麗なツマムラサキマダラ
なかなか羽を開いてくれません。
やっと開いたと思ったのに、光の加減であの神秘的なブルーが写ってなぁ~い!
涙。


さて、続いてアゲハチョウ科。
またまた毒蝶のベニモンアゲハです。
この蝶に擬態しているのがシロオビアゲハ


この子です。
シロオビアゲハのメスには、この写真のような白い帯のタイプとベニモンアゲハによく似た白くて丸い斑紋のあるのが居るんだそうです。
ここに面白い研究が紹介されていたので、ちょっとご紹介。

「ベニモンアゲハとシロオビアゲハのメスのII型はよく似ています。シロオビアゲハは毒はまったく持ちません。毒を持たないものが毒を持ったものに似せることで、自分が食べられないようにする、という擬態は「ベーツ型擬態」と呼ばれます。琉球大学の上杉兼司さんは、過去の記録などから、それぞれの島でのシロオビアゲハのメスのII型の割合を調べ、ベニモンアゲハが八重山諸島、宮古諸島に定着する前と、定着後のシロオビアゲハのメスのI型とII型の比率を比べていきました。すると、ベニモンアゲハが定着した後、その地域のシロオビアゲハのメスのII型の率が明らかに増加し、それもベニモンアゲハの個体数が増えるほどシロオビアゲハのII型の個体数も増えることを発見したのです(といってもII型の比率が50%を越えることはありません)。
 それぞれの島の鳥たちは、ベニモンアゲハが増えるとそれを餌として襲う確率が上がります、しかしその毒のために二度と襲わないと決め、よく似たシロオビアゲハのメスのII型も襲わないということが起こっていたのです。
 上杉さんの研究は、ベーツ型擬態が捕食者に対して効果があることを証明し、それが沖縄県の島々で実際に展開していることを証明した例として世界的に有名になりました。」


これは、ナガサキアゲハのオス。
メスの方は、やっぱり白くて丸い紋がありベニモンアゲハに擬態しているんですね。


これはシロチョウ科のタイワンスジグロチョウかな?
シロチョウの仲間もモンキチョウの仲間もいろいろ居たんだけど、つい後回しにしていたら撮りそびれたのがイッパイ。
普通のシロチョウだと思ってたのが、よく見るとでっかい目玉模様だったり。で、あわてて撮ろうとするとパッと飛んで行ってしまう。
ツマベニチョウなんかは、高いところをせわしなく通過するヤツばっかりだし。
やっぱりたっぷり時間がないとなかなか撮れないね。


最後はセセリチョウ科。
これは日本のキマダラセセリそっくりだけど、タイワンキマダラセセリなのかな?


ビックリだったのがこの子。
道端にやたらたくさん飛んでたんだけど、なぜか僕は昼行性のガなんだとばっかり思いこんでたんですよ。
そしたら、セセリチョウ科のコウトウシロシタセセリって言うヤツなんですねぇ。
まぁ、よく見れば、れっきとした蝶なんですがね、早とちり。
A(^_^;

と、まぁ、今回の蝶はここまでに。
たまたま台湾産蝶類目録なんてサイトを見つけたから何とかなりましたが、残りの昆虫はいつになったらわかる事やら。


例えばこの子とそっくりなのを、数年前に松本の県公園で撮ってるんですけど、なんて言う名前なんでしょうねぇ。


この子はゾウムシやオトシブミの仲間?それともハムシか何か?
素人の僕には見当も付きません。


このコオロギは、このあたりでは特徴的な種類らしいんですが、現地の名前で教えてくれたけど、う~ん困った。


あとは、こんなトゲだらけで、素手で捕まえる気にはとうていなれなかったバッタとか。


クワズイモの上で休んでいたフキバッタみたいな子などなど。
ほんの4km足らずの平坦な山間の散策コースをほんの4時間ほど歩いただけで、蝶だけでも優に40種類以上観察することができました。



ただ、ちょっと気になることが。
それは、入山者の制限もしているくらい、生物相の保護には気を遣っているはずのこのエリアで一番沢山のチョウを呼び寄せていたのは、タチアワユキセンダングサ
何と北米の帰化植物なんですねぇ。
帰化植物が花粉を運ぶ虫たちを横取りしてしまうと、このエリアに残っている台湾の元々の野生植物の実を結ぶ率が減り、だんだん帰化植物に置き換わっていってしまう危険が大きいんです。
早いとこ、対策をとって欲しいとは思うんですけどね。


鉄子の部屋

2007-10-26 17:36:26 | ノンジャンル
台湾ネタ、まぁ、小出しにまとめないとどうにもまとまらないので、順序は前後しますが、僕的にはまとめやすいところからアップすることにしました。
えぇ、色々調べてたら、一気になんて言ってたら何かこのままお蔵入りしそうなのでね。
A(^_^;

てなわけで、まずは今年の12月開通予定とか言う話の台湾高雄の地下鉄について。


高雄から岡山方面へと向かう途中、こんなガードの下をくぐるんで以前からちょっと気にはなってたのよね。
工事もだいぶ進んでるようだったんでね。
で、通訳の子に、「これ、高速道路かなんか?」って聞いてみたら、地下鉄なんだと。
あ、そういえば前にも聞いたっけ。
前にも、工事現場の写真は撮ったんだけど、なにせそれだけじゃ話題的に辛いわよねぇ状態。


でも今回は、偶然にも試験走行している地下鉄車両を撮ることができました。





鉄橋を渡るところも撮影できて、ラッキ~!


これは駅だそうです。
駅名まではちょっと....。


で、こちらが車庫です。

さて、実を言うと、これらの写真は走行中の車の窓から撮った物で、ちゃんとした鉄道マニアには怒られそうな代物。
ついでに言うと、この道すがら、新幹線の車庫に集結するオレンジ色の車体も眺めることができるんですよね。

ちゃんと開通してれば、年明けには利用するかも知れないです。
まぁ、どうなるかわかりませんがね。