2月13日(土)「タピオラ幻景」初演
日本シベリウス協会の創立20周年記念フェスティバル第3日目。
舘野泉プロデュース・コンサートで「タピオラ幻景」初演されるというので聞きに行ってきたのだった。
と言うか3日間ぶっ通しのコンサート。
レクチャーあり発表会あり。
彼の作品の初演ってのはずいぶんたくさん聞きに行ったもんだなぁと改めて思ったね。
何人かの作曲家の本邦初演だの新作オペラだのの舞台を手伝ったこともあるけど、
同時代の作曲家で美しいメロディーを楽しめるなんてのは、
やっぱり最高の贅沢なんだと思う。
彼が現れる前は、シベリウスやドビュッシーやバルトークの時代の人たちが本当にうらやましくって仕方なかったんだけどね。
今は、彼、吉松隆やエストニアのペルトがいるから。フッフッフ
「タピオラ幻景」は、吉松氏に拠れば
[作曲家のメチエとして「左手でも弾ける」という仕掛けを施した]そうなんだけど、
舘野氏、それはもう大変そうでした。
バーバリスティックなパルスに乗って左手だけでトーンクラスターを造っていき、
それが次第にエントロピーをまして調性からはみ出していく、破滅の臭い。
で、あわやというところで気も転倒するばかりに美しいpppでひそやかなメロディーが歌われる。
鳥の声、水のきらめき、風のため息。
これで感動しないやつは、ゾンビくらいだろうと思うのだが、
そのゾンビちゃんたちが案外多いのだね。
ま、良いんですけど。
初演が終わって、おいら生まれて初めてブラボ~!って叫んじゃいました。
ハシタナイ
演奏家にちょっと気の毒なのは、
5本の指で極端に離れた音域の間を飛び交いながら調性からはずれた音が次第に増していくクラスターを弾くというのは、
ちょっと聞いた感じでは、どんどんミスタッチがひどくなっていくような、
そんな印象を与えるって所だった。
でも、意外だったのは、
山下洋介ばりのクラスター(例のヒジ打ちね)が出ても良さそうな局面でも、
5本の指という限界内に踏みとどまったって事かなぁ。
で、聞こえてくるものは、彼のオーケストラ作品とおなじと言っても良いスケールの音楽だった。
彼の「カムイチカプ」を左手だけで弾いてると思えばいい。
久しぶりに手抜き無しで作られた曲って感じ。>ぼかっ!
早く楽譜が出ないかしら。>んなもん、弾けるわけないけどね
楽しみだわぁ。
いや、ひょっとするとこの曲、
後でオーケストラもついて、左手のための協奏曲になったりしないかしらん。
もっとも、もしそうなるとしたら、
オーケストラのやる事って何が残ってるのか楽しみなんだけど。
A(^_^;
[01月06日(木)
舘野泉さんの委嘱による・左手のためのピアノ曲
〈タピオラ幻景(Tapiola Visions)op.92〉を仕上げる。
光・森・水・鳥・風・・・にそれぞれ因んだ
全5曲からなる組曲仕立ての作品で、
タピオラというのはフィンランドの森の精のこと。 ]
彼の日記から抜粋。
http://homepage3.nifty.com/t-yoshimatsu/
日本シベリウス協会の創立20周年記念フェスティバル第3日目。
舘野泉プロデュース・コンサートで「タピオラ幻景」初演されるというので聞きに行ってきたのだった。
と言うか3日間ぶっ通しのコンサート。
レクチャーあり発表会あり。
彼の作品の初演ってのはずいぶんたくさん聞きに行ったもんだなぁと改めて思ったね。
何人かの作曲家の本邦初演だの新作オペラだのの舞台を手伝ったこともあるけど、
同時代の作曲家で美しいメロディーを楽しめるなんてのは、
やっぱり最高の贅沢なんだと思う。
彼が現れる前は、シベリウスやドビュッシーやバルトークの時代の人たちが本当にうらやましくって仕方なかったんだけどね。
今は、彼、吉松隆やエストニアのペルトがいるから。フッフッフ
「タピオラ幻景」は、吉松氏に拠れば
[作曲家のメチエとして「左手でも弾ける」という仕掛けを施した]そうなんだけど、
舘野氏、それはもう大変そうでした。
バーバリスティックなパルスに乗って左手だけでトーンクラスターを造っていき、
それが次第にエントロピーをまして調性からはみ出していく、破滅の臭い。
で、あわやというところで気も転倒するばかりに美しいpppでひそやかなメロディーが歌われる。
鳥の声、水のきらめき、風のため息。
これで感動しないやつは、ゾンビくらいだろうと思うのだが、
そのゾンビちゃんたちが案外多いのだね。
ま、良いんですけど。
初演が終わって、おいら生まれて初めてブラボ~!って叫んじゃいました。
ハシタナイ
演奏家にちょっと気の毒なのは、
5本の指で極端に離れた音域の間を飛び交いながら調性からはずれた音が次第に増していくクラスターを弾くというのは、
ちょっと聞いた感じでは、どんどんミスタッチがひどくなっていくような、
そんな印象を与えるって所だった。
でも、意外だったのは、
山下洋介ばりのクラスター(例のヒジ打ちね)が出ても良さそうな局面でも、
5本の指という限界内に踏みとどまったって事かなぁ。
で、聞こえてくるものは、彼のオーケストラ作品とおなじと言っても良いスケールの音楽だった。
彼の「カムイチカプ」を左手だけで弾いてると思えばいい。
久しぶりに手抜き無しで作られた曲って感じ。>ぼかっ!
早く楽譜が出ないかしら。>んなもん、弾けるわけないけどね
楽しみだわぁ。
いや、ひょっとするとこの曲、
後でオーケストラもついて、左手のための協奏曲になったりしないかしらん。
もっとも、もしそうなるとしたら、
オーケストラのやる事って何が残ってるのか楽しみなんだけど。
A(^_^;
[01月06日(木)
舘野泉さんの委嘱による・左手のためのピアノ曲
〈タピオラ幻景(Tapiola Visions)op.92〉を仕上げる。
光・森・水・鳥・風・・・にそれぞれ因んだ
全5曲からなる組曲仕立ての作品で、
タピオラというのはフィンランドの森の精のこと。 ]
彼の日記から抜粋。
http://homepage3.nifty.com/t-yoshimatsu/