10日、朝鮮労働党の創建75周年を祝う式典がピョンヤンで開かれた。
午前0時から始まった軍事パレードには巨大なICBMも登場させた。
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式典における金正恩の演説は、
途中でメガネを外し涙を流すという、これまで見なかった異例さも。
金正恩の口から人民がコロナ禍や台風被害で苦闘していることに対し、
「有難う(コタッスムニダ)」や「カムサハムニダ(感謝)」が延べ16回もあったらしい。
その語り口も、いわゆる口語調で慈悲深い首領さまを演じてみせた。
深夜の式典に動員された人民らは首領さまの演説に歓喜し、中には涙する者も。
演説の最後に、南の同胞へ向け「コロナ禍で共に!」と文在寅を喜ばす一言も付け加えた。
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かっては、叔父の張成沢を粛正したり、一族の金正男を殺害した金正恩である。
過去にしてきた非情な独裁者ぶりと今回の慈悲深い首領さまぶりには驚くばかり。
演技としてなら、これはオスカー賞ものだ。