安倍さん持病による突然の辞任で総理に就いた菅さん。
アベノミクスの継承は、その通りだと理解するが、
安倍さんが長州閥(山口)なのに対し菅さんは奥羽列藩(秋田)だから、
そこの違いに期待もある。
いわゆる東北地方の“什”の掟からくる「ならぬものはならぬ」という正義感の精神である。
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安倍さんの場合、森友・加計問題、サクラを見る会、公文書改ざん・廃棄などなど、
「ならぬものはならぬ」の腐敗のオンパレードであった。
これに対し菅さんのデジタル庁の設置(縦割り行政の是正)や携帯料金の値下げなどは、
就任早々から正義のための「ならぬものはならぬ」精神からくる施策であると思われる。
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しかし、日本学術会議の人事任用だけは、どうにもいただけない。
今回の任用を「総合的・俯瞰的」とか説明しているが、
要するに政権にとって耳に痛い意見を持つ人物は排除するのが見え見え。
これでは、“什”の掟とは反対の不正義だと言わざるを得ない。
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菅さんの国会における所信表明は29日から予定されている。
この情況だと、この先の政権運営も思いやられる。