久保美緒のブログ

日々思うこと、感じること、考えること

ラドゥ・ルプー 

2013-10-15 | ピアノ
2013年10月15日(火)

雨の中、今日からレッスンスタートの生徒さんが元気に来てくれました。
まだ3歳5か月なのに、とってもしっかりしておられ、リズム感も良くてお歌も上手!

これは「風船のうた」で使うパネル。(撮影:相方)



赤い風船を引っ張ると、中から赤いリンゴが出てくるのですが


そのときに
「何が出てきたかな~?」
と聞くと、ふつうはみなさん
「リンゴ!!」
と答えてくれます。

ところが今日の生徒さん

「何が出てきたかな~?」




すると


ものすごくいい発音で


「Apple!」



あっぷる ではないのです。
アッポー という大人顔負けの発音。


びっくりし過ぎて思わず笑ってしまいました。

すごいですねー いまどきの三歳さん 恐るべし!








さて、こちらは先週末の出張レッスン先でのお茶タイム。


こちらのケーキは一人分ですか?! 笑


というくらい豪華なケーキを出してくださいました。


生徒さんともテンション上がりながら、パクパク食べて
かなり美味しかったのですが、さすがに一気に食べることはできず
下半分はお持ち帰りさせていただき、翌日のおやつにいただきました(^^)

いつも本当にありがとうございます。


そしてこちらは 本葉がいっぱい出てきたれんげそう。
見覚えのあるハロウィンのタグ?
いただいたケーキのが可愛かったので、ちょうどハロウィンですし
再利用させていただきました♡






すくすく育ってね~








また話があちこち飛びますが
昨日はラドゥ・ルプーのリサイタルに行ってきました。
前回来日の時はチケット買っていたにも関わらず、体調不良により公演が中止になってしまったので、ようやく念願かなって生の演奏を聴くことができました。
10代の頃、初めて彼のCD(シューベルトの即興曲)を聴き、とても感動しましたが、あれから20年ほど、実際に生で聴ける日が来るとは思ってもいませんでした。
感動的な時間でした。

ステージなのですが、ステージでない。
彼のお家に遊びに行って、暖かい暖炉やソファー、木の机があって、座り心地の良さそうな木の椅子に座ってそこに置いてあるピアノを使って音楽を奏でてくれている。私たちは、穏やかな気持ちでゆったりその音楽を味わっている、、、
特に、子供の情景 では
そんな感じがしました。


ピアノを弾いているという感じがしなかったです。


ピアノを弾いているルプーの存在よりも、その作品の持つ音楽の世界が広がっていました。


シフの演奏を評した文章に
「彼の演奏会では演奏家が消える。作曲家の音楽だけが舞台上でダイレクトに聴こえる」
とありました。
シフのリサイタルはまさにそうでした。神の世界だ と思ったのをよく覚えています。
無の境地というのでしょうか、、、


昨夜のルプーのコンサートも、それと似たような感覚がありました。
一音一音を本当に大切に、どれほどの時間をかけてその音楽と向き合ってこられたか
その真摯な姿勢に支えられた、自然でありながらも心をぐっと惹きつけられる音楽でした。


老子のいうところの聖人とは、こういう方々のことをいうのかもしれません。





もちろん個性的な解釈もあって、それもまた面白いなァと思ったり
ルプーの内側から溢れだす熱が次々と音になって紡ぎだされる場面もあったり、なんとも言えない時間でした。




あー!
感じたことを言葉にするのって難しい(>_<)
なんか言いたかったことと違う気もするし、、、

こういうときは黙ってた方がいいのかも と思いながら書いてしまう悲しい人間のサガ。。。




そういえば
昨日は夕方からまた頭痛と右足の痛みに悩まされていましたが、不思議なことに演奏が始まると
その痛みが消えたんです。


特に、シューベルトの音楽には苦痛を和らげる何か不思議な力があるのかなと感じました。








帰宅後、人生初となるサウナへ!
鍼灸師さんのおすすめでしたので、めいっぱい汗かいて、体をあたためてきました。


ぽかぽか♪





もの凄い演奏家の演奏を聴いたあとは、幸福であるとともに、自分が出す音のなんと貧しいことか を痛感することにもなり、悲しくもありますが、めげずにまた一歩ずつ精進しようと思います。






それでは今週もよい一週間となりますように