般若心経

写経
四国八十八ヶ所

般若心経

2023-08-02 | Weblog

 暑 さ

「暑さというものがあるのでございましょうか。暑さという苦しみのかたまりが宅急便で送られてくるというわけではありません」
 ここ連日、全国各地で35度を超える猛暑日が続き、熱中症警戒アラートが発出され、ちょっと外に出れば汗が玉のように噴き出します。
花園大学公開講座 「般若心経に学ぶ」、 同大学横田南陵総長のお話です。
お話は続きます。「暑さというものは人間の皮膚が受けた感覚です。やがて暑さが過ぎ去れば皮膚が感じていた暑いという感覚はなくなり、残るのは暑かったという認識だけです。人間は暑かったというこの認識をいつまでも苦として引きずり感じてしまっているのです」
師の説かれる般若心経の空の概念は暑さというものをこのように捉えます。
 また禅宗では「心頭を滅却すれば火もまた涼し」といいます。
坐禅をして無念無想の境地に至れば、どのような苦痛でも心の持ち方で凌ぐことができるといいます。
 私など とても心頭滅却の境地には至ることはできませんが、「暑さは皮膚が受ける感覚」ということは分かるような気がします。
といっても、度を越える暑さは人間に危害を及ぼします。暑さを苦と感じ避けようとすることは危険を避けるための人間の自然な感覚行動です。
今朝の新聞によると今年の7月は日本の観測史上、最も平均気温が高かったそうです。まだまだ暑さは続きます。無理をしないでこの夏をのり越えましょう。







 

この記事についてブログを書く
« 般若心経 | トップ | 般若心経 »

Weblog」カテゴリの最新記事