13年前の唐辛子
賞味期限が11.3.15となっていますので、生産されたのはその一年ほど前だとすると14年前の唐辛子かもしれません。乾燥剤をいれた密閉容器の中にカラカラに乾いた唐辛子が20本ほど入っていました。何かに使うために買って、残りを入れたまま忘れてしまっていたようです。唐辛子のあざやかな赤い色は失せて薄い茶色になっています。
賞味期限から言えば廃棄されるべきところですが、完全に乾ききっており、虫がついたりカビが生えたりしてはいません。
ネットを調べてみると、世の中は広いもので「賞味期限が切れた唐辛子」と検索すると10本以上ヒットします。しかし賞味期限後半年から1年くらいは‟大丈夫だろう”という記事はありますが、‟大丈夫”と言い切っているものはありません。賞味期限の趣旨からしてもそのとおりだと思います。まして10年以上となると保証しますとは誰も言えません。
ただ経年により有害成分が生成されるという記事もありません。
それほど高価のものではないでしょうが、もったいないという気がして、ためしにこの唐辛子を粉末機で粉にしてみました。
できた粉を指先にちょっとつけて口に入れると、そのピリピリと辛いこと。劣化はみられません。七味唐辛子と混ぜれば使えそうです。
それはそれでよかったのですが、粉末機の蓋を開けたとき中から白い煙が立ちのぼってきました。内部の摩擦熱により唐辛子の超微粒子が小気流に乗り上昇したものです。唐辛子の匂いをご存じでしょうか。唐辛子の匂いはどのようなものだろうか、手でその煙を軽く鼻の方へたなびかせてみました。
これは絶対にやるものではありません。鼻水とくしゃみの連続、数十分続きました。
くしゃみ講釈という落語を思い出しました。
幸い 目に入らなかったのがなによりでした。
唐辛子に匂いはありません。ぐれぐれも唐辛子の粉を作るときにはご注意ください。