般若心経

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2023-02-26 | Weblog

 千五百万回


 出釈迦寺奥の院

 石段を上った左側に岸壁をくり抜きりっぱな石碑が建てられています。
いつも何気なく見ていた石碑ですが先日(2/3)お参りしたときによく見ると
   「奉唱光明真言千五百万遍」
       と彫られていました。
光明真言(おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら まに はんどま じんばら はらはりたや うん:宗派によって唱え方が少し違うそうです)を千五百万回唱えたということです。
「千五百万」、途方もない数です。
数からいえば東京都の人口1,396万(2021年)を超える数です。東京都の人をひとりずつ数えることを想像すると分かると思います。
 野暮なことですが、唱えた時間を計算してみました。
真言1回を5秒で唱えたとすると5秒×15,000,000=75,000,000秒=20,833時間=868日
一睡もしなくて868日、仮に一日2時間唱えたとすると28.5年かかることになります。
また真言1回を一歩として四国遍路一周の歩数(以前、四国を一周した時の歩数が 1,984,979歩)に置き換えてみますと15,000,000歩は15,000,000/1,984,979=7.55、四国を7周半した歩数に相当します。
並大抵の心意気では成し遂げられません。立派な石碑に刻印して奉納されるだけの価値はあります。

 光明真言やご宝号を唱えたという石碑は各地のお堂や墓地で見かけることがあります。近所の石碑を改めて見てみました。


光明真言百萬遍
光明真言百万遍


光明真言一百七拾萬遍
光明真言一百萬遍


光明真言二十五萬四千八百遍


光明真言七十五萬五千遍


光明真言百万遍


光明真言壱百萬遍
阿弥陀寶號百萬遍

光明真??


光明真言百萬遍
南無阿弥陀仏百萬遍

 いずれも江戸、明治の時代のもので、昭和、平成、令和になると見られません。墓地はなり立派なお墓に限られます。 
やはり石碑自体も相当のお金がかかるでしょうし、時間が 自由になる庄屋や大店の御隠居さんでなければ建てることができなかったのではないかと、石碑を前に考えました。

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