AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

長期滞在の外国人に日本語能力を

2008年01月15日 | どーでもいいこと
世の中の動きに疎いのか、今日の報道を見るまで知りませんでした。こんな話が出てたんですね。
長期滞在の外国人に日本語能力を求めるという話、どうなんだろう。
確かにですね、大学の学内を含め、日本語が使えないと一定の質の生活ができないのはわかりますが、日本語ができないと在留延長が認められなくなるかも、とか、ビザが下りないかも、というのはちょっと。なんか、オーストリアでしたっけ、ドイツ語能力について同じような基準を設けたとか、もうけようとしたとかいう報道がありましたよね。でもそこには、ドイツ語学習の機会を国費負担で与えるという前提があったように思います。日本の場合もそうなんでしょうか。たとえば、研修生にしても、留学生にしても、研究者にしても、日本で半年以上過ごそうという人間に対して日本語教育の機会を完全に無償で提供するつもりなんでしょうか?日本語を学びに来たのに日本語ができないから滞在できないというのも変な話です。どうなるのかしら。

外国籍児童の就学については、義務化を前提として、どう受け入れていくか、そこで行う教育を「国民教育」にするのか「人間教育」にするのか、そういった議論も必要になってくると思います。

しばらくこの議論は注視する必要がありそうです。
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