AWA@TELL まいにち

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アカハラ

2018年01月24日 | どーでもいいこと
山形大学のアカハラをめぐる裁判、注目しているんですが、

アカハラ、って、なかなか判断に困ることがありそうな気がします。それだけに、裁判にまでもつれてるんだろうなあ。

セクハラ同様、受け手がそう感じたらアカハラだ、ということで、個人的には理解しているんですが、

実習のための指導案を作って来させて、見たらこれまでの授業で話したことが全く配慮されていなくて、

 「去年の授業で話したことなんだけどさ、覚えてる?」

という指摘をしながら、解説していたら、最後のほうで泣き出しちゃった学生さんが過去にはいて、とても困ったことがあります。


アカハラなんだろうか。


実習って、これまで座学で学んだことをフルに活用させてやるわけじゃないですか。

だから、言語学にしても、日本語学にしても、異文化間コミュニケーション、日本語教授法、そういった知識を動員しなければ、翻訳を教えるだけの授業になってしまう。


到達目標の立て方をあれだけしつこく解説して、これがうまくたてば授業は半分成功したものだ、といっているのに、

「動詞のて形が使えるようになる」

という目標を立てられると、腰砕けになってしまって、

また研究室から、CanDoの資料やらCEFRの資料やら持ち出して話をしなくちゃいけなくなる。



書き直して来い!


という指示だけで具体的にどこを、ということを指摘しないといけない、と思ってそこについて話すんだけど、次に出てきたものも同じだったりすると、頭を抱えるんだよなー。



以前いた大学で、

 海外で1年間過ごして、研究テーマについて考えてきたい

という院生さんがいたのですが、指導教員の方が、

 研究テーマが決まるまでは、海外に行かせない

と指導されていて、鶏と卵のような感じで院生さんが参っていたことを思い出しました。



これ、結構大変でね、


 学校現場での教育活動について調べていきたいという院生さんがいると、

 学校現場に1年くらい通って、研究テーマについて考えたい

 ということのほうが現場の先生方には受け入れていただきやすく、

 研究テーマを決めて、学校現場に入る、

 となると、「現場の状況を知らない方にテーマを先に決めておいでいただいても」といわれることのほうが多い。


答えは一つではなく、まして、人を相手にした研究であればあるほど、受け入れ先の状況もあって、指導は難しい。


話があっちこっちに行きましたが、

 自殺しなければいけないような指導って何?

と思ったのがスタート。研究と授業、学生である以上、授業が優先でいいんじゃないか? バイトと授業、でバイトを優先したり、部活と授業、で部活を優先したり、就活と授業で就活を優先したりというのは、いやというほど見ているし、子供じゃないんだから、そこで生じるデメリットは当然理解して行動していると思うんだけどな。

結果として単位を落として就職できなくても。まあ、1回や2回授業を休んだくらいで単位を落としてしまうわけがないしね。


 何をしたらいいのかを最低限話して返そうというのは、私個人の考え。


 それと、女性が多いので、原則として一対一での指導は避けています。

 上田さんは、自分が素敵な男性なので、惚れられてはいけない、と常々緊張して過ごしていますから。
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