AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

新 多文化共生の学校づくり 横浜市の挑戦

2021年09月06日 | 出張 de ごめんなさい


いろんなことを考えるネタをいただいた。

愛知県や名古屋市でもそうだけど、母語支援のスタッフの皆さんの活躍は素晴らしいのだけれども、母語支援のスタッフさんがコミュニケーションをとれなくなってしまう程度の母語能力の子どもたちもいる状況で、さて、何ができるのか、ということ。

僕は教員研修の中では、子どもたちの母語を使わない、直接法での日本語指導についてお話しし、おすすめもしている。

でもその一方で、母語から学校にいる時間いっぱい切り離されてしまう子供たちのストレス、不安というものについてあまり意識を向けていなかったような気がする。

横浜の事例は、テレビで取り上げられたりしたときにも思ったけど、積極的な母語の使用に特徴があるように思った。語弊があるか、積極的な母語と日本語の併用に特徴がある、といういい方の方が適切なのかな。

これは、お金のかけ方というよりも、意識の持ち方のような気がしてならない。このあたりが難しいんだろうね。担当者を決めると、他が口を出しにくい、かといって担当者を複数にすると頼り切ったり任せきったり自分はなるべく関わらない、というようなことが起こりかねない。学校全体で取り組む、というと聞こえはいいけど、ふたを開けたら、ってことも起こるんだよな。

コラムがちりばめられていて、そこには外国人児童生徒に向き合った人たちの伝えたいエピソードがたくさん。拾い読みをしても、おもしろい。

横浜だからできるのか、これを目指していくのか、まあ、そんなところから、いろいろ考えさせてもらった。
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