走ってこうわい

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「老い」とは...

2020年07月07日 | 日記
今日が返却期限になってた本をやっと読み終えた
黒井千次の「流砂」である
今年で御年88歳
この「流砂」が出版されたのは2018年だから86歳のときの本である

巻末によると書き始めたのが2012年、それからから6年間『群像』に断続掲載
されたものが単行本になったものらしい

この作家を知ったきっかけは、読売新聞にシリーズで自らの老いをテーマにした
「時のかくれんぼう」という執筆コラムだった
その文章のうまさと表現力にひかれた
しかし定期の連載もだんだん不定期になり、当方も新聞をとるのをやめたので
その後つづいているのかどうかは知らない

この作家の書く「老い」というテーマについて読み始めたころは、
歳をとるこんなふうになるのか...と漠然と感じていたことが
仕事をリタイヤして、だんだんその領域に足を踏み込んでみると
実際の感覚としてリアルに伝わってくることがある

いや、まだまだ自分は.と「老いの時間」に逆らいながら生きているつもり
ではあるが、身体の細胞一つ一つがたまにいうことを聞いてくれない時がある
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