幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
日々の塾での出来事を綴ります。

A判定が通用しない時代

2019年05月11日 17時28分45秒 | 受験・学校
受験というと皆さんが思い出すものの1つに模擬試験があります。
模擬試験は、学習を進めていうえで、皆さんにいろいろな指標を示してくれます。そのうちの1つが、いわゆる合格判定と呼ばれるものです。

その合格判定ですが、今春の大学受験では、A判定でも残念な結果に終わったという話を方々から聞きました。今春は文部科学省による「大学定員の厳格化」がすすみ、どの大学も合格者を絞りに絞りました。その結果、過去の数値から見れば明らかに合格と思える人でも、今回は涙をのんだ、そういう結果だったように思います。

当塾は大学受験は扱っていないので、伝聞であり詳しいことはわかりませんが、全体としては模擬試験の判定というものの意味が、ある意味変わってきた、そんなふうに思えました。

埼玉県の高校入試でも、模擬試験がやはり活用されています。
そこで出てくる偏差値によって、志望校を決めていく、そういう人も多いと思います。

ただこの模擬試験もいわゆる内申点が加味されていないので、その結果だけをうのみにするのは、特に公立高校入試の場合は気を付けなくてはならないといえます。
公立高校入試は、持ち点としての「内申点」が存在します。学校によって異なりますが、内申点は試験全体の少なくとも3割、多い学校だと6割を占めます。模擬試験の結果は、この内申点を“無視”しているという事実を忘れてはいけないと思います。

当塾でも、模擬試験の結果はイマイチだった生徒さんが合格をした例もあります。
それは内申点が良かったからともいえます。いわゆる5段階評価のほかにも、学校生活や各自の頑張りが「加点」となって加味されていきます。
そういった意味では、学校生活・中学生生活を充実して送った人は、内申点に強いということもできます。

模擬試験の判定はもちろん参考にはする必要はありますが、そればかりに気を取られてはいけないということです。模擬試験は「次に自分が何を学習すべきかを知るための手段」であるということは忘れてはいけないと思います。もちろん、この成績でいろんなことが決まってくるのも事実ですが、だからこそその模擬試験で結果を出すためにも、結果だけに一喜一憂しないで、次へとつなげていくという心構えが必要なのではないかなと思います。

私立高校入試においては、模擬試験は重要な意味を持つのは確かです。だからこそ、早め早めから模擬試験を受けていきましょう。早めに受けても入試には関係ないからではなく、関係ないからこそ練習として使うことができるといえます。
そして、ゴールデンウィークに教えた「もぎ取り読み」や「深勉」を活用して、次につなげていく勉強をしましょう。そして、その判定だけを見て、良くても悪くても立ち止まるのではなく、必要だったらアドバイスをもらいながら、次へとつなげていこうとする心構えが大切です。

そして公立高校入試は、事前の模擬試験の結果は全く関係ありません。すべては内申と当日の試験の勝負です。当日に良い結果を出せるように模擬試験を活用しましょう。判定を気にかけることは大切ですが、そこでめげてしまうようでは、高校へ行っても学習にはついていけません。そこで「次に向けて頑張ろう」と思えることこそが、難しくなってきているだ大学受験をも突破していく力になると思います。

今年度も、いよいよ本格的に模擬試験の時期がやってきました。
皆さんの中に模擬試験を“活用する”という気持ちを持ってください。
決して模擬試験の結果だけに流されてはだめですよ!