先日の入試講演会「どこよりも早い!高校入試の話」の第3部での出来事です。
講師の関根先生が参加者の皆さんに向かって、こんな質問をしていました。
「最強の勉強はどれだと思いますか?順番に並べてください。」
レジュメの用紙には、褒められるための勉強、強制される勉強、人を幸せにするための勉強…などの選択肢が並んでいました。
親子隣同士で着席していたのですが、お互いのを見ないで順番を考えるように指示があり、しばらくの時間のあとで、親子での答え合わせがありました。
このとき、私も何組かの親子の回答を見てみたのですが、最強の勉強法の順番が一致している親子はまれで、その順番は多くの親子で異なっていました。
ここで私が思ったのは、いつも同じ屋根の下で暮らしていても、親子は別人だということです。
当たり前といえば当たり前のことですが、こうしてみてみると、たった勉強法1つとっても、親子ではその価値観が一致しないことがよく分かります。
普段一緒にいるから分かり合えていると思うという考えは、実は勉強法1つでさえも大きく違っている、そんなことがこのとき分かったように思います。
親子での価値観の不一致。
これは考えてみれば当たり前のことです。
もちろん別の人間同士なのですから、何でもかんでも同じということはあり得ません。
特に中学生世代は視野も広がり、自立心も育ってきています。
その意味ではむしろ、親子で価値観が一致しなくなってくるのは、子供たちが成長してきている証拠、そうとらえることもできるように思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/59/a0aea0cf04a04cd4e8c1d3c306da7289.jpg)
これから受験生は志望校選択に入ってきます。
勉強法1つとっても、なかなかその価値観は一致しないものです。
ましてや、志望校選択となれば、それは当然のことといえると思います。
だからこそ、親子で一緒に話し合うこと、価値観をすり合わせていくことが大切なのだと思います。
受験は親子の共同作業と言われます。
その中でも高校受験は、中学受験や大学受験と比べても、親子での共同作業の色合いが濃いものだと思います。
いろんな高校を一緒に見に行って、
親からの視点で見た高校、子のの視点から見た高校、
それぞれの視点から高校を見ていくことが大切なのだと思います。
「親はわかってくれない」
「子供はわかってくれない」
そういうことがお互いにこれからもあると思います。
そんなときほど、多様な違う価値観を持てたことを前向きにとらえて、
親子それぞれの視点から見た高校選びをしていってほしいと思います。
受験をきっかけに、親子それぞれの価値観を知り、
親子の仲がますます深まっていくことを願っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/df/5767818c97e20fe56df5217691d602e1.jpg)