だいぶ前のことになってしまいましたが、去る10/5に文京区にある駒込学園中学・高校の説明会に参加してきました。
今年は文化祭の様子がヒルナンデスで紹介されたり、校門の外からの風景が映画『聲の形』でモチーフにされるなど、話題の多い駒込高校ですが、塾的にはやはり来年度から立ち上がる「理系先進コース」がどのようなコースになるのかが気になるので、そのあたりを聞きに行ってきました。
↑駒込高校の説明会では、毎回20ページにも及ぶ駒込高校の取り組みについて記した冊子が配られます。毎回難易度の高い読み物?ですが、日本の将来、教育の将来が本当に良く分かるもので、こういったことを考えながら運営されている学校は、本当に安心感があります。
今年は最上位クラスとして「国際教養コース」を立ち上げた駒込高校ですが、文系のクラスに続いて来年からは理系の最上位クラスを立ち上げるとのことで、とても気になっています。
というのも、今年新設された国際教養コースに当塾の卒業生が進学し、充実した高校生活を送っているようなので、文系に続く理系のクラスがどのようなものになるのか、気にかかるところです。
一般に、理系のコースというと、理数科目が多いというのがあります。これはある意味、当たり前のことですが、逆に言えばそれ以外にどんな特徴があるのかといわれると、明確な返事ができない学校が多いのではないかと思います。また、学習の内容も大学受験のための、いわゆるスキル・テクニックを教えるところはたくさんありますが、それ以外に“理系だからこその教育”=“研究者・技術者のタマゴを育てるための教育”といえるものをもっている学校は少ないように思います。
その点、昨年の国際教養コース立ち上げの説明のときもそうでしたが、駒込高校のコースには、明確なコンセプトがあるのが特徴だと思います。
その明確なコンセプトとは、「STEM教育」というものでした。
STEMとは、
Science (科学)
Technology (技術)
Engineering (工学)
Mathematics (数学)
の各単語の頭文字をつなぎ合わせたものだそうです。
従来は、それぞれの分野が独立して活動を展開することが多かったようですが「1つの問題を解決するだけでなく、バランスよく多角的に解決していく能力を育てる」ことで、何かに偏った解決にならないような思考を育てていく教育コンセプトだということでした。
恥ずかしながら、このことば、この日まで全く知りませんでしたが、例えとして出された
「例えば、英語が苦手だからといって英語ばかり勉強して、数学の成績が下がったでは意味がない。この2つをバランスよく、両方が伸びていくような方法を考えるような思考ができるようになること」
という例を聞いて、「なるほどなぁ~」と思いました。
確かに科学技術の発展は、一方で大きな利益を享受する反面、一方に過大な負担をかけてきた歴史があるように思います。公害問題、環境問題、人口問題などは、その最たる例なのかも知れません。
こういった一方だけがメリットを受け、もう一方がデメリットを受けるようなことがないように、バランスをとっていく思考法、それがSTEM教育の考え方なのかなと思います。
そして、この思考法は次代の科学者・数学者・技術者には必要な思考法といえるようです。だからこそ、駒込高校ではこの教育コンセプトを明確に打ち出し、ただ問題が解けるだけの生徒を育てるのではなく、本当の意味での“各分野で活躍する科学者のタマゴ”を育てる、そんなことをしっかりと考えてくれる教育をしてくれるのではないかと思いました。
具体的には、
・パズル感覚でプログラミングを学ぶ
・埼玉大学と連携してリモコンで操作できるロボットを作る
・科学倫理に関する授業
・科学の甲子園へのチャレンジ
など、いままでにも断片的には行われてきたようなものをしっかりと組み込んでいくことで、未来を担う科学者のタマゴたちを育てようとしているように思いました。
従来の理数科や理数コースや高専、そしてSSHとも違う新しい理系のコンセプトをもつコースが誕生するように思います。理系に進みたい、科学や数学に興味があるという生徒さんは、一度のぞいて見ると良いのではないかと思います。
今年は文化祭の様子がヒルナンデスで紹介されたり、校門の外からの風景が映画『聲の形』でモチーフにされるなど、話題の多い駒込高校ですが、塾的にはやはり来年度から立ち上がる「理系先進コース」がどのようなコースになるのかが気になるので、そのあたりを聞きに行ってきました。
↑駒込高校の説明会では、毎回20ページにも及ぶ駒込高校の取り組みについて記した冊子が配られます。毎回難易度の高い読み物?ですが、日本の将来、教育の将来が本当に良く分かるもので、こういったことを考えながら運営されている学校は、本当に安心感があります。
今年は最上位クラスとして「国際教養コース」を立ち上げた駒込高校ですが、文系のクラスに続いて来年からは理系の最上位クラスを立ち上げるとのことで、とても気になっています。
というのも、今年新設された国際教養コースに当塾の卒業生が進学し、充実した高校生活を送っているようなので、文系に続く理系のクラスがどのようなものになるのか、気にかかるところです。
一般に、理系のコースというと、理数科目が多いというのがあります。これはある意味、当たり前のことですが、逆に言えばそれ以外にどんな特徴があるのかといわれると、明確な返事ができない学校が多いのではないかと思います。また、学習の内容も大学受験のための、いわゆるスキル・テクニックを教えるところはたくさんありますが、それ以外に“理系だからこその教育”=“研究者・技術者のタマゴを育てるための教育”といえるものをもっている学校は少ないように思います。
その点、昨年の国際教養コース立ち上げの説明のときもそうでしたが、駒込高校のコースには、明確なコンセプトがあるのが特徴だと思います。
その明確なコンセプトとは、「STEM教育」というものでした。
STEMとは、
Science (科学)
Technology (技術)
Engineering (工学)
Mathematics (数学)
の各単語の頭文字をつなぎ合わせたものだそうです。
従来は、それぞれの分野が独立して活動を展開することが多かったようですが「1つの問題を解決するだけでなく、バランスよく多角的に解決していく能力を育てる」ことで、何かに偏った解決にならないような思考を育てていく教育コンセプトだということでした。
恥ずかしながら、このことば、この日まで全く知りませんでしたが、例えとして出された
「例えば、英語が苦手だからといって英語ばかり勉強して、数学の成績が下がったでは意味がない。この2つをバランスよく、両方が伸びていくような方法を考えるような思考ができるようになること」
という例を聞いて、「なるほどなぁ~」と思いました。
確かに科学技術の発展は、一方で大きな利益を享受する反面、一方に過大な負担をかけてきた歴史があるように思います。公害問題、環境問題、人口問題などは、その最たる例なのかも知れません。
こういった一方だけがメリットを受け、もう一方がデメリットを受けるようなことがないように、バランスをとっていく思考法、それがSTEM教育の考え方なのかなと思います。
そして、この思考法は次代の科学者・数学者・技術者には必要な思考法といえるようです。だからこそ、駒込高校ではこの教育コンセプトを明確に打ち出し、ただ問題が解けるだけの生徒を育てるのではなく、本当の意味での“各分野で活躍する科学者のタマゴ”を育てる、そんなことをしっかりと考えてくれる教育をしてくれるのではないかと思いました。
具体的には、
・パズル感覚でプログラミングを学ぶ
・埼玉大学と連携してリモコンで操作できるロボットを作る
・科学倫理に関する授業
・科学の甲子園へのチャレンジ
など、いままでにも断片的には行われてきたようなものをしっかりと組み込んでいくことで、未来を担う科学者のタマゴたちを育てようとしているように思いました。
従来の理数科や理数コースや高専、そしてSSHとも違う新しい理系のコンセプトをもつコースが誕生するように思います。理系に進みたい、科学や数学に興味があるという生徒さんは、一度のぞいて見ると良いのではないかと思います。