ブログ 古代からの暗号

「万葉集」秋の七草に隠された日本のルーツを辿る

伏見稲荷神符9 絵解の暗号・神符1

2009-09-20 09:58:40 | 日本文化・文学・歴史
念願の伏見稲荷大社の参拝を果たしたので、伏見稲荷神符の謎解きをスタートした い。この神符の存在を知ったのは「古代からの暗号」の前シリーズ<古今伝授・稲 負鳥>が<稲荷鳥>では?と思いつき、稲荷神について調べ始めた中の一冊、吉野 裕子著『狐』であった。 神符とは御札・護符とも言い、多くは紙片に神仏の名号や形像、呪文、密教の種子 真言、神使とされる動物などを書いたもの。神仏の加護や災厄除けに、家 . . . 本文を読む
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伏見稲荷神符8 <白>を被く神

2009-09-19 10:22:40 | 日本文化・文学・歴史
2001年、当時所属していた炸短歌会の全国集会が奈良で開かれた折に、京都駅 で途中下車し伏見稲荷大社に参拝した。 伏見稲荷については松前健編『稲荷明神』(1998年筑摩書房)吉野裕子著『狐』 (1980年法政大学出版局)大森恵子著『稲荷信仰と宗教民俗』(1994年岩田書院) 山折哲雄編『稲荷信仰事典』(1999年戎光祥出版)などの本で様々な情報を得る ことが出来たが,実際に自分の目で見てみたいと思 . . . 本文を読む
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伏見稲荷神符7 出雲系神々の祟り 2

2009-09-18 09:31:35 | 日本文化・文学・歴史
古代の山城国で秦氏が斎き祀り、秦氏の氏神と思われている稲荷神社、賀茂神社、 松尾神社の祭神はいずれも出雲系であった。 これは何を意味するのであろうか? あの『山城国風土記』逸文の稲荷縁起   を前に<出雲の国譲り神話の天つ神からの伝承では?>と推量したが、その可能性 が出てきたのだ。 つまり、<共に弓矢の伝承を持つ稲荷神社、賀茂神社、松尾神社の祭神は、秦氏が 射ち滅ぼした出雲系の神々と思われ、そ . . . 本文を読む
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伏見稲荷神符6 出雲系神々の祟り 1

2009-09-17 10:17:58 | 日本文化・文学・歴史
古代の渡来氏族の秦氏が斎き祀る松尾大社の祭神の大山咋神(おおやまくいのか み)は、古事記に大年神の神裔として「大山咋神、亦の名は山末之大主神。この神 は、近つ淡海国の日枝山に坐し、また葛野の松尾の坐して、鳴鏑を用つ神なり」と 記されているが、鳴鏑とは何であろうか? 鳴鏑とは矢の先端につける発音用具。木・鹿角・牛角・青銅などで鏑(蕪の古名) の形に作り、中空にして周囲に小穴を穿ったもの。矢につけて . . . 本文を読む
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伏見稲荷神符5 丹塗矢の聖婚説話

2009-09-16 10:01:14 | 日本文化・文学・歴史
古代の渡来氏族の秦氏の斎き祀る稲荷神社の縁起には<餅を的に矢を射る>説が、 賀茂神社の縁起には<丹塗矢>の聖婚説話が語られているが、『古事記』の神武天 皇段にも<丹塗矢>が登場する。   三島溝咋(みぞくひ)の女、名は勢夜陀多良比売(せやだたらひめ)、其の麗   しい容姿を三輪の大物主神が見初めて、その比売が大便をする時に、丹塗矢と   化して溝を流れ下り、比売の冨登(ほと)を突いた。その矢を持 . . . 本文を読む
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