暗号<秋の七草>の<葛>から<国栖>へ、そして前回のブログ「国栖の名義」(喜
田貞吉)によって<吉野の国栖>=<吉野に住んでいる民族>=<葛城あるいは葛城
氏>という構図を違和感なく読み取ることが可能となりましたが、藤原定家による第
三の暗号「詠花鳥和歌各十二ヶ月」では「藤と雲雀(ひばり)」の組み合わせに置き
換えられて詠みこまれています。藤と葛は籐本という共通性はあるもの別の植物です
が、葛井寺 . . . 本文を読む
暗号<秋の七草>の<葛(くず)>は<国栖(くず)>を導くものであり、さらに
<葛城氏>を指しているとするには<クズ>という語義が葛城氏と結び付く必要が
あろうと考えていますが、ようやく説得力のある説に出会いました。
戦前の歴史学者・文学博士で「日鮮同祖論」を発表した事もあるという喜田貞吉
(1871~1939)氏の「国栖の名義」と題された青空文庫作成のファイル(喜田貞吉
国栖の名義で検索)です。 . . . 本文を読む
今回から「謎解き詠花鳥和歌」を再開し、藤原定家の「詠花鳥和歌各十二ヶ月」中の
三月<藤と雲雀(ひばり)>の取り合わせが何故秋の七草の<葛>と対応するのかを
考察していきます。
まず暗号「秋の七草」の<葛>に託したと思われる事柄を整理しましょう。
葛(くず)は原野に自生するマメ科の多年草蔓草で根から葛粉を取り、漢方では葛根湯
として用いられる。古来蔓から繊維を採り葛布に織りあげ着用してきた。葛の主 . . . 本文を読む