ブログ 古代からの暗号

「万葉集」秋の七草に隠された日本のルーツを辿る

謎解き詠花鳥和歌 薄と鶉ー7

2011-02-26 10:45:27 | 日本文化・文学・歴史
『古事記』の天語歌として伝わる雄略天皇の「鶉とり」の歌謡から、5世紀後半に日本列島にあった鵜がや 系の吉備加夜と火明系の穂の国(尾張・伊勢)が雄略天皇(倭王武)によって征服されたのではと推量して いるが、『日本書紀』巻14の雄略天皇紀(大泊瀬幼武天皇・おほはつせのわかたけのすめらみこと)を 大まかに分類し、その気配を検証してみたい。 雄略天皇 即位前記 1 出自 雄朝嬬稚子宿禰(をあさづまわく . . . 本文を読む
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謎解き詠花鳥和歌 薄と鶉ー6

2011-02-19 10:17:48 | 日本文化・文学・歴史
記謡に天語歌として伝えられた<鶉鳥(鶉獲り>の歌が雄略天皇の時代の事とされたことと、詠花鳥和歌の 鶉との組み合わせに<尾花>や<茅>ではなく<薄(すすき)>とした事とは関係があると考えている。 そこでこのブログをお読みくださっている方に「秋の七草」や「古今伝授・三木三鳥」の暗号を解くルール (懸言葉・同音異義語・比喩する)を思い出していただきたい。  秋の七草の場合は   (薄)=尾花=茅=葺 . . . 本文を読む
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謎解き詠花鳥和歌 薄と鶉ー5

2011-02-12 12:06:41 | 日本文化・文学・歴史
『古事記』の歌謡で「ももしきの大宮人は鶉鳥・・・」と歌われている「天語歌」がどのような時代背景で 詠まれたものかを『古事記』(講談社学術文庫209)で訳注者の次田真幸(1909年~1983年)氏の解説を 参考にして考えてみたい。  三重の采女の歌、大后の歌、天皇の三歌は「天語歌(あまがたりうた)なり」とされている。天語歌とは 宮廷で歌われた歌曲の名称で、似たものとしては八千矛神の妻問い物語として . . . 本文を読む
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謎解き詠花鳥和歌 薄と鶉ー4

2011-02-05 08:59:33 | 日本文化・文学・歴史
『古事記』の雄略天皇条の「天語歌(あまがたりうた)」に載る三首目は奇妙な歌である。 一首目は新嘗の宴で采女が天皇へ奉った讃歌であり、二首目は皇后が奉った讃歌でどちらも大変格調高く歌 いあげている。しかし三首目の天皇の歌は定説のように解釈するとメッセージ性に乏しく新嘗の宴にふさわ しいとは思えない。   ももしきの 大宮人は 鶉鳥 領巾(ひれ)取り懸けて 鶺鴒(まなばしら) 尾行き合へ   庭雀  . . . 本文を読む
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