蘇我馬子が物部守屋を討とうと戦になった時に厩戸皇子(聖徳太子・574~622年)は
白膠木(ぬるでのき)で四天王像を作り戦勝を祈願したと伝えられています。(584年)
四天王とは仏尊を祀る須弥檀(仏教の宇宙観では世界の中心には須弥山がそびえたち
そこに仏が住まうとされ、寺院でそれを模した)の頂上には帝釈天以下33天が住まい
その下の四方にあって東、西、南、北を守るのが四天王。東方・持国天。南方・増 . . . 本文を読む
聖徳太子の現身といわれる救世観音の「救世」とは「ぐせ、くせ、くぜ、ぐぜ」と読み仏教で
苦悩の多い一般の人を救うことをあらわします。今から20年ほど前に法隆寺の塔頭(高僧
の墓所に建てられた塔)の屋根裏から香木(白檀、栴檀、沈水香)3点が発見され、この内
の2点にはパフラヴィー文字(中世ペルシャ語)とソグド語の文字が刻印されていました。
この刻印されている文字を当時大阪大学の東野教授は「ボーイトーフ . . . 本文を読む